「トイレはいつでもキレイにしておきたい」とは誰しも思うものですが、掃除するのは手間がかかりますよね…。できるだけ簡単にキレイにしたいというのが正直なところではないでしょうか。
そこで今回は、できるだけ効率的なトイレの掃除の仕方をご紹介します。正しい手順を覚えて、手間をかけずにキレイを保ちましょう!
もくじ
トイレ掃除ってどこをキレイにすればいいの?
トイレを全部掃除するとなると、時間も手間もかかってしまいます。掃除しようと意気込んでも、どこから手を付けていいかわからずに、気持ちがなえてしまうこともあるかもしれません。
しかし、トイレのなかでは頑固な汚れができやすい場所が決まっていて、その場所を把握しておくだけで効率的に掃除を進められるんですよ。
基本的に、次の5ヶ所を掃除が必要な場所と考えておいてください。
② 便座とフタ(ウォシュレット)
③ タンク
④ 床
⑤ 壁
このように掃除場所を細かく分類して頭に入れておくと、ちょっとした時間に部分的に掃除ができて汚れをためにくい環境をつくれるようになるのでおすすめです。
トイレの掃除のやり方は?頻度はどれくらい?
毎日使うトイレはすぐに汚れがたまるので、できれば頻繁に掃除をしたいところですが、5ヶ所すべてを毎日掃除していたのでは骨が折れます。
そこでおすすめしたいのが、次の2通りの頻度で掃除する場所もわける考え方です。
・週1回の「しっかり掃除」
毎日の「ちょこっと掃除」では、トイレを使ったあとに『トイレクイックル』などのお掃除シートなどを使って、便器や便座、床、壁など汚れがたまりやすい場所をササッと掃除。「今回は床だけ。次回は便器の外側」と、1回につき1ヶ所だけ掃除すると手間になりません。
そして週末には「しっかり掃除」で、「ちょこっと掃除」で行き届かない場所を掃除すれば、トイレのなかをキレイな状態にキープすることができますよ。
トイレ掃除に必要な道具は?【毎日のちょこっと掃除】
- 必須
- 『トイレマジックリン』などの中性洗剤
- 『トイレクイックル』などのお掃除シート
- トイレ用ブラシ
トイレ掃除には、基本の中性洗剤とトイレ用ブラシ、『トイレクイックル』などのお掃除シートがあれば事足ります。
トイレ掃除のやり方は?【毎日のちょこっと掃除】
「ちょこっと掃除」のやり方はとてもシンプル。トイレを使ったら、その日のうちに『トイレクイックル』などのお掃除シートで、「便器→便座とフタ→タンク→床→壁」のどこか1ヶ所を拭くようにするだけです。
ただ、漫然と拭き掃除していると、せっかく拭いたと思っていたのに拭き残しがあってキレイにしきれなかった…ということもあります。そのため、見落としがちな次の場所を意識しておくと、ちょこっと掃除の効果が高まりますよ。
「ちょこっと掃除」の見落としポイント①|便器のフチ裏
便器のフチ裏は尿のしぶきが入り込んで、尿石などの汚れができやすい場所です。お掃除シートでフチ裏まで拭き取るようにするといいですよ。シートで触るのに抵抗があれば、中性洗剤を吹きつけてブラシでこすり洗いしてください。
「ちょこっと掃除」の見落としポイント②|便座の裏
便座の裏側にも尿のしぶきが入り込んでいます。便座をあげて確認し、拭き忘れがないようにしましょう。
「ちょこっと掃除」の見落としポイント③|便器と床の境目
便器の外側でも、床との境目部分は汚れがたまりやすい場所です。お掃除シートをフチに沿ってグルっと拭いてあげるといいですよ。
「ちょこっと掃除」の見落としポイント④|壁と床の境目
尿のしぶきはいたるところに飛び散っています。目線より下、特に床と壁の隙間に入り込むので、念入りに拭いてあげます。壁も下のほうにしぶきがつきやすいので、目線よりも下をしっかりと拭きましょう。
トイレ掃除のやり方は?【週1のしっかり掃除】
- あると便利
- 『カビキラー』などの塩素系漂白剤
- 『サンポール』などの酸性洗剤
- クエン酸
- 歯ブラシ
普段の「ちょこっと掃除」で汚れがたまりやすい場所の掃除はできているので、それ以外の場所は簡単に落とせる汚ればかり。これなら週1回の「しっかり掃除」もそれほど手間がかからなくなります。
頑固な汚れができている場合には、汚れにあわせて『サンポール』などの酸性洗剤や『カビハイター』などの塩素系漂白剤を用意しておくと安心ですよ。
「しっかり掃除」では、普段の掃除では行き届かない場所の掃除と、落としきれない汚れを落とすことに集中することが大切です。それぞれの場所にできやすい頑固な汚れとその落とし方をご紹介します。
「しっかり掃除」で落としたい汚れ①|手洗い器の水垢
タンクの手洗い器には水垢が発生します。石のように固い汚れで、こすり洗いしただけでは落ちません。そこで、水200mlにクエン酸小さじ1杯を混ぜた「クエン酸水」をつくり、これを水垢につけてください。
クエン酸が水垢を中和してやわらかくしてくれるので、歯ブラシなどでこすればスルッと落ちるようになります。
「しっかり掃除」で落としたい汚れ②|タンク内の黒カビ
タンク内に発生した黒カビは洗剤をかけてこすり洗いしただけでは落ちないこともあります。この場合は『カビキラー』 などの塩素系漂白剤で落とすことができます。吹きかけたあとに放置しておけばこすらずにキレイになりますよ。
ただ、塩素系漂白剤を使う場合は、『サンポール』などの酸性洗剤やクエン酸水と混ざらないように注意してください。酸性の物質と混じると有毒なガスが発生して危険です。
「しっかり掃除」で落としたい汚れ③|便器まわりにできる尿石
便器のフチ裏や便座の裏、便器と床の境目など、尿のしぶきがたまりやすい場所には尿石ができます。尿のしぶきが乾いて積み重なることでできる汚れで、水垢と同じようにこすり洗いでは落とせません。
尿石も酸性の力で溶かして落とす必要があります。尿石は特に頑固な汚れなので、『サンポール』などの強力な酸性洗剤を使います。尿石部分にトイレットペーパーを当ててサンポールをかけて、洗剤をしっかりと浸透させましょう。やわらかくなったらブラシでこすり洗いすればOKです。
「しっかり掃除」で落としたい汚れ④|ウォシュレット周りの尿汚れ
ウォシュレットはノズルや便器との境目など、汚れがたまりやすい場所があります。ノズルや境目には尿や黒ずみができているので、お掃除シートでキレイに拭き取ってあげましょう。
トイレの掃除で見落としがちな場所は?
「ちょこっと掃除」と「しっかり掃除」のサイクルができれば、効率的にトイレをキレイにキープできるようになります。
あとは、掃除の頻度は低くても問題ないものの、掃除しておかないと見栄えが悪くなるという場所があるので、そこを「しっかり掃除」のときに目についたらキレイにしてあげられると、トイレ掃除はバッチリです。
具体的には、ドアノブやペーパーホルダーなどの金属部分、天井や収納棚といった目線より上にある場所です。
それぞれの場所をきれいに仕上げる方法をご紹介するので、お客さんが来たときでも胸を張って迎え入れられるトイレにしていきましょう。
脱臭フィルター
ウォシュレットの便座で見落としがちなのが脱臭フィルターです。臭いを取るときに吸ったホコリがここに溜まります。引き出して歯ブラシやシートできれいに取り除きましょう。
ドアノブ
手で触れる部分なので手垢とホコリがたまっています。乾いたトイレットペーパーでホコリを払ったあと、お掃除シートで拭き取ればOK。いらない布などで乾拭きすると光沢のある仕上がりに。
ペーパーホルダー
ドアノブと同じで、ホコリと手垢がたまっています。ここも乾拭きでホコリを払い、お掃除シートで拭いて清潔に保ちましょう。ペーパーホルダーも金属製なら乾拭きをしてピカピカに仕上げましょう。
換気扇
トイレの空気を入れ換えている換気扇には、カバー部分にホコリがたまります。カバーの表面を掃除機で擦ってあげればキレイに落ちます。
収納棚
収納棚にもホコリがたまるので、乾拭きしてからお掃除シートで拭いて清潔にしておきましょう。なかは人に見られなくても、整理しておくと使い勝手がよくなるので、掃除のたびに見直しておくといいですよ。
トイレ掃除の頻度を週1回にするには男性の協力が必要?
壁や床の掃除は週に1度ほどすると効果的ですが、汚れの防止に一番効果的なのは男性には用をたすときに座ってもらうことです。
「なんだそんなことか…」と思うかもしれませんが、男性が立って用を足すとかなりの量の尿がしぶきとなって飛び散っているのです。この尿ハネがなくなるだけでも、トイレ掃除の手間はなくなりますよ。
ぜひ協力してもらって、トイレ掃除をラクにしていきたいですね。
トイレの掃除は汚れる前にしておくと◎
トイレは毎日何度も使う場所なだけに汚れやすいですよね。目につく汚れができてしまい、しぶしぶ掃除が必要になることも多いのではないでしょうか。
トイレをキレイに保つ秘訣は、「汚れる前の掃除」です。汚れる前から掃除しておけば、週1回のしっかり掃除も短時間ですみますし、何よりも汚れを落とさなければ!というプレッシャーも少なくすみます。
トイレはみんなで使う場所なので、使ったあとは各自が便器や便座、床などを拭くように心がけましょう。目の見えるところにお掃除シートや『まめピカ』などの洗剤を出しておくとトイレ掃除を習慣づけやすくなりますよ。