乾燥機は、明日使いたい!と思った服を急いで乾かすときに便利ですよね。
ただ、洋服の素材によっては乾燥機にかけてはダメなモノがあります。
今回は、そんな乾燥機が禁止なのかOKなのかを見分ける「乾燥機マーク」の読み方などについてくわしくご紹介します。
もくじ
乾燥機OK/禁止のマークはどれ?
「乾燥機にかけられるかどうか」を表すマークは、四角と丸の組み合わさった形が目印。全部で3種類しかないので、これを機に覚えてしまいましょう。
「・・」は高温乾燥対応
真ん中の「・」は、乾燥機の温度を示します。「・・」と横並びで2つついている場合は、「80℃までの高温の熱風で乾燥ができる」という意味です。ガス式の乾燥機やコインランドリーの大型の乾燥機にかけても傷まないことを表します。
「・」は低温乾燥対応
「・」が1つの場合は低温の乾燥機に対応し、「60℃までの高温の熱風で乾燥ができる」ことを表します。おうちの洗濯乾燥機などはほとんどが低温なので、「・」が1つでもあれば乾燥機を使える、と考えてOKです。
バツ印は乾燥機不可
バツ印がついたマークは高温に弱いデリケートな素材が使われています。「乾燥機の使用は禁止」です。乾燥機以外でも早く乾かす方法はあるので、別の方法を選びましょう。
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乾燥機OKマークの服をより早く乾かすには?
乾燥機に対応した洋服を乾かすときは、基本の設定だけでも十分ですが、ひと工夫加えておくとさらに仕上がりがよくなります。乾きムラも起きにくくなりますよ。
洗濯時に柔軟剤を入れておく
乾燥機は熱風で急速に乾かすので、どうしても毛羽立ちやすくなります。生地がゴワゴワして肌ざわりが悪くなるので、洗濯のときから柔軟剤を加えておくのがおすすめ。
生地に空気をふくませる効果があるので、乾くまでの時間が少しだけ短くなる効果もありますよ。
ネットから出す
洗濯ネットに入れて洗った洋服は、乾燥にかける前にネットから出しましょう。入れたまま乾燥を開始すると生地の内側まで風があたらず、乾きムラができやすくなります。
まんべんなく風を当ててあげれば、生乾きで再度干す手間を省けますね。
乾燥機禁止マークの服をより早く乾かすには?
乾燥禁止マークの服でも、早く乾かす方法はあります。ひと晩あれば十分乾くので、急ぎのときは前日の夜に洗濯して次の方法で乾かせば大丈夫です。
風を当てる
気温の高い夏や暖房を使う冬におすすめなのが、扇風機やサーキュレーターの風を当てて乾かす方法。乾いた風を当て続けると乾きが早くなります。
家電で除湿する
雨続きで乾きにくい時期は、エアコンや除湿機を使いましょう。お部屋のジメジメも効率よく取れる上、洗濯物も外干ししたかのようにカラッと乾かせますよ。
浴室乾燥する
できるだけ早く乾かしたいときは浴室の乾燥機能を使う方法があります。浴室乾燥は乾燥機よりも温度が低く、吊り干しができるので服への負担がほとんどないのが特徴です。3〜4時間ほどあれば乾かせますよ。
乾燥機にかけてはいけない服を乾燥機にかけたらどうなる?
急用などでバタバタしていると「一回だけなら乾燥機で乾かしてもいいかな?」と思ってしまいますが、それは要注意。次のトラブルを起こす可能性が高いのでやめましょう。
型崩れする
熱に弱い素材にとって乾燥機のなかはかなり過酷な環境。熱い風が長時間当たり続けるのでシワがよったり、縮んだりと型崩れの原因になります。
毛羽立つ
乾燥機の風があたり続けると、生地の表面がカサカサになってしまいます。Tシャツなどの丈夫な服でもプリント部分がチリチリになってしまうので注意しましょう。
乾燥機OK/禁止のマークがない服はどうする?
古着やしばらく前に買った服などは、ご紹介した乾燥機のマークがついていない場合があります。これは、洗濯表示が2016年末から世界基準のマークに変更されたため。それ以前の表示には乾燥機のマークがないんです。
洗濯表示が変わる前の服でも、多くの場合マークの下に「タンブラー乾燥はお避けください」などと注意書きがあります。なので、乾燥機を避けた方がいいかは見分けられますよ。
注意書きがない服は乾燥機にかけても大丈夫ですが、大切にしたい服はできるだけ自然乾燥で乾かしましょう。
急いでいる時こそ乾燥機マークを探そう
洗濯にかかる手間をぐっと減らしてくれるのが魅力の乾燥機。こまめに活用して家事の手助けをしてもらっているおうちも多いですよね。
乾燥機は便利な家電ですが、洋服にとっては少し負担の多い乾かし方です。焦って乾燥機にかけてしまい、後から後悔することのないようマークの読み方を覚えて、洋服にあわせた乾燥方法を選ぶことが大切ですよ。
急いでいるときこそ、ほんのひと手間換気扇マークを確認することを思い出し、洋服を長持ちさせてくださいね。