おうちのすみっこに「カビ」を見つけると、一気にテンションが下がってしまいますよね。梅雨などジメッとした日が続いたあとは、あらゆる場所でカビが発生しやすくすなります。
そんな困ったカビ汚れをキレイに退治するには「アルコール」がおすすめ。カビの予防にもなるので常備しておくと便利ですよ。
ここではアルコールでカビを退治する方法についてくわしくご紹介します。
カビはアルコールで退治できる?

カビ退治といえば、『カビキラー』などの漂白剤を使うイメージがあるかもしれませんが、実はアルコールでもカビは退治できます。アルコールが少しでも触れるとカビの胞子は死滅します。
では、漂白剤を使わずにアルコールを使うメリットには何があるのでしょうか?大きく2つのポイントがあるので順にご説明します。
① 身体に害がない
アルコールは病院でも消毒に使われているほど安全性が高く、小さな子供や肌荒れが気になる人でも安心して使えます。
② 素材を傷めにくい
アルコールはすぐに蒸発してあとに何も残らないのもメリットの1つ。そのため、ほとんどの素材に使えるので漂白剤を使えないような場所のカビ退治にも使えます。
カビをアルコール退治|消毒用エタノールでも大丈夫?

一口にアルコールといっても、お酒もアルコールを含んでいますし、除菌などに使うスプレータイプなどもあります。
一般的に、カビを消毒するにはエタノール成分が70〜80%だと一番除菌に効果があるといわれています。
定番人気の『パストリーゼ』のほか、おすすめ商品をご紹介します。
『パストリーゼ77』(ドーバー酒造)
アルコール77%でカビの除菌にぴったり、食品へ直接かけてもいいほど安全な除菌スプレーです。1本あると家中に使いまわせて便利ですよ。
『ROOSH 除菌消臭スプレー』(株式会社クレバ)
アルコール70%でしっかり除菌できるスプレー。環境に優しく強力な除菌力を持つ「発酵乳酸」を配合しています。口に入れても安全な素材のみでできているのも嬉しいですね。
『アルコール除菌スプレー』(Dr.Fresh)
高濃度エタノール78%を実現した除菌スプレーです。100%サトウキビ由来の植物性エタノールを使用しているので、場所を問わずどこにでも安心して使えますよ。
カビをアルコール退治|除菌方法は簡単!アルコールを含ませた布で拭くだけ

カビをアルコールで退治する方法は、ティッシュや雑巾などにアルコールを含ませて拭き取るだけととてもシンプル。
勘違いしやすいですが、「カビに直接アルコールを吹き付ける」のは最初にかぎってはNG。スプレーの勢いでカビの胞子が舞い上がり、広がってしまうおそれがあるからです。一度ティッシュでカビを拭き取ったあとなら、そのあとからは直接スプレーしても問題ありません。
カビをアルコール退治|消毒用エタノールを吹きかけてもいい場所って?
アルコールを使ったカビ退治は「自然素材など、強い洗剤が使えない場所」にでも使えます。
次のような傷みがでやすい場所でもアルコールを使ってしっかり除菌ができますよ。
畳

畳は吸湿性があるため、湿っぽい日が続くとジメッとしてカビが生える可能性があります。自然素材で漂白剤を使うと傷んでしまいます。
見つけたら早めにアルコールを含ませたティッシュで除菌掃除をしましょう。掃除を終えたら湿気を除くために数時間ほど窓やドアを開けて換気してくださいね。
下駄箱などの収納空間
クローゼットや押入れ、下駄箱などは扉で密閉されて空気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所です。塗装された木材が使われていることが多いので、アルコール除菌がおすすめです。
なかでカビが広がっている可能性もあるので、収納物を全部取り出してから掃除すると確実です。
壁

一般的なビニール製の壁紙であれば漂白剤が使えるケースもありますが、「傷まないかちょっと不安…」と心配な場合にはアルコール除菌スプレーの出番です。
凸凹した部分にもきちんとあたるように、ティッシュにたっぷりとアルコールを含ませて拭き取りましょう。
窓

窓は屋外との温度差で結露しやすく、パッキンなどにカビが発生するケースはよくあります。そのままにしていると窓枠やカーテンにまでカビがうつってしまうので、黒いシミのようなものを見つけたらすぐに掃除しましょう。
カーテンに日頃から軽く吹きつけておくとカビ予防になります。
冷蔵庫などの家電

冷蔵庫や加湿器、空気清浄機などの水を扱う家電製品にもカビが発生します。
食品を扱うようなデリケートな場所こそ、漂白剤ではなく、アルコール除菌が使いやすいですね。
カビをアルコール退治|消毒用エタノールの注意点は?

デリケートな場所にまで使えるとなると、アルコールだけあればおうちのカビ退治は万全!と思ってしまうかもしれません。
しかし、アルコールはカビの除菌に効果がありますが、漂白作用はないので、黒カビによるシミ汚れは取れません。
黒カビのシミ汚れはカビが奥にまで根を張り、変色を起こしたことによる汚れです。どうしても気になる場合は『カビキラー』などの漂白剤で白く戻すほかありません。
アルコールでできる除菌は根を張る前までなので、「見つけ次第すぐに除菌する」ことを徹底しましょう。
カビをアルコール消毒で退治|おすすめの高濃度エタノール
ここでは希釈して使える高濃度のアルコールをご紹介します。水(精製水)と混ぜて自分の好みの濃度で使えるので、重宝しますよ。
『エタノール』(自然化粧品研究所)
濃度95.1~96.9%のエタノール。高濃度なので、消毒スプレーにする場合は希釈して使用します。ハッカ油やアロマオイルと混ぜて使うのもおすすめです。
『無水エタノールP』(健栄製薬)
エタノール成分99%以上のエタノール。このまま使うのではなく、水と7:3ほどの割合で混ぜてスプレーボトルに入れれば、アルコールスプレーをたくさん作れます。徹底的にカビ予防したい人におすすめです。
カビをアルコールで退治して毎日の生活を快適に!

お部屋にカビができていると、どうやって取り除いたらいいのかわからないものですね。
カビができたら、まずは漂白効果のないアルコールで除菌しましょう。どうしてもシミが残ったときは薄めた漂白剤などを使うようにすれば素材を傷めることなく掃除できますよ。
カビは見つけ次第すぐに消毒するのが鉄則。掃除にも予防にも使えるアルコールスプレーを1本用意しておくと、気になったときにすぐに対処できますよ。