家族みんなの靴をしまう下駄箱。密閉された空間なので、湿気が溜まりやすく、使っているうちにカビが生えてしまうことも…。
今回は、そんな下駄箱にたまったカビ菌を退治する方法と、ふだんの生活からできる簡単なカビ対策をまとめてご紹介します。
もくじ
下駄箱はカビが生えやすい!なぜ?
「靴箱の壁に黒いシミがついている…」「革靴に緑色の綿が…」「下駄箱がなんだかカビ臭い…」と感じたら、下駄箱のなかにカビの胞子が充満している可能性が高いサイン。
実は、下駄箱はカビが繁殖するのに適した下記の条件に当てはまりやすい場所なんです。
1ヶ所で発生したカビでも、すぐに別の段へと移るので注意が必要。
ただし、しっかりカビを取り除いて除菌し、湿気対策をすれば、靴を安心して収納できますよ。
下駄箱のカビ対策|カビの落とし方
- 必須
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
- 捨ててもいい布
- あると便利
- ゴム手袋
軽いカビ汚れであればアルコール消毒で簡単に撃退できます。
アルコールスプレーがなければ、除菌できるウエットティッシュなどでもOK。拭き掃除のあとそのまま捨てられるものなら、後片付けも楽ちんです。
靴を全部出し、日陰で干す
靴にたまった湿気を取るために、ベランダなどに半日ほど出しておく。
アルコールで棚の上から拭き掃除する
布にアルコールを吹き付け、棚の中、奥の方から拭いていく。
しばらく扉を開けて風を通す
拭き掃除が終わったら換気のために扉を開けたまま放置する。
干した靴を戻す
靴の湿気が十分に取れたら棚に戻して完了。
アルコールを使ってもカビのシミが落ちない場合は、『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤を10倍ほどに薄めたもので拭き掃除しましょう。
強い洗剤を使うと棚板が傷むこともあるので、まずは目立たない場所で試してからにしてくださいね。
下駄箱のカビ対策|湿気対策でカビ予防
カビができるのを防止するには、繁殖しにくい環境をつくるのが何よりも大切。
カビや雑菌は湿気と汚れが多い場所を好むので、乾燥させて汚れの少ない場所にすると増えにくくなります。簡単にできる予防法を3つご紹介します。
① こまめに換気する
下駄箱は扉を閉じると空気が流れず、玄関の湿気や靴にしみ込んだ汗などがどんどん溜まっていきます。こまめに扉をあけて風を通すと湿気を逃がせますよ。
外出前に扉を開け放したり、いつも少しだけ開けておくと簡単に換気できます。ジメッとしがちな梅雨時期はとくに、週に1回くらいは換気してあげましょう。
② 靴は干してから収納する
カビや雑菌は靴にしみ込んだ汗などを食べて繁殖します。下駄箱の中に湿気やカビのエサを持ち込まないためにも、収納の前に半日くらい干してから下駄箱に戻すとキレイな状態をキープしやすくなります。
湿気を十分に飛ばしておけば、靴を履くときもサラッとして気持ちいいですよ。
③ 防カビグッズを設置する
上の2つの方法を実践すればカビはつきにくくなりますが、下駄箱に設置する防カビグッズを活用するとさらに安心感が増します。
1つ設置すれば数か月は防カビ効果が続くので、カビ予防を忘れそうだな…という不安も解消できますよ。
下駄箱のカビ対策|おすすめの予防グッズ3選
防カビグッズはいろいろな商品がありますが、「除湿」や「防カビ」といった機能があるものを選びましょう。ここではいくつかの商品をご紹介します。
『備長炭ドライペット 除湿剤』(エステー)
『備長炭ドライペット』は下駄箱の湿気を吸い取り、消臭もできる優れもの。
吸った湿気はゼリー状に固まるので効果がわかりやすいのもうれしいところ。1〜3か月効き続けるので、湿気の気になる時期だけでも置いてみるといいですよ。
『バイオ げた箱のカビきれい カビ予防』(コジット)
下駄箱の天面に貼り付けるだけで、スペースを取らずにカビの繁殖を抑えられる『バイオ下駄箱のカビきれい』。
安全な微生物の働きでカビ予防するので、身体にやさしいのもポイントです。
『最選炭II備長炭シート』(ワイズ)
靴の下に敷くシートタイプの消臭剤です。備長炭のパウダーが配合されており、抗菌、防カビ効果ももっています。
下駄箱のなか全体に効果が広がるのがうれしいですね。
下駄箱のカビ対策|靴にカビがはえてしまっていたらどうする?
カビがたくさん生えてしまうと、下駄箱内にしまっていた靴や小物などに移ってしまうことも…。
靴についたカビを取り除くには、下駄箱を掃除したときのように、消毒用アルコールスプレーでカビを取り除き、靴用の弱酸性洗剤などを用意して洗う必要があります。あまり履かない靴なら、これを機に処分するのも手。
アルコールスプレーを吹きかけて乾燥させるとカビ予防になるので、普段から対策しておくと靴だけでも守れる可能性が高まりますよ。
下駄箱の湿気対策をしてカビを予防しよう
下駄箱がカビ臭くなるのは、なかでジメッと湿気がこもって雑菌が繁殖しやすくなっているから。
靴を収納するときは一度乾かし、たまに下駄箱の扉を開けて風を通してあげるだけでカビ対策になります。
ふだんの生活からカビができにくい環境を整え、清潔な靴で気持ちよく出かけましょう。