黒カビができてしまったら、落とすのも一苦労。どんなに強くこすっても、奥まで根をはったカビは簡単に落ちません。そんなときに活躍するのが塩素系漂白剤を使った「カビ取り剤」です。

カビ取りに大変な思いをしないですむように、おすすめのカビ取り剤や洗剤とそれを使った落とし方についてご紹介します。

どうしてカビはこするだけで落ちない?

ゴムパッキンのカビ

カビは「真菌」という菌類の一種で、ジメジメした環境で繁殖します。お風呂場などでよく見かける赤カビなら拭き取れば簡単に取れますが、黒カビになると発生した場所に根を張り出します。

木の根が地中深く広がるように、黒カビの根も素材の奥深くまで広がります。こうなった黒カビは、表面的に掃除しただけでは落ちません。奥まで入り込んだ根ごと対処する必要があります。

カビ取り剤が効果的な理由は?

サッシのカビ掃除

カビを取り除くには、こすり洗いなどでどうにかしようとするのではなく、塩素系漂白剤を使うのが一番。塩素系漂白剤は、表面のカビを除菌してくれるだけではなく、ゴムの奥まで入り込んだカビを漂白して真っ白にしてくれます。

特にお風呂場や窓枠などに使われるゴム製のパッキンは、黒カビが発生しやすく、深く根を張って落としにくいので、塩素系漂白剤のカビ取り剤が大活躍します。

カビ取り剤の使い方|効果を高めるコツは?

カビ取り剤の効果をさらに高めるためには、以下のコツを押さえておきましょう。

カビ取り剤の効果をさらに高めるコツ

事前に汚れを落としておく

浴室などのカビには、表面に汚れがついている場合があり、カビ取り剤をかけてもうまく浸透しないなんてことも。事前に洗剤やスポンジを使って、軽く汚れをこすり落としておきましょう。

乾かしてから使う

カビ取り剤は、カビを取りたい場所が乾いているときに使うと一番効果があります。ぬれていると、カビ取り剤が薄まったり密着しづらくなったりして、効果が十分に発揮されません。水分を拭き取るなど、乾かしてから使ってくださいね。

使ったあとはこすらない

カビ取り剤を使ったら、ブラシなどで強くこすらないのが大切です。カビで傷んだところを強くこすると、新たに傷ができ、そこからカビが入って再発することがあるので注意しましょう。

カビ取り剤を「パック」する

カビ取り剤は、ラップやキッチンペーパーなどを使って「パック」するとさらに効果がアップします。

薬剤がカビにしっかり浸透して、根っこから落とせますよ。落ちにくい黒カビなどにぜひ試してみてくださいね。

カビ取り剤の使い方|風呂場でのおすすめ4選

カビ取り剤といってもいくつか種類があり、使うものによっては落ちにくいこともあります。ここでは強力なカビ取り剤を4つご紹介します。

『カビキラー』(ジョンソン)

カビキラー

出典:楽天

カビキラーは直接スプレーしたら数分置いて流すだけと簡単に使えるカビ取り剤です。こすらずにカビ退治ができるので素材を傷めることもありませんよ。

塩素の作用で黒ずんだ部分もキレイに漂白し、元の白さを取り戻してくれます。

『カビトルデス PRO』(ウエキ)

カビトルデス PRO

出典:楽天

ジェル状でカビに密着しやすく、赤い色をしているので、塗った場所がわからなくなるのを防いでくれます。塩素系独特な刺激臭があまりないのもうれしいポイント。

『業務用 カビとり一発』(鈴木油脂工業)

業務用 カビとり一発

出典:楽天

プロ用のカビ取りアイテム。ゴムパッキンやタイル、小物類に使えてガンコな黒カビでも真っ白にしてくれます。

『ゴムパッキン用カビキラー』(ジョンソン)

ゴムパッキン用 カビキラー

出典:楽天

カビキラーのゴムパッキン用です。ジェル状で密着力がアップ。チューブをペンのように持ってカビに塗るだけでピンポイントでキレイにできます。

カビ取り剤の使い方|デリケート素材は注意!

和室の畳

お風呂など耐水性のある場所ならカビができても対処しやすいものですが、壁紙や畳、押し入れなどは塩素系漂白剤って対処するのが難しい場所です。本体の色素まで抜いてしまい、素材自体をもろくしてしまう恐れがあるからです。

そんなときは、塩素系漂白剤のような強い洗剤ではなく、「消毒用エタノール」を使うのがオススメです。アルコールと同じもので、カビ菌を退治できますよ。

ただし、奥まで広がった黒カビの根っこまで消毒用エタノールでキレイにすることはできませんので、デリケートな場所は黒カビが発生する前に早めに対処することが大切です。

『パストリーゼ77』(ドーバー酒造)

パストリーゼ77

出典:楽天

アルコール77%でカビの除菌にぴったり、食品へ直接かけてもいいほど安全な除菌スプレーです。シュッと吹きかけるだけでカビ予防につながるため、1本あると家中に使いまわせて便利です。

カビ取り剤で掃除した後は換気で予防しよう

窓

カビは高温多湿の場所を好むためおうちのなかでは浴室や窓際、洗濯機、エアコンの内部などに発生します。

カビが生えてしまうと落とすのが大変なので、できるだけ普段からカビを発生させないように注意することが大切です。

どこでも共通してできるカビ予防の基本は、「換気をして乾燥させること」

たとえば、下記のように簡単にできることもありますよ。

カビ予防のためにできること

カビが発生しにくい環境づくりを心がけてみてくださいね。

カビ取り剤でカビを一掃しよう

カビは放っておくと黒ずみが落ちにくくなるだけでなく、家族の健康もそこなってしまうことがあります。

大切なのはカビができるのを待って掃除するのではなく、カビができにくい環境に変えておくこと。換気をして乾燥させるだけでも効果があるので、習慣を少し変えてみることから始めてみましょう。

黒カビが発生したときは早めに退治することで広がるのを抑えられます。強力なカビ取り剤を使って、早めに対処することも忘れないでくださいね。