布団のカビ対策で、通気性のよい「すのこベッド」を使っている人も多いと思います。しかし、すのこベッドだからといって手入れをおこたるとカビが生えてくることも…。
そこで今回は、すのこベッドのカビを除去する方法と、カビをできにくくする対策についてまとめてご説明します。
もくじ
すのこベッドにもカビが生えるってホント?
すのこベッドは、布団に湿気がこもらないようにハシゴ状にすき間があいているのが特徴。布団やマットレスの底の通気性をよくすることで、カビ予防につながる便利な家具です。
しかし、通気性がよいからといってカビが生えないというわけではありません。布団やマットレスと接している部分があるので、そこに湿気がたまりカビが生えてしまう可能性もあります。
もしカビがついてしまったら、ていねいに取り除き、これ以上つかないようにしっかり対策してあげましょう。
すのこベッドのカビを除去する方法は?
どんなに気を使っていても、すのこベッドにカビが発生することもあります。その場合は、『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレーで除去しましょう。手順は次のとおり。
用意するもの- 必須
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
- ティッシュ
- ゴミ袋
- あると便利
- ゴム手袋
ベッドの近くにあるものを動かす
ベッドの下や周りに置いてあるものは一度移動する。こうすることでカビの被害が広がるのを防ぐ。
アルコールをかけたティッシュで拭く
アルコールをティッシュに含ませ、そのティッシュでカビを拭き取っていく。ティッシュは使い回さずにどんどん捨てる。
カビが移っていないか確認
①の移動させたものにもカビがついていないかチェックし、必要があればアルコールをかけたティッシュで拭く。
乾燥させる
窓などを開けて換気し、すのこベッドをよく乾燥させる。1〜2時間ほどで十分。あとはもとの通りに戻せば完了。
除菌スプレーをカビの生えた場所にたっぷりと直接かけたくなりますが、スプレーの勢いでカビの胞子が舞ってしまうので注意。必ずティッシュに含ませてから拭き取りましょう。
あとはしっかりと乾燥させるのを忘れずに。直射日光に当てるとすのこが劣化するかもしれないので、風通しのよい日陰で乾かせば完了です。
すのこベッドにカビのあとが残ったら?
ガンコな黒カビが発生したら、アルコール除菌スプレーを吹きつけても黒いシミのようなあとが残るかもしれません。
どうしても気になる場合は、目の細かいヤスリでやさしく削るか、漂白剤を使って落とす方法があります。
『キッチンハイター』や『カビキラー』などの塩素系漂白剤をつけて数分放置したあと、水で絞った雑巾でしっかりと拭き取りましょう。
ただし、すのこベッド本来の色素が色落ちしてしまうので、取り掛かるときには十分注意が必要です。
すのこベッドの正しいカビ対策は?
すのこベッドでもきちんとカビ対策に取り組みましょう。すのこベッドのカビ対策もほかのベッドと同じで、とにかく「湿気をためない」のがポイントです。
対策① 布団をあげる
朝起きたら布団類をたたみ、敷布団やマットレスをあげましょう。すのこベッドなので毎日でなくてもかまいませんが、定期的にあげることを心がけてくださいね。
対策② 寝室の換気をする
部屋の湿度が高いと、それだけ湿気がこもりやすくなります。朝起きたら寝室の窓とドアを全開にして空気の入れ替えをしましょう。
対策③ 防湿シートを敷く
すのこベッドでも市販されている防湿シートを敷く方法もあります。布団を上げる頻度が少し減らせるので、忙しい人におすすめです。
対策④ 定期的に除菌する
アルコール除菌スプレーなどを吹きつけてすのこベッドの表面を拭き取りましょう。これだけでカビの発生を抑えられます。
すのこベッドのカビ除去・対策に使える便利グッズ
ここでは、すのこベッドのカビ対策に使えるグッズをいくつかご紹介します。専用のカビ取り剤や除湿シートはあるととっても便利。必要があれば購入を検討してみてくださいね。
『カビ取り侍』(純閃堂)
木材を始め、布団などにできたカビにも使えるスプレー洗剤です。スプレーして放置し、水拭きするだけでカビをキレイに落とせます。ゴシゴシこすって素材を傷めてしまうこともないので安心です。
『カビソフト除去スプレー』(ビーワンコーポレーション)
木材や畳など、色落ちするものにできたカビとり専用のスプレー洗剤です。カビにスプレーして、30分ほど放置してから水拭きして乾かすだけ。とっても簡単に使えます。
『備長炭ドライペット』(エステー)
定番の置き型除湿剤です。ベッドの下などに置いておけば、湿気と一緒にイヤな臭いも吸い取ってくれるので、いつも快適に過ごせますよ。
『調湿シート からっと寝』(西川リビング)
『調湿シート からっと寝』は湿気と臭いを吸収してくれるシートで、敷布団やベッドパッドの下に敷くだけでカビ予防ができます。吸湿センサーがついていて、青からピンクに色が変わったら天日干しのサイン。青色に戻るまで湿気を飛ばせば繰り返し何度も使えます。
カビの生えにくいすのこベッドはないの?
カビがひどすぎる場合は、買い替えも検討しましょう。
買い替えるなら新しいすのこベッドは、できるだけカビが生えにくいものにしたいですよね。いろいろな材質がありますが、おすすめなのは「桐」素材のもの。
桐は湿度が高くなると膨張して、湿気が入り込むのを防いでくれるので、湿度に強い素材なんです。そして、乾燥すると収縮して通気性がよくなって、自然に湿度調整を行ってくれます。
桐素材でもカビ対策は必要ですが、ほかの素材よりも手がかからずにすみますよ。
すのこベッドでもカビ対策は忘れずに
「布団のカビが面倒ですのこベッドにしたのに…」という人も多いと思いますが、対策が必要なことには変わりありません。
ただ、普段からきちんと布団を上げて風を通すようにすれば、過剰にカビを心配しなくても大丈夫です。最低限の対策を心がけて、すのこベッドを長持ちさせてくださいね。