窓枠や家具、床など、おうちのいたるところに使われている木製のアイテム。お部屋が温かな印象になる一方、実はとってもデリケートな素材でもあります。油断しているとカビが発生することも少なくありません。
そこで今回は、木材にカビができたときの対処の仕方やシミを取る方法などを紹介します。
もくじ
木材の黒ずみはカビ?
木材にできたカビは簡単に除菌することができます。おうちにあるアルコール除菌スプレーを使えばサッとひと吹きでキレイにできますよ。
ただ、木材はやわらかいので、放っておくとカビが潜り込むようにどんどんと奥深くに広がっていきます。こうしてできたカビのシミは一度つくと、漂白しない限りはキレイに取り除けません。
木材のカビ取りにカビキラーはNG
木材のカビを取りたいからといって焦りは禁物です。『カビキラー』などのお風呂のカビ取り剤を使うと木材自体が傷んでしまうため使わないよう注意しましょう。
カビのシミだけをキレイに取りきるのにはどうしても専用の洗剤が必要です。
木材にできたカビをこれ以上広げないためにも、次から紹介する方法でキレイにしましょう。
木材のカビ取りに使うものは?
- 必須
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
- ティッシュ
- あると便利
- マスク
最初に表面にできたカビを除菌します。カビはアルコールに弱く、少しふれただけでもすぐに死滅します。しかも、アルコールはすぐに蒸発するので、木材などのデリケートな素材の除菌にもぴったり。
拭き掃除用に使い捨てできるティッシュなどを用意したら準備完了です。
木材のカビ取り|①アルコールでカビ退治
木材は「アルコールを使って拭き掃除する」だけ。直接スプレーを吹き付けると表面のカビが舞い上がってしまうので、ティッシュに含ませてから拭き取るのがポイントですよ。
アルコールを含ませたティッシュで拭く
ティッシュにスプレーし、カビが生えている場所を拭く。一度拭いたティッシュはこまめに新しいものに取り替える。
カビの周辺も拭き掃除する
見えないカビも消毒するため、カビが目につく場所の周りまで入念に拭き掃除しておくと安心。
乾燥させる
1時間以上風通しをよくして乾燥させる。換気や扇風機で風をあてるのもOK。
カビは乾燥した環境では繁殖できなくなるので最後の仕上げにしっかり乾かしてください。家具など移動できるものなら日の当たる場所に置くのもいいですよ。
木材のカビ取り|②洗剤でカビ退治
木材についたカビの除菌はしても「やっぱりシミが気になる…」という場合は、あらためて木材専用のカビ取り剤を用意しましょう。
専用とはいっても、成分はアルコールより強いものが使われています。はじめて使うときは事前に目立たない部分に吹きかけ、色落ちや傷みなどが発生しないことを確認してくださいね。
『防カビ侍 水性タイプ』(純閃堂)
木材を始め、布団などにできたカビにも使えるスプレー洗剤です。スプレーして放置し、水拭きするだけと使い方はとっても簡単。ゴシゴシこすって素材を傷めてしまうこともないので安心です。
『カビホワイト カビソフト除去スプレー』(ビーワンコーポレーション)
木材や畳など、色落ちするものにできたカビとり専用のスプレー洗剤です。カビにスプレーして、30分ほど放置してから水拭きします。天日干しで乾かせば身体に無害になるというのもうれしいところ。和室の木枠など、カビができやすい場所でも使いやすいのが特徴です。
木材のカビ取り|③黒ずみを防ぐ湿気対策
木材についたカビを取ったら、あとはふだんの生活から再発させないように工夫するだけ。カビが生えたということは、その周りに「湿気が多い」ことを意味します。カビは湿度70〜80%以上のジメッとしている場所で繁殖します。
次のポイントに気をつけながら、乾燥させられるような習慣を始めましょう。
換気して湿気をためない
カビが出た場所は湿度が高くなっていることがほとんど。窓を開けて外の乾いた空気を取り込んでこまめに乾燥させましょう。梅雨時期などはエアコンの除湿運転を活用するのもいいですよ。
通気性をよくする
部屋全体の風通しをよくしておくのも、カビ予防には大切なこと。壁と棚の間は少し離して設置する、棚にはギュウギュウに収納しすぎないなど、風がよく通るようにインテリアの配置を意識してくださいね。
ワックスなどでコーティングする
木材にカビをできにくくするなら、カビが入り込まないようにコーティングしておくのも手。木材は湿気を吸収しやすいので表面にワックスをかけておけばカビ予防にもなります。
木材のカビ取りは「見つけたらすぐに取り除く」のが大切!
建物にはたくさんの木材が使われていますし、お気に入りのインテリアもよく見るとほとんどが木材です。
木材は湿った環境に置いているとすぐにカビが繁殖してしまうデリケートな素材。カビができてすぐであれば奥深くまで入り込んでしまうことはないので、見つけ次第すぐにアルコール消毒で退治しましょう。
早めに対処すれば木材がもつきれいな木目をキープできますよ。