洗濯機で洋服を洗って干した後に、意外とシワが残っていた…なんて経験はありませんか?なんとなく干している洗濯物ですが、実はちょっとしたコツがあるんですよ。干し方を工夫するだけでシワが伸びたり、乾きが早くなったりいいことばかり。
そこで今回は、洗濯物の基本の干し方から、覚えておきたいワンポイントテクニックまでまとめてご紹介します。
洗濯物の干し方は?どう干せばいいの?
まずは洗濯物を干す基本の流れから確認しましょう。洗濯物をできるだけ早く乾かし、シワを残さず仕上げたいなら、脱水が終わったあとすぐに洗濯槽から洗濯物を取り出して以下の手順で干していくのがポイントです。
干し方を選ぶ
洗濯表示を見て「日なた or 日陰」どちらで乾かしてもいいかなど、干し方を確認する。「大切にしたい服は日陰に」とざっくり考えてもOK。
洗濯物をふりさばく
バタバタと一度洋服をふりさばいて、シワを伸ばすと同時に空気を含ませる。
洋服の形を整えながら干す
シワが残っていたら引っぱったり叩いたりしながら形を整えてハンガーにかける。
意外と①、②の手順を忘れがちですが、洋服を長く大切に着るために必要なステップ。服を買ったときに1度確認しておくだけでいいので、ついでに見ておいてくださいね。
洗濯物の干し方のコツは?
ふだん何気なくこなす洗濯ですが、実は仕上がりをよくして乾くのも早くできるコツがあります。
ここでは6種類のコツをご紹介。組み合わせて取り入れれば、毎回の洗濯がより時短で手間なくできるようになりますよ。
① 密集させない
洗濯物は空気がうまくあたることで乾きが早くなります。バスタオルなどは二つ折りにするだけでなく、長さをかえてずらしてハンガーにかけたり、バスタオル同士を近づけて干さないようにすれば乾きが早くなります。
② アーチ状に干す
洗濯物を物干し竿に並べるときは真ん中に丈の短いものを配置する「アーチ干し」がおすすめ。内側にもしっかり風が通るようになり、乾きが早くなります。
③ 生地を裏返して干す
ジーパンなどの分厚い生地の服は裏返して干すと、乾きを早められます。また、プリントのあるTシャツなども裏返して干すと、直射日光による色あせを抑えられますよ。
④ ズボンは筒状にして干す
ズボンやスカートなどは、ピンチハンガーをつかって空気が通りやすいように筒状に広げて干すと乾きが早くなります。
⑤ アイロンをかけてから干す
シャツやブラウスに使えるテクニックです。ぬれているうちにアイロンをかけることでシワが伸ばせるだけでなく、乾きも早くなるので部屋干しに使えます。
⑥ 洗濯ネットごと干す
洗濯ネットから出さずにそのままネットごと干すのも実はテクニックなんです。ストッキングなどが風で揺られて何かにひっかかり伝線してしまった、なんてことを防げるうえに目隠し効果もあります。
⑦ ゴムを上にして干す
洗濯物の水分は下に下にとさがっていきます。ゴムを下に干してしまうと重みでゴムが伸びてしまう可能性があります。ズボンや靴下などは履き口を上に干すようにすると長持ちしますよ。
室内での洗濯物の干し方のコツは?
雨が降っている日の洗濯など、やむを得ず洗濯物をおうちのなかで干すこともありますね。
部屋干しは外干しよりも乾きにくいので、2つのコツを取り入れて上手に乾かしましょう。
洗濯物に風を当てる
部屋のなかは外と違ってほとんど空気の流れがありません。
扇風機やエアコン、換気扇などを使って、洗濯物に直接風が当てると乾くまでの時間をぐっと短縮できます。
早く乾かすことができれば、生乾きのイヤな臭いも発生しにくくなります。
湿気をこもらせない
雨続きの時期では、部屋干しをすると部屋の湿度が上がりきってしまいます。
洗濯物が少量なら窓を開けて外の空気を取り入れましょう。湿度の高い部屋では洗濯物はなかなか乾かないので、除湿機やエアコンのドライモードを使って湿度を下げるのもいいですよ。
雨の日でも、できるだけ短時間で洗濯物を乾かしたい!という場合は「お風呂の乾燥機能」を活用するのが便利。
洗濯機から出してお風呂にそのまま干すだけなので動線も短く、手軽にできます。3〜4時間ほどで、外干ししたようにカラッと乾きますよ。
【上級テク】洗濯物の干し方を選びわける!
洗濯物の干し方といえば、ハンガーに洋服をかける「吊り干し(つりぼし)」が有名ですが、実はほかにもたくさんの干し方があるんですよ。ここでその方法をまとめてご紹介します。
吊り干し
洗濯物を干すときの定番の方法です。洋服をハンガーにかけて物干し竿にかければ完成。洗濯表示で「日なたに干す」か「日陰に干す」かが指定されているので、あらかじめ確認しましょう。
平干し
吊り干しとならんで洗濯表示によく書かれている干し方です。ニットなどの衣服を吊り干しするとタテに伸びてしまうので、平干しネットなどを使って面をつくり、そこに洗濯物を寝かせて干します。
M字干し
大きめの毛布やバスタオルなどを早く乾かす干し方です。竿と竿、ハンガーとハンガーのあいだにM字になるよう干すことで空気の通りがよくなります。
三角干し
三角干しはハンカチなどを乾かすときに使える方法で、ハンガーや物干し竿に対して三角になるよう、布をかけるだけとシンプルな干し方です。三角の角(かど)に水気が集まるため、通常よりも早く乾きます。
竿干し
洋服などを胴の部分から二つ折りにしたように竿にかける干し方です。ハンガーだと重みで下に伸びるのに対して、二つ折りで竿にかければ袖が伸びることがありません。
じゃばら干し
物干しハンガーなど、洗濯バサミがたくさん付いたグッズにシーツなどをジグザグに吊って干す方法です。省スペースで干せるメリットがあります。
洗濯物の干し方を楽にするグッズは?
さまざまな干し方、テクニックをご紹介しましたが、それに使える便利グッズはたくさん販売されています。さまざまな種類があるので、ぜひ探してみるといいですよ。
『洗濯物干し ハンガー』(パール金属)
20ピンチついた物干しハンガーです。靴下などの小物を干すときには欠かせませんね。オールステンレスで錆びにくく、風による落下防止のストッパーがついた優れものです。
『平干しネット』(Arnes)
平干し用のネットが2段になったハンガーです。使わないときは丸めてコンパクトにできるので、収納に困りません。
『伸縮バスタオルハンガー』(レック)
ハンガーの下部が最大60cmまで伸縮するハンガーで、通常時は服を、伸ばせばバスタオルなどをかんたんにかけられます。
『エアコンハンガー』(平安伸銅工業)
エアコンの風を利用して、洗濯物を早く乾かす室内干しグッズ。エアコンと壁の隙間に差し込むだけなので、簡単に取り付けができます。使用しないときは折りたたんでコンパクトにできるので、じゃまになりません。
覚えておきたい
干し方を変えても洗濯物のシワがなくならない…どうすればいい?
干し方を変えてみたけど、なかなかシワがなくならない…という場合は、そもそも洗い方に問題があるかもしれません。
洗濯するタイミングで次のことも意識してみてください。
● 洗濯物をつめこみすぎない
● 洗濯物をネットに入れる
● 脱水時間を短くする
● 洗い終ったらすぐに洗濯槽から取り出す
クシャクシャっとなった状態で乾くとシワがついてしまうので、洗い方にも工夫が必要です。
洗濯物の干し方をマスターしよう
洗濯物を干すときのポイントは、洗濯表示の確認で「洋服へのダメージをできるだけ減らす」こと。そして、空気の通りがよくなる干し方・テクニックで「短時間で乾かす」ことです。
干し方はたくさんありますが、もし忘れてしまっても「空気の通りがよくなるように」を念頭に並べると自然と乾きやすい配置になるはずですよ。ぜひ干し方のコツをおさえて洗濯物を効率的に乾かしましょう。