バッグを開いたら、中に白っぽい綿のような汚れが...。それはカビかもしれませんよ。
バッグの内側は空気がこもって湿度が高くなりやすく、カビが発生しやすい環境になっています。手入れを怠るとカビが生えることはよくありますよ。
今回はバッグの内側に生えたカビの取り方を詳しく説明します。
もくじ
バッグの内側カビが生える原因は?
カビは湿度が高く、エサになる汚れが多い場所を好みます。
バッグの内側は物が出し入れされるときにホコリやゴミなどが入り込み、汚れやすい環境です。しかもバッグを閉じていると空気が滞るので湿度も高くなりやすいんです。
あまり気に留めない人も多いと思いますが、バッグの内側は手入れしないとカビにとって格好のすみかになります。
バッグの内側の「素材」でカビの取り方が違う
バッグの内側にカビが生えたらどうやって落とせばいいか迷ってしまいますよね。
カビは表面的に取り除いたとしても、目に見えないカビ菌が残っているとまたすぐに発生します。バッグの内側のカビを取り除くには、カビ菌までしっかりと除去する必要があるんです。
カビ菌まで除去できるものとしては「アルコール除菌スプレー」と「バッグ用のカビ取り剤」があります。それぞれバッグの内側の素材に合わせて使い分けましょう。
バッグの内側がナイロンや布素材
内側がナイロンや布などの繊維素材でつくられていればとても丈夫です。よほど強力な洗剤を使わなければ問題ありません。
おすすめなのはアルコール度数が70〜80度のアルコール除菌スプレーです。アルコールを使えば目に見えないカビ菌も退治できますよ。しかもすぐに蒸発するので素材自体を傷めずにすみます。
バッグの内側が革素材
バッグの内側が外側と同じように革素材のときは、使う道具に注意しましょう。アルコール除菌スプレーを使って問題ないですが、モノによっては色落ちや変色などを引き起こすケースもあります。
そこでカビをアルコールで除去したら、革用のクリームなどでしっかりとケアしてあげましょう。
バッグの内側に生えたカビを落とす方法は?
バッグの内側の素材に合わせたカビの落とし方を具体的に説明します。
素材がナイロンや布の場合と、革素材の場合に分けて順番に説明するので、自分のバッグにあう方をチェックしてください。
バッグの内側のカビ取り方法|ナイロンや布製の場合
ナイロンや布素材についたカビはアルコール除菌スプレーを使います。カビを拭き取るように、いらない布かティッシュペーパーなどを多めに用意しましょう。
いらない布にアルコールを含ませる
カビを拭き取る布かティッシュにアルコールをかけて湿らせる。
カビをやさしく拭く
カビが舞い上がらないようにやさしく拭く。カビを広げないように、新しい面に変えながら。
バッグの内側全体を拭く
カビが生えた場所以外にもカビ菌がついている可能性がある。アルコールを含ませた布で内側全体を拭き取る。
内側を広げて乾かす
内側に日が当たるように広げて天日干しする。完全に乾いたら完了。
バッグの内側のカビを取るときは、アルコールをたっぷり使いましょう。しっかり湿らせることで奥に入ったカビまで除去できます。
バッグの内側のカビ取り方法|革製の場合
革素材の内側のカビにもアルコールを使います。ただ、革素材を守るために、革の汚れを落とす「リムーバー」と、栄養を補給してツヤを復活させる「革用クリーム」を用意しましょう。
アルコールで拭き取る
ティッシュなどに少量のアルコールを含ませ、カビが目立つ場所を重点的に拭き取る。
内側全体を軽く拭く
カビ菌が残らないように全体をアルコールを含ませたティッシュで軽く拭き取る。
リムーバーを塗り込む
革の汚れを落とすリムーバーをクロスに取り、全体に塗り込む。カビがついていなかったところも塗るのがポイント。
クリームを塗る
別のクロスを用意し、栄養補給のためのクリームを取って薄く伸ばしながら全体に塗り込む。
干す
風通しのいい場所で半日ほど干し、クリームを馴染ませつつ湿気を取り除く。
乾拭き
乾いたクロスであまったクリームを拭き取って仕上げたら完了。
バッグの内側も革素材の場合は、外側と同じようにしっかりとケアしましょう。
丸ごと水洗いできるバッグなら内側のカビは洗って落とす
内側にカビの生えたバッグは、洗濯表示で「水洗い可」となっていれば丸洗いするのがおすすめです。
洗濯機でやさしく洗うコース、たとえば「ドライコース」「手洗いコース」「おうちクリーニング」などを選んで洗えば問題ありませんよ。
カビをしっかり落とすために、洗濯機に入れる前に『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤につけおきしましょう。つけおきしてから洗濯機で洗うことでカビも汚れもキレイサッパリ洗い落とせます。
内側のカビ払い落とす
内側についたカビを軽く拭き取る。
酸素系漂白剤を溶かした液をつくる
シンクやバケツなどに水をはり、水量に合わせた酸素系漂白剤を入れる。
つけおきする
バッグをつけて30分ほど放置。内側にもしっかり液が浸透するのを待つ。
すすぐ
泡が出なくなるまで流水でよくすすぐ。汚れがまだついていたら、スポンジなどで軽くこすり洗いする。
干す
洗濯機で10〜20秒ほど脱水だけして、風通しのいい日陰に干して乾かせば完了。
バッグの内側にカビが発生するのを防ぐには?
バッグの内側のカビを除去できても、これまでと同じ使い方を続けていればすぐにカビが発生してしまいます。バッグの内側のカビを防ぐには、普段の使い方やケアの方法を見直しましょう。
大切なのは「汚れ」と「湿気」を取り除くことです。
1日の終りに中身を出す
バッグの中は、気づかないうちにいろいろなものがたまっていきます。1日使い終わったら、中の物を出してゴミやいらないものがないかチェックしましょう。
空っぽにして干す
中身を空にしたら片付ける前に、風通しのよい場所に干してください。バッグの口を開けて干しておけば湿気を飛ばせます。
定期的に掃除する
中身のゴミなどを捨てるほかに、定期的に水拭き・乾拭きをして内側にくっついた汚れを落としましょう。たまにアルコールを含ませて拭くとカビ予防になります。
収納場所も換気する
バッグを収納している場所の湿度が高いとそれだけバッグもカビやすくなります。定期的に換気したり、除湿剤を置いたりして湿気を逃しましょう。
バッグの内側にカビを見つけたら早めに対処しよう
せっかく使おうとしたバッグの内側にカビを見つけてしまったら、出かける前の気分が台無しになりますね。
カビを見つけたら早めに取り除くことが大切です。放っておくとカビが広がってしまい、しかも素材の奥まで入り込んでちょっとやそっとでは落とせなくなります。今回紹介した方法ですぐに除去しましょう。
そして今後はカビを発生させないように、汚れと湿気に気をつけて管理してあげてくださいね。