湿った時期や冬の結露の多い時期などは、いつの間にか壁紙にカビができてしまいがち。頭を悩ませている人も多いですね。掃除したくても壁紙が傷まないか不安に感じる人もいると思います。
ここでは、カビ取り剤などを使った壁紙のカビの落とし方をご紹介します。
壁紙にカビができる原因は?
部屋の壁紙(クロス)にどうしてカビができてしまったのか不思議に思いますよね。
壁紙に限らず、カビができる主な原因は「湿気」。とくに外との寒暖差の激しい冬などは壁際が結露して湿ったままになっています。
そこにエサとなるホコリなどがたまればカビ菌は繁殖し、黒ずんだカビができてしまうんです。
カビを放っておくと黒いシミが目立つだけでなく、呼吸のときに吸い込んでアレルギーの原因になることもあります。見つけ次第取り除きましょう。
壁紙のカビはクエン酸やエタノールで退治できる?
壁紙にできたカビを退治するにはカビ取り剤やクエン酸、エタノールなどを使用します。カビの元となる菌までしっかり退治できれば再発を防止することもできます。
壁紙のカビ退治の前に!水に強い壁かどうか確認しよう
カビを落としはじめる前に1つ確認することがあります。
それは、「水に強い壁紙かどうか」。これによってカビの取り方が変わってきます。まずは手に少量の水をつけ、壁に触れて吸い込むかどうかを確かめましょう。
水を弾くようなら『カビキラー』や『カビハイター』などの漂白剤を使ってキレイに落とせます。反対に、水を吸い込む壁紙だと漂白剤でのカビ除去はNG。「アルコール除菌スプレー」で掃除します。
おうちの壁紙にはさまざまな種類があり、デリケートなものも多くあります。洗剤との相性が悪いと劣化が進むので注意してくださいね。
壁紙のカビ退治|カビ取り剤などの漂白剤を使った落とし方
よく目にする白い壁紙はビニール製で水を弾くものが多く、『カビキラー』などのカビ取り剤、クエン酸やエタノールなどが使えます。塩素を含むカビ取り剤は除菌漂白効果が抜群。目立つカビの黒ずみもキレイに白く戻してくますよ。
用意するものは「歯ブラシ」「漂白剤」「濡れ雑巾」の3つだけ。漂白剤はジェルタイプのものだとたれにくくて便利です。
歯ブラシに漂白剤を含ませる
カビに直接つけず歯ブラシに一度取る。
カビをこすり落とす
目立たない場所で色落ちしないか試してからカビをこすり始める。
ぬれ雑巾で拭き取る
漂白剤が残らないように必ず拭き取る。
色のついた壁紙は色が抜けてしまうことがあります。水を弾く壁紙だとしても漂白剤を使うのは避け、次に紹介するアルコール除菌を試してください。
壁紙のカビ退治|クエン酸やエタノールを使った落とし方
水分を含んでしまうデリケートな壁紙のカビ退治には、消毒用エタノールを使いましょう。
使い方はかんたんで、タオルにアルコールを含ませ、カビを上から押さえるように拭いていくだけ。アルコールは速乾性があるので拭き取らなくてもすぐに乾くのがうれしいですね。
ただし、消毒用のエタノールはカビを強力に除菌してくれますが、漂白効果はありません。壁紙を色落ちさせない代わりに、黒ずみを落とすこともできないので覚えておきましょう。
もしデリケートな壁紙でも漂白までしたいなら、次のような専用のカビ取り剤を試してみてください。
『カビホワイト』(ビーワンコーポレーション)
カビホワイトは、布クロスの壁紙や土壁などに使えるカビ掃除専用の洗剤です。使い方はカビに直接吹き付けるだけととても簡単。仕上げの拭き掃除などは必要なく、そのまま乾くのを待てばOKです。
乾燥すると身体に害のない成分に変わるので安心、土にしみ込んだカビが30分ほどで元通りのキレイな姿に戻りますよ。
壁紙のカビを退治するのにクエン酸とカビ取り剤と一緒に使ってはいけない
壁紙のカビを退治するときにやってはいけないのがクエン酸とカビ取り剤を一緒に使うこと。塩素系と酸素系漂白剤を合わせることになり、有毒なガスを発生させてしまいます。
どちらかを使ったときはちゃんと取り除いてから日をおき、乾燥させてから使うようにしましょう。
クエン酸やエタノールで除菌した壁紙をその後カビ予防するには?
部屋のなかのカビは、できればもう二度と見たくないものですね。最近のおうちは気密性に優れているのも、空気がこもってカビができる原因。
家のなかにこもった湿気を追い出すために、よく晴れた日に窓を全開にして換気しておくのが一番の対策です。
玄関の下駄箱や押し入れのなかも空気がこもりやすい場所のひとつなので、月に1回くらい全部の扉をあけて空気を入れ替えるといいですよ。
壁紙のカビを落として家族の健康を守ろう
壁紙にカビができてしまうと見た目も良くないだけでなく、菌を吸い込んでいるようなイヤな気分になりますね。
ひどいカビは壁紙の奥にまで広がっている可能性もあります。壁紙を張替えたほうが早い場合もあるので無理せず業者を呼ぶことも検討してみてください。
部屋のカビをスッキリできると不安もなくなります。家族の健康を守るためにもキレイにしてみてくださいね。