しまい込んでた服、家具や畳の裏側、窓枠の端っこなどに、緑色のカビができていませんか?
しまった!と思っても後の祭り。もう捨てるしかないかな...と考えてしまいますよね。でも、緑カビはきちんと除去すれば大丈夫なんです。
今回は緑カビを退治する方法を紹介します。また、除去したあとで再発させたいための予防法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
緑カビの正体は?
「カビ」と聞くと、緑色のカビを想像する人も多いと思います。これはツチアオカビという種類のカビで、本来は土壌に多く存在し、落ち葉や木材を分解する役割を担っています。
このどこにでも存在するカビは空気中をただよって部屋の中にも入ってきます。そして部屋の中の家具や畳、衣類などに付着して増殖していくんですね。
ツチアオカビは増殖して木材や繊維などを劣化させ、いわゆるカビ臭いにおいを発生させるほか、ヒトが胞子を吸い込むと喘息の原因になることもあります。
家と体の両方を守るために健康面を守るためにも、見つけたらすぐに取り除く必要があります。
緑カビが発生しやすくなる3つの条件
緑カビは一定の条件がそろうと一気に増殖を始めます。それが「温度」「湿度」「栄養」の3つの条件です。
温度
カビがもっとも好む温度が20〜30度です。温度が高いほどカビは繁殖しやすく、夏場にカビが発生しやすいのはこのためなんです。
湿度
60%以上の湿度があるとカビは活発に動き始めます。家具の裏や畳の裏、服があるクローゼットなどは湿度が高い場所です。
栄養
カビはさまざまな汚れをエサにします。人の皮脂汚れやホコリ、ダニなどが栄養源になるため、掃除が行き届かない場所は格好のすみかとなります。
ただし、この3つがすべてそろわなくても緑カビは少しずつ増殖し続けます。目が行き届かない場所では時間をかけて少しずつ繁殖するので注意が必要です。
緑カビの落とし方|正しい手順は?
緑カビは拭き掃除すれば簡単に落ちるので、それほど厄介な汚れではないと思うかも知れません。
しかし、ただ拭き掃除しただけでは、目に見えないカビ菌が残っているので、またすぐに繁殖してしまいます。掃除しても掃除してもすぐにカビが生えてくるのは、きちんと除去できていないからなんです。
緑カビを、元となるカビ菌から除去する方法としては大きく2つあります。『カビキラー』や『カビハイター』などの塩素系漂白剤を使うか、アルコール度数70度以上のアルコール除菌スプレーを使うかのどちらかです。
水に濡らしても素材が傷まず、色落ちの問題がない場所であれば塩素系漂白剤を使うのが一番効果的です。水に濡れたり色落ちの心配があるようなデリケートな場所にはアルコールで除菌するというように、それぞれを使い分けてください。
それぞれの洗剤を使った緑カビを除去する方法を紹介するので、参考にしてください。
塩素系漂白剤で緑カビを除去する方法
初めに塩素系漂白剤を使っても問題ない材質かを確認。そして、目立たないところに塩素系漂白剤をつけて色落ちなどがないかをチェックしましょう。
問題なければ塩素系漂白剤を直接吹きつけるか、雑巾などにつけて緑カビにつけましょう。カビができている部分を含めて少し広めに拭き取ったら最後に水拭きをして完了です。塩素系漂白剤が残らないようにしかりと拭き取ってください。
アルコール除菌スプレーで緑カビを除去する方法
デリケートな場所なので、アルコールを含ませたタオルや雑巾でカビを上から押さえるように拭いてください。こちらもカビができている部分を含めて少し広めに拭き取るようにしましょう。目に見えないカビ菌が周囲に潜んでいる可能性があるためです。
また、アルコールを使うのも心配な場所であれば、次のようなデリケートな場所専用のカビ取り剤もあります。不安なときは専用のアイテムを使うことをおすすめします。
●『カビホワイト』
布製の壁紙、土壁、木材などデリケートな場所で使えるカビ掃除専用の洗剤です。カビに直接吹き付けたら、仕上げの拭き掃除をする必要もないのでとっても簡単です。
緑カビの落とし方|掃除後の予防策は?
緑をしっかり除去しても、同じような環境だとすぐにまた新しいカビ菌がすみついて繁殖を始めます。
そのため、緑カビが再発しないようにカビが好む条件がそろわないようにケアすることが大切です。普段から以下を心がけておくと、緑カビの発生を抑えられますよ。
換気して湿気をためない
湿度が高いとカビが繁殖するので、定期的に換気をして湿気を逃がすようにしましょう。窓や扉を開けて1時間程度換気するだけでも効果的です。
通気性をよくする
風通しをよくして、空気の流れが悪くならないようにするのも効果的です。壁との間は少し離して置く、物をギュウギュウに詰めすぎないなど、風がよく通るようにインテリアや物の配置を変えましょう。
こまめに掃除する
ホコリや汚れがなくなればカビも食べるものがなくなって繁殖しにくくなります。こまめに掃除をしていれば知らないうちにカビだらけになってしまうなんていうこともなくなりますね。
緑カビは材質に合わせた方法で除去しよう
家の中は高温多湿になりやすく、緑カビが繁殖しやすい環境です。緑カビ自体がどこにでも存在しているので、完全に除去することはできません。
だからこそ普段から繁殖しにくい環境づくりが大切です。こまめに換気をしたり掃除をしたりするだけで、緑カビはできにくくなりますよ。
それでも緑カビが発生してしまっても、場所に合わせて塩素系漂白剤やアルコールスプレーを使って確実に除去すれば問題ありません。緑カビを見つけても慌てずに対処してくださいね。