湿度の高い時期に気になるのがカビ。特に家具など高価でデリケートなものにできてしまうと、どうやって取ったらいいのかわからず対処法に困ってしまいますよね。
そこで今回は、木材に生えてしまったカビを除菌し、再発しないようにするための方法をまとめてご紹介します。早めに対処できれば木材にできたカビでもキレイに落ちますよ。
もくじ
家具にもカビが発生する?一度カビが生えたらもとに戻せない?
カビが発生するのは「お風呂などの水回り」というイメージがあるかもしれませんが、湿気の多い場所であればどこでも発生します。
とくに木製の家具は湿気を吸い込みやすく、ホコリなどのエサも豊富にあるのでうっかりするとカビが繁殖する場所のひとつなんです。
一度カビが生えてしまっても早期発見、早期対処ができればキレイに除菌して元通りにすることもできますよ。
家具にカビが発生しやすい時期は?
気温も湿度も上がる梅雨〜夏はカビにとっては絶好のシーズン。急速に繁殖するので、「いつの間にかカビが…」とビックリすることも少なくありません。
家具のカビ取りには何が必要?
- 必須
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
- ティッシュ
- あると便利
- マスク
カビはアルコール消毒に弱く、軽い拭き掃除をするだけで死滅します。無垢材などのデリケートな木材でできた家具でもアルコールなら素材を傷めずに除菌できます。
舞い上がるくらいにカビが繁殖していたら、吸い込まないようにマスクを用意するといいですよ。
家具のカビ取り|カビを除菌する方法は?
家具のカビ退治は「アルコールで拭き掃除する」のを繰り返すだけ。まずはカビが生えてしまった範囲を把握しておきましょう。
カビのある場所を確認する
家具全体をよく観察しどこまでカビがついているかチェックする。近くの壁のチェックも忘れずに。
アルコールを含ませたティッシュで拭く
カビが生えている場所を中心に拭く。ティッシュは使いまわさず、使い捨てにすることでカビが移るのを防ぐ。
壁も拭く
家具と隣合わせの壁や床にカビの胞子が飛んでいる可能性があるので一緒にアルコール消毒する。
家具を乾かす
拭き取った部分を日に当てて、完全に乾かす。最後に元の位置に戻したら完了。
カビは乾燥した環境では繁殖できません。アルコールで除菌したあとは日光や風にあてて中までしっかり乾燥させましょう。
家具のカビ取り|カビ跡消し洗剤のおすすめ2選
アルコールはカビの除菌はできますが、漂白作用は持っていないので黒くなったカビの跡までは消せません。
そんなときにはお風呂掃除などで使う『カビキラー』などの塩素系漂白剤の出番ですが、家具のような木材に使うと素材を傷める恐れがあります。
そこでおすすめしたいのが、木材にできたカビ専用の洗剤を使う方法です。次のような専用のアイテムがあるので、困ったときには活用してくださいね。
『カビ取り侍 』(純閃堂)
木材やコンクリート用のカビ取り剤です。素材にやさしいのが特徴で、家具だけでなく壁や畳などのカビ跡まで除去できます。
スプレーして少し放置し、水拭きするだけと使い方も簡単ですよ。
『カビホワイト』(ビーワンショップ)
布団やマットレスなど、布にできたカビにも効果があるのが「カビホワイト」。
カビを覆うようにたっぷりとスプレーしてから30分ほど放置し、軽く拭き取ってから洗濯しましょう。
乾くと無害な成分に変わるので、肌のふれる寝具やソファに使っても安心です。
家具にカビが生えるのを防ぐには?
家具にできたカビを退治したら、今後カビが繁殖しないように予防するのも大切です。ポイントは「湿気をためない」こと。
いくつかポイントをご紹介するので取り入れてみてくださいね。
風通しをよくする
家具は「壁から離して設置する」と風通しがよくなってカビ予防につながります。家具の裏側は壁にぴったりくっつけると湿気がこもってカビができやすいので注意してくださいね。
離すのは10〜15cmほどで十分。万一カビが再発してしまっても、壁に移るのを避けられますよ。
こまめに換気する
こまめに窓を開けて室内の空気を外に追い出すこともカビ対策には有効。カビ菌は空気中にたくさん漂っていますが、空気を入れ替えることで外に追い出せます。
除湿する
地域や間取りによっては換気しても湿気が抜けない場合もあると思います。そんなときは家電の力を活用しましょう。たとえば、エアコンや除湿機を使って湿気を取りのぞいたり、扇風機の風をあてて湿気を逃したりしてあげれば十分です。
家具のカビ取り後は再発予防も大切!
家具のカビ退治は、アルコール消毒でほとんど解決します。
除菌するのはそれほどむずかしくありませんが、肝心なのはその後。今後再発させないために、晴れた日は換気するなど日々の生活の中で意識してみてくださいね。