洗濯したあとに待ち受ける、たたんで収納する作業。時間がかかる面倒な作業で、どうにかラクにキレイにしたいと思っている人は多いはず。
実は時短しながらキレイにするにはコツがあるんです。
そこで今回は、洗濯物の「たたみ方」と「キレイにたたむコツ」を紹介します。
もくじ
洗濯物はたたむ?かけて収納する?
洗濯したあとにおこなう「たたんで収納する」作業。面倒に感じてどうにかラクにキレイにたたむ方法はないかな、と探してしまいますね。
実は、そもそも洗濯物はすべてたたんで収納する必要はありません。
洋服の特徴によって「たたんで引き出しに収納する」と「ハンガーにかけて収納する」の2つを使い分けましょう。たたまなくてよい洗濯物があれば、それだけで作業時間を短くできますよね。
まずは、洗濯物のなかで「たたんだほうがいい衣類」と「かけるだけでいい衣類」を分類します。分類基準としては以下を参考にしてください。
たたんで収納したほうがいい衣類
たたむ収納に向いているのは「伸びやすくデリケートな生地の服」「シワができにくい丈夫な服」。
たとえば、セーターやニットなどはハンガーに掛けると生地が伸びるので、たたむ収納がおすすめ。Tシャツなどのシワが気にならない洋服もたたみましょう。
かけて収納したほうがいい衣類
ハンガーにかけるのは「たたむとシワになりやすい生地の服」「かさばってたたみにくい服」と考えましょう。
シワになりやすいワイシャツや、たたみにくいジャケットなどの上着類はハンガーにかけるといいですよ。
たたんで収納する必要がない服が多くなれば、それだけ洗濯物を片付ける手間が少なくなります。
ただ、たたんで収納したほうが収納スペースが少なくてすむので、それだけ収納できる量を増やせるというメリットがあります。
たたんだほうがいい衣類はキレイにたたんで収納できるように、たたみ方の基本を覚えて作業をスムーズに進めることも大切です。
洗濯物のたたみ方で気をつけることは?
洗濯物をキレイにたたむには2つポイントがあります。
たたむ場所
洗ったばかりの洋服なので、ホコリの多い部屋はできるだけ避けてたたみましょう。床の上やベッドの上はホコリが付きやすいので注意ですよ。
たたむ大きさ
せっかくたたんでも大きさがバラバラだと、引き出しにしまっても見栄えが悪くなります。とくにシャツ類は袖を折り込む幅がまちまちになって仕上がりもバラバラに。
そんなときは、雑誌や下敷きなどを置いた上に裏返したシャツを置き、雑誌の幅で袖を折り込むなど目安をつくると大きさが統一されます。引き出しに並べてもキレイに見えますよ。
洗濯物のたたみ方|Tシャツ
左右から3分の1ずつ折る。
シワを伸ばして広げて置いたら、両端から折る。
袖を折り込んで長方形にする
袖を後ろに折り込んで長方形に。
4つ折りにする
裾のほうから2つ折りにし、さらにもう一度折れば完了。
引き出しにしまうものの幅がそろうように調整しましょう。
洗濯物のたたみ方|ワイシャツ
ボタンを留めて広げる
ボタンはいくつか留めるだけでOK。背中側を上にしてシワができないように広い場所で広げる。
両袖を内側に折る
袖が交差するように内側にたたむ。
身頃を内側に折って形を整える
収納する場所の幅に合わせて身頃を折って長方形に整える。
裾から二つ折りにする
裾から半分に折る。コンパクトにしたいならさらにもう一度折る。
これでワイシャツも立てて並べることができます。
洗濯物のたたみ方|セーターやトレーナー
後ろ向きに平置きする
シワにならないようにしっかりと広げる。
両袖を折り込む
両方の袖が交差するように前に重ねる。
肩と身頃を折りたたむ
細長い長方形になるように袖と一緒にたたむ。
形を整えて折る
裾から上に折り込む。引き出しの大きさに合わせて調節を。
表に返して形を整える
表に返して形を整える。タートルネックの首は手前に折り込みます。
セーターなどニット類はかさばりやすいもの。②の段階で裾から丸めてたたむ方法もあります。収納スペースにあわせて調整してください。
洗濯物のたたみ方|パーカー
裏返して置く
シワにならないようにしっかりと広げる。
袖と身頃を折り込む
背中側に袖と身頃を折り込み、袖をつけ根から折って身頃に沿うように。
フードを折りたたむ
フードは折り返して身頃に収める。
縦に二つ折りにする
裾から二つ折りにしたら、表に返して形を整えておしまい。
邪魔なフードも折り込めばキレイにたためますよ。かさばるパーカーもほかの衣類と一緒に並べて収納できます。
洗濯物のたたみ方|スカート
タテ半分に折る
広げてシワを伸ばしてから、真ん中からタテ半分に折る
裾の広がった部分を折る
裾の広がった部分を内側に折って縦長の長方形にする
数回折ってコンパクトに
長方形を横に何度か折ってコンパクトにすれば完成
②で長方形になったら、下から丸める方法もあります。
洗濯物のたたみ方|パンツやジーパン
縦半分にたたむ
真ん中で折り、左右の脚が重なるように。
出っ張りを後ろに折り込む
股の部分の出っ張りを折り込んで長方形にする。
4つ折りにする
引き出しの大きさに合わせ3つ折りか4つ折りにして完了。
パンツやジーパンはハンガーに吊るして収納もできますが、コンパクトにたたんで収納することもできますよ。
洗濯物のたたみ方|タンクトップやキャミソール
丈を半分に折る
肩ひもと裾を合わせるように、真ん中から折る。
肩ひもを内側にして折る
左右の脇をあわせるように。
引き出しの大きさにあわせて折る
縦長にたたんだタンクトップを引き出しの深さにあわせて折れば完了。
袖がなくてたたむのに迷うタンクトップやキャミソールですが、このたたみ方ならTシャツと同じ大きさに仕上がります。
洗濯物のたたみ方|ショーツ
左右3分の1ずつ折る
長方形になるように左右から折る。
上下3分の1ずつ折る
長方形になったら上下から折る。
ゴム部分に下の部分を入れる
下3分の1をゴム部分に入れ込むとコンパクトに。
引き出しの中で散らかりがちな下着類。コンパクトにたたんで並べておけば見つけやすく取り出しやすくなります。
洗濯物のたたみ方|ブラジャー
裏返してヒモのねじれを直す
ワイヤーや肩ひものねじれを直し、ホックを止める
背中部分をカップ側に折り込む
カップの脇の部分から折る。外にはみ出さないように注意。
肩ひもをしまう
肩ひもをカップのなかに入れて、カップだけの状態に。
カップを重ねるように中央で折る
背中の部分を内側にしてカップを重ねるように折る。片方のカップにふくらみをあわせる。
立体的ですが、カップの部分を使うとかなりコンパクトになりますね。
洗濯物のたたみ方|ストッキングやタイツ
タテ半分に折る
シワを伸ばして広げ、左右の脚があうようにタテ半分に折る。
計3回半分に折る
つま先をウエスト部分に重ねるように半分に折り、それをまた半分、また半分と正方形に近い形まで折る。
ゴムを折り返してくるむ
ウエストのゴム部分をクルッと裏返して全体をおおう。
形を整える
平らになるように形を整えたら完了。
バラけやすいストッキングやタイツでもこのたたみ方なら広がってしまうことはありません。
洗濯物のたたみ方|靴下(くるぶし丈・ふくらはぎ丈)
くるぶし丈はコンパクトになって、片方をなくすこともなくなるのでおすすめです。
左右の靴下を重ねる
まずは左右の靴下を重ねる。
つま先の部分から二つ折りにする
つま先の部分をかかとの方に折り込む。
つま先をかかとの中に入れ込む
最後に穴につま先を入れ込めば完成。
ふくらはぎ丈の靴下も折りたたんでコンパクトにすることができます。
左右の靴下を重ねる
くるぶし丈と同じように最初は左右の靴下を重ねる。
つま先をゴムの方へ持っていき二つ折り
かかとを軸に二つ折りにし、つま先部分を穴の方へ。
ゴムの部分を裏返して全体を包む
二つ折りになった状態でゴムを引っくりかえして包めば完成。
洗濯物のたたみ方|ボクサーパンツやトランクス
両端を3分の1ずつ折る
広げて置いたら両端から折り込んで三つ折りに。
上下から折って裾をゴムに入れ込む
丈も3分の1になるように上下から折り、ゴム部分に裾を入れる。
男性の下着はゴムの中に折り込むと型くずれしません。
洗濯物をたたむときに使える便利グッズは?
洗濯物をたたむときにはズボンはまだいいですが、シャツ類が工程が多くておっくうに感じますよね。そんなときは便利グッズを活用するのがおすすめです。
『クイックプレス』(大作商事)
洋服を簡単にたためる便利グッズです。これに服を広げ、右腕、左腕、裾とパタパタ折り込んでいくだけでお店のようにキレイに仕上がりますよ。
『Tatta 20枚セット』(Tatta Store)
下敷きのような形をした板です。シャツなどの背中の部分に挟んでたためば、1着だけでも自立するようになり、服を引き出しのなかに立てる収納にできます。形が整ってキレイに並べられますよ。
洗濯物のたたみ方を見直して片付ける手間を減らそう
洗濯物をたたむのは面倒ですが、まずはハンガーにそのまま掛けておいた方がいい服か判断することから始めてみましょう。そのあとにたたんだ方がいい洋服だけをたたむようにすれば洋服が長持ちするうえ、たたむ手間も減らせます。
たたむときもグッズなどを活用してキレイにたためば、引き出しがスッキリ。どこに何があるのか一目瞭然になって、毎日の洋服選びが楽しくなりますよ。