お風呂のなかでも浴槽(湯ぶね)は一番汚れやすい場所で、いくら掃除してもザラザラした汚れが残っている…なんてことがありますよね。この落ちにくい汚れの正体は水垢です。
ここでは浴槽についた水垢の取り方をまとめて3つご紹介します。ツルツルの浴槽ならバスタイムをもっと楽しめますよ。
もくじ
風呂場や浴槽にできる水垢の成分は?
お風呂の水垢の正体は、水道水に含まれるミネラル分から水分だけが蒸発して残ったものや、さらにその固まりに皮脂・石鹸カスなどがくっついたものです。
ミネラル分が由来の汚れは普段使う中性洗剤では溶かしきれないので気づかないうちに蓄積し、白いウロコ状のガンコな汚れになってしまいます。
そんなやっかいな水垢ですが、実は次の3通りの落とし方でキレイにできます。
それぞれどのような手順ですすめたらいいのか見ていきましょう。
浴槽の水垢の落とし方|①こすり落とす
石のように固くなった水垢は、研磨効果のあるアイテムでごしごしこすれば削り落とすことができます。ここでは3つのアイテムとその使い方をご紹介します。
クレンザーでこすり落とす
浴槽についた頑固な水垢は、『ジフ』などでおなじみのクレンザーでこすり落とせます。用意するのはクレンザーとスポンジだけでいいので、手軽に掃除できますよ。
- 汚れにクレンザーをかけるスポンジにクレンザーを付ける場合は、泡立てないように注意。
- スポンジでこするスポンジを強めに絞って水気を切ってからこする。
- すすいで完了ツルツルになったらお湯ですすいで完了。
プラスチック製の浴槽に傷が残ることがあるので、「バス用」のクレンザーを用意するのがポイントです。
メラミンスポンジでこすり落とす
『激落ちくん』などでおなじみの「メラミンスポンジ」と「歯磨き粉」を組み合わせた方法もあります。
メラミンスポンジを軽く湿らせてしぼり、歯磨き粉をつけてこすればOK。メラミンスポンジと歯磨き粉の研磨作用でキレイに汚れが落ちます。
ただし、『クリアクリーン』など粒入りの歯磨き粉だと表面を傷つける恐れがあるので、必ず粒が入っていないものを選んでください。
ダイヤモンドパッドを使う
100均でも手に入る人工のダイヤモンドをスポンジの片面に貼り付けたアイテムです。これを使えば水垢を削り落とすことができますよ。
水をつけて円を描くようにクルクル動かし、少しずつ削ると傷をつけずに水垢を落とせます。
浴槽の水垢の落とし方|②酸性洗剤で溶かす
水垢のもとになるカルシウムやマグネシウムには「アルカリ性」の性質があり、反対の「酸性」の性質と混ざると反応してやわらかくなる特徴があります。
そのため、「酸性」洗剤を吹きかけ、数分待ってからスポンジなどでこすり落とすと簡単にキレイになるんですよ。
『お風呂用ティンクル』(KINCHO)
毎日のお風呂掃除で使える弱酸性タイプのスプレー洗剤です。お酢の酸性成分が使われていて、除菌効果があります。
お風呂はカビ汚れなどが気になる場所でもあるので、弱酸性タイプがピッタリですよ。
『茂木和哉』(きれい研究所)
『茂木和哉』は水垢落としのために作られた酸性洗剤。研磨材も一緒に入っているので、ガンコな水垢汚れでもぐんぐん落としてくれますよ。
浴槽の水垢の落とし方|③自然素材で落とす
自然由来のアイテムでも「酸性」のものがあり、水垢をスッキリ落とせます。おうちにあるものばかりなので、すぐに取り掛かれますよ。
クエン酸で落とす
水垢掃除で活躍するクエン酸を使ってキレイにする方法をご紹介します。クエン酸以外に用意するものはキッチンペーパーだけ。
- クエン酸水をつくるクエン酸小さじ1と水200mlを混ぜ、クエン酸水をつくる。
- キッチンペーパーに含ませ汚れに貼るスプレーボトルなどに入れて吹きかけると使いやすい。
- 放置する1時間ほど放置して汚れがふやけるのを待つ。
- キッチンペーパーでそのままこすり落とす貼っていたキッチンペーパーでこすりながら落とせば完了。
酢(レモン汁)で落とす
酢を使う掃除も基本の流れはクエン酸と同じです。
ただし、酢やレモン汁の場合は薄めずに原液のまま使えばOK。キッチンペーパーに含ませて水垢が気になる部分に貼り付けましょう。あとは放置してスポンジなどでこすり落とせば完了。
糖分の入っていない酢を選ぶのがポイント。臭いがキツイので換気しながら作業するといいですよ。
浴槽だけでなくお風呂全体の水垢も落とせる
浴槽の水垢をキレイにするときには蛇口や鏡、壁もピカピカにしておきたいところですね。
水垢の汚れは浴槽と同じ方法ですべて落とせるので、浴槽をキレイにするついでに掃除しておくのがおすすめ。
マイクロファイバークロスも併用して強めにこするとよく落ちるので、時間に余裕がある時はお風呂全体をまとめて掃除してしまいましょう。
浴槽や風呂場内の水垢を落とす注意点は?
クエン酸など「酸性」の成分を使った掃除グッズは、『カビキラー』などの塩素系漂白剤と一緒に使うと体に害のあるガスが発生して危険です。
お風呂全体をキレイにしようと思ってさまざまな洗剤を使うと、知らず知らずのうちに危険にさらされることも。
複数の洗剤を併用しないよう、カビと水垢は別日に掃除するなどルールをつくりましょう。
浴槽やお風呂場内への水垢を予防する方法は?
浴槽やお風呂全体に見られる水垢は、「そもそもつかないように予防すればいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、残念ながらお風呂は水を扱う場所なだけに水垢ができるのを完全に防ぐことはできません。
対策としては、お風呂から出るときに軽く掃除し、水分を残さないように拭き取ってあげると効果的。ただ手間もかかるので、定期的に掃除すると割り切ったほうが気がラクかもしれません。
たとえば、1ヶ月に1度、時間のある休日にお風呂の念入りな掃除をするなど、スケジュールを決めておけばガンコな汚れに変わる前に対処できますよ。
浴槽やお風呂場内の水垢をキレイに落とそう!
水垢はガンコにこびりついて落としにくい汚れのひとつですが、掃除自体はそれほど手間ではありません。ただ面積が広いので、「今日はこの面」などと分けて掃除するとムリなく続けられますよ。
できるだけラクをしながらお風呂を清潔に保ち、一段上のキレイを実現させましょう。