お風呂や洗面所、窓の周りで水を防ぐために使われるシリコン素材。やわらかくて、水に強いので水回りには重宝されますが、困るのがそのカビ汚れ。
カビができると、シリコンの奥深くまで根をはって落ちにくくなってしまいます。
今回はシリコンにできたカビの取り方を説明します。落ちにくい黒カビをスッキリ落とせますよ。
シリコンにカビができる原因は?
浴槽や床などのつなぎ目、シンクのつなぎ目などはシリコンで塞がれていますよね。水をよく弾き、汚れにも強いのが特徴です。
しかし、シリコン部分は水はけがいいわけではないので、水や汚れが一緒にたまってしまいます。水回りの水滴には皮脂汚れやホコリ、食べ物のカスなどが含まれているため、カビ菌にとって格好のすみかになりやすいんです。
空気中を漂っている小さなカビ菌は湿っていて汚れている場所につくと増殖を始めます。そして目に見える黒カビとなって現れ、シリコンの奥深くまで根を張ってしまいます。
黒カビは時間が経つほど深く根を張って落としにくくなり、胞子を飛ばして広がっていきます。シリコンに生えたカビを見つけた早めに対処することが大切です。
シリコンのカビにはカビキラーが効く
- 必須
- 『カビキラー』などの塩素系漂白剤
- いらない布
- ティッシュペーパー(キッチンペーパーでも可)
シリコンに生えたカビは根を張っているので、表面をこすっただけでは落ちません。
そこで、『カビキラー』や『カビ取りハイター』といった塩素系漂白剤を使いましょう。これならカビ菌を元から絶ち、深く入り込んだ根っこまで漂白・除菌できます。カビに塩素系漂白剤を吹き付けたら、数分放置して洗い流すだけでキレイになりますよ。
シリコンのしつこい黒カビはラップでパックする!
塩素系漂白剤を吹き付けて数分おけば、シリコンの黒カビのほとんどは除去できます。
しかし、ひどいカビになるとこれだけでは落ちないので、放置する時間を長くしたり、漂白剤が浸透しやすくしたりする工夫が必要です。
次の手順にしたがって、シリコンにできた頑固なカビを除去してみてください。
① シリコンを乾拭きして水気を取る
乾いているほうが塩素系漂白剤が浸透しやすくなるので、洗剤を掛ける前にシリコンを乾拭きしましょう。これで『カビキラー』などの塩素系漂白剤が流れていかずに浸透しやすくなります。
② カビに塩素系漂白剤を吹き付ける
カビを覆うようにたっぷりと塩素系漂白剤をかける。
③ ティッシュとラップでパックする
塩素系漂白剤の上にティッシュをかぶせ、カビにピッタリと密着させる。さらにラップをかぶせて塩素系漂白剤が蒸発しないようにする。
④ 30分ほど置いて洗い流す
パックした状態で30分ほど経ったらティッシュとラップを取り、シャワーで洗い流せば完了。
シリコン専用のジェル状カビ取り剤が効く
普通の塩素系漂白剤で落ちにくいと感じたら、シリコンのカビを落とすためにつくられたジェル状のカビ取り剤を使ってみてください。ジェル状なので粘着力が高く、シリコン部分にしっかりと張り付きます。
『ゴムパッキン用カビキラー』(ジョンソン)
ゴムパッキン用につくられたカビキラーです。ジェル状なのでカビへの密着力があり、漂白・除菌効果が高まります。チューブをペンのように持ってカビにピンポイントで塗れます。
『カビ取り一発』(鈴木油脂工業)
業務用につくられたカビ取り剤なので、とても強力な除菌・漂白効果があります。透明な液剤をカビに塗って数時間放置してから洗い流すだけと使い方も簡単です。
『カビトルデス PRO 防カビ剤配合』(ウエキ)
ガンコなカビを落とせる強力なカビ取り剤。防カビ効果もあるので、カビ取りしたあとは再発を防げます。ジェルが赤く着色されているので、洗い残す心配もありません。
シリコン用に作られたカビ取り剤は強力なので、他の場所に使うと素材を劣化させる恐れがあります。使用するときは十分に注意してください。
シリコンのカビを予防する方法は?
シリコン部分にカビを発生させないためには、普段からこまめにケアすることが大切です。汚れと水滴を残さないようにしましょう。
スポンジでこする
シリコン部分に溜まった汚れを擦り落としておくとカビが発生しにくくなります。水回りを掃除するタイミングでシリコン部分もこすり洗うようにしましょう。
水気を取る
シリコン部分には水滴が残らないようにしましょう。1日の終りにシリコンを乾拭きして水をキレイにしておくことがカビ予防に繋がります。
24時間換気をする
水回りはつねに換気をしておきましょう。室内の湿度が高いとそれだけカビが発生しやすくなります。空気を入れ替えることで湿度が下がりカビを予防できます。
シリコンにカビができたらすぐに除去しよう
シリコンにカビができたまま放っておくと、落とすのが難しくなってしまいます。できてからすぐなら塩素系漂白剤をかけるだけで真っ白に戻るので、できるだけ早く対処しましょう。
そして、普段からカビができないようにシリコン部分には汚れも水滴も残さないこと。これをこころがけるだけでカビに悩まされることは少なくなりますよ。