軽くて丈夫なプラスチック製品。水にも強いので、キッチン周りや洗面所周りなどで重宝されますよね。
しかしそんなプラスチックでも、手入れを怠るとカビが生えてしまうことがあります。「プラスチックにカビって生えるの?」と驚くかもしれませんが、カビはどこにでも生える可能性はあるんですよ。
今回はプラスチック製品に生えたカビの取り方と予防方法について詳しく説明します。
プラスチックにカビが生える原因は?
コップやまな板、トレーなど、水回りで使うプラスチック製品はカビが生えやすくなります。
というのも、カビはエサとなる汚れがあり、湿度が70%を超える環境だと繁殖スピードが早くなる特徴があります。水回りのプラスチックは水で濡れて水滴が残っていることが多く、飲み物が残っているとそれをエサにしてカビはすぐ繁殖してしまうのです。
汚れもなく乾いた状態のプラスチックならカビが生えることはほとんどありませんが、それを使ったあとや水滴が残った状態で放置していると簡単にカビが発生します。
プラスチックのカビを落とす方法は?
プラスチック製品についたカビを落とす方法はそれほどむずかしくありません。表面についているだけなので、食器用洗剤とスポンジでこすればキレイに落とせます。
しかし目に見えるカビを落としても、カビ菌までしっかり除菌しておかないと、またすぐに発生するので注意が必要です。
プラスチックに生えたカビを落とすときは、カビ菌をしっかり退治できる方法を選びましょう。プラスチックのカビに使える方法としては、「熱湯」か「塩素系漂白剤」、「アルコール」の3つです。
カビは熱に弱いので、熱いお湯をかけるだけで死滅します。塩素系漂白剤にも弱く、キッチン用の『キッチンハイター』などがおすすめです。それが、なければお風呂で使う『カビキラー』や『カビ取りハイター』でも代用できます。
また、プラスチックでも表面に特殊なコーティングがされている場合には、熱湯や塩素系漂白剤が使えないこともあります。そのときには、アルコール度数70〜80%のアルコール除菌スプレーを使いましょう。素材を傷めずに、カビ菌だけを退治できます。
プラスチックのカビの取り方①|熱湯消毒
耐熱性のプラスチックであれば、熱湯消毒が有効です。カビは50度のお湯に90秒以上触れると死滅します。
キッチンペーパーでカビを取る
キッチンペーパーかティッシュを軽く濡らしてカビを拭き取る。カビを広げないように1拭きごとに使い捨てる。
50度以上のお湯に食器をひたす
洗い桶にコップを入れて50度以上のお湯をそそぎ数分つけておく。
いつもどおりに洗う
プラスチック製のコップやまな板なら食器用洗剤とスポンジで洗えばOK。
プラスチックのカビの取り方②|塩素系漂白剤で黒カビも落とす
『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤を使えば手軽にカビ菌を除去できます。黒カビによる黒ずみまできれいに落とせます。
キッチンペーパーでカビを取る
キッチンペーパーかティッシュを濡らし、カビを拭き取る。カビを広げないように使い捨てる。
塩素系漂白剤を溶かした水に30分浸す
洗い桶に水を張り、塩素系漂白剤を規定量溶かす。そこにプラスチック製品を浸す。
流水ですすぐ
取り上げたら流水でしっかりすすぐ。塩素系漂白剤を残さないように。
いつもどおり洗う
プラスチック製のコップやまな板なら食器用洗剤とスポンジで洗えばOK。
お風呂用のカビキラーやカビ取りハイターをカビができたところにかけても除菌効果があります。数分放置したら、同じ方法ですすいで洗いましょう。
塩素系漂白剤はプラスチックに問題なく使えますが、表面の塗装やコーティングなどは素材によって色落ちすることもあります。その場合はカビが生えた部分だけに漂白剤をつけて除菌する方法もあります。
プラスチックのカビの取り方③|アルコールで除菌
アルコール除菌スプレーなら、素材をプラスチックや塗装を傷めることなく除菌できます。
アルコールを含ませたキッチンペーパーでカビを取る
アルコールを含ませたキッチンペーパーかティッシュでカビを拭き取る。カビを広げないように使い捨てる。
プラスチック全体にアルコールをかける
目に見えないカビ菌も除去するためにアルコールをまんべんなくかける。
いつもどおり食器を洗う
カビを取り除いたら水ですすぎ、いつもどおり洗えば完了。
プラスチックのカビを防ぐ方法は?
プラスチックのカビを防ぐには、「汚れを残さない」と「湿気を減らす」ことが大切です。
コップやまな板など使うと汚れが残るものはきちんと洗って、水気を切りましょう。洗面所の歯磨き用コップなどは水ですすいでから、しっかりと乾燥させることです。
使ったあとは汚れを落とし、湿ったまま放置しないようにすれば、プラスチック製品のカビに悩まされることはなくなりますよ。
プラスチックは汚れと湿気を防いでカビから守ろう
水や汚れに強く、軽くて使いやすいプラスチックの製品は、ちょっとくらい雑に扱っても大丈夫と思いがちです。ただ、手入れを怠ると、そのもの自体は大丈夫でもカビが生えて身体に悪影響をもたらします。
プラスチックだから大丈夫とは思わず、使ったあとはきちんと手入れをするようにしてください。そのときに大切なのは、汚れと湿気をためないことです。このルールを守ってプラスチック製品を安心して使ってくださいね。