毎日料理のときに人知れず働いてくれているキッチンの換気扇。頻繁に掃除する必要はありませんが、ときどきはキレイにしてあげたいもの。

ただ掃除の頻度が少ないほど、換気扇にたまった汚れを掃除するのは大変そうですよね。

そこで今回は、簡単にできる3通りのやり方を実践しながらご紹介します。

換気扇はどこまで掃除する?

レンジフード 換気扇 キッチン 掃除
キッチンの換気扇がベタつくのは、料理で舞い上がった油が原因。油汚れがたまると換気扇の性能が落ちて空気の循環が悪くなる上故障の原因にもなるため、定期的な手入れが欠かせません。

掃除する場所は基本的には換気扇の外側にあたる「レンジフード周り」と吸気口にあたる「フィルター」が掃除できれば大丈夫

ここでは内部のファンまで掃除する方法もご紹介しますが、むずかしそうであれば今回は先延ばしでも大丈夫。まずは無理なくできる範囲から取り掛かってみましょう。

換気扇の掃除に使う道具は?

換気扇フィルターの汚れ
用意するもの
必須
ゴム手袋
ドライバー
いらないスポンジ
雑巾
新聞紙

換気扇の掃除で必須になるのは、上の5つだけ。どれも家にあるものなので揃えるのは簡単ですね。

換気扇の掃除をするときのコツは「捨ててもいい道具で掃除する」こと。スポンジなどもかなり汚れるので、捨ててもいい使い古しを用意するのがおすすめです。

肝心の洗剤は、次の3つから選べば大丈夫。それぞれのやり方を実践しながら紹介するので、汚れ落ちや時間などを見てから選ぶのもいいですよ。

洗剤を使うなら

キッチンマジックリン
換気扇にこびりついたガンコな汚れは市販の洗剤で落とすのが一番簡単です。そのときは『キッチンマジックリン』などのアルカリ性洗剤がおすすめ。

油汚れは酸性の性質をもつので、アルカリ性の性質があれば中和して分解してくれるというわけです。特に『キッチンマジックリン』は強力な上、近くのドラッグストアなどでも手に入るので使ってみてくださいね。

家にあるものでやるなら

重曹
洗剤などをわざわざ買うのが面倒な人には家にある「重曹」を使うのがおすすめ。重曹は食品にも使われるほど安全性の高い素材ですが、使い方に工夫をすれば、換気扇の掃除にも十分使えます。

ただ、少し時間がかかるので休日などにまとめて掃除するのがおすすめです。

手早くやるなら

セスキスプレー
おうちに「セスキ炭酸ソーダ」があれば、重曹よりもずっと早く換気扇の掃除ができます。

セスキ炭酸ソーダは重曹よりも10倍ほど油汚れを分解する力が強く、換気扇の掃除にも使えるほど。100均などでも安く手に入るので、この機会に揃えてもいいですよ。

洗剤の性質だけでは判断しにくいので、実際にやってみた様子を見てから判断するのがおすすめです。

以下の順にやり方と実際の様子をご紹介します。換気扇は1年以上かけてこびりついたガンコな汚れでしたが、どのやり方でも簡単に落とせましたよ。

【換気扇の掃除】まずは下準備!

どのやり方を選んでも共通しているのが、下準備。なじみがないのでいざ掃除しようと思っても手をつけにくいですが、次の手順で簡単に分解できます。

① 電源を落とす

換気扇
まずは電源を落とし、換気扇を止めます。できればコンセントまで抜いておくと、不意にスイッチに触れてしまったときも安心です。

② フィルターを外す

換気扇の外し方
ゴム手袋をつけ、ドライバーを使ってフィルターを取り外します。機種によって外し方が異なりますが、今回の換気扇はネジ1本を回すだけでフィルターが外せました。

外したフィルターは新聞紙を敷いて床の上に置くか、シンクに入れておきましょう。

③ カバーとファンを外す

換気扇の外し方
フィルターの奥にある、ファンを固定するカバーを外します。かなり汚れているので、ファンを洗わない場合もカバーは洗っておくと安心です。

換気扇の外し方
ファンまで洗う場合は、カバーの奥のネジを回して取り外しましょう。むずかしそうに思えますが、意外と簡単に外れますよ。

換気扇の外し方
ファンは油汚れで滑るので、落とさないように注意しながら外してくださいね。

取り外した部品は、なくさないようにまとめて保管しておくのがおすすめ。ネジをどこに取り付けるかわからなくなってしまいそうなら、写真を撮りながら進めるといいですよ。

【換気扇の掃除法①】洗剤を使ったやり方!

洗剤を使ったやり方は「たっぷり吹き付けてから洗う」だけととってもシンプル。手間も時間もかからず、簡単に進められますよ。

今回は『キッチンマジックリン』を使って掃除してみました。

① 外したフィルターに吹き付ける

換気扇フィルターにキッチンマジックリンをかける
外した部品は汚れた面を上にしてシンクの中に置き、上から『キッチンマジックリン』をたっぷりとスプレーしていきます。

換気扇フィルターにキッチンマジックリンをかける
ギトギトの汚れで茶色くなっているような場所は特に念入りに吹きかけました。フィルターなどを覆うようにかけたら、そのまま5〜10分ほど置いて、洗剤が浸透するのを待ちましょう。今回は5分ほど置きました。

② 換気扇本体を拭く

換気扇の掃除
フィルターなどの汚れをゆるませている間は、換気扇本体の汚れを落としていきます。『キッチンマジックリン』をクロスに吹きかけ、軽く拭き進めました。

ただ内側は固まった油汚れが多く、あまりキレイにならないことも。多少汚れていても動作に支障が出ることはないので、無理に取り除かなくても大丈夫です。

換気扇の掃除
最低限、外側の拭き掃除をしておけば大丈夫です。軽く拭くだけでこんなに汚れが取れますよ。

③ すすぎ洗い

換気扇フィルターをこすり洗い
換気扇本体の汚れを落としたら、放置していたフィルターをこすり洗いして汚れを流します。十分にふやけていたので、スポンジでこするだけでどんどん輝きを取り戻していきました。

換気扇フィルターを洗ったあと
ギトギトだったフィルターも、こんなにピカピカに。あとは乾かして、再度取り付ければ完了です。

大変そうに思える換気扇掃除は、実際にやってみるとたった3ステップととっても簡単。ガンコな汚れも少し放置する時間を長くするだけで十分取り除けますよ。

【換気扇の掃除法②】重曹を使ったやり方!

市販の洗剤は購入せず、おうちにあるもので換気扇を掃除する方法もあります。使うのはおうちにある「重曹」で大丈夫。

コツは「粉のままふりかけて、そのまま放置する」こと。粉のままふりかけることで、重曹の持つ油の分解作用が最大限働くのがポイントです。

① 新聞紙の上で重曹をかける

重曹で換気扇掃除
外した部品は新聞紙の上に置き、上からたっぷりと重曹をかけます。ふりかけたあとはさらに手でなじませ、しっかり密着するようにしておきました。

重曹で換気扇掃除
ふりかけたあとは真っ白に。裏面にも重曹がいきわたるように、厚みをもたせておくのがいいですよ。

② 3時間放置する

重曹で換気扇掃除
重曹が油汚れを吸着するまで、3時間ほどそのまま放置します。

重曹で換気扇掃除
3時間たってからティッシュで汚れをこすってみると、汚れがスルッと落ちて銀色の部分が見えるようになりました。

③ 換気扇本体を掃除する

重曹ペースト
部品の汚れが落ちるのを待つ間に、換気扇本体を掃除します。粉のままの重曹は高い場所には使いにくいので、少量の水で溶いた「重曹ペースト」を使います。

油汚れに塗り込んでから拭き取れば、大まかな汚れが取り除けますよ。ガンコな汚れは拭く前に10分ほどおくと効果的です。

④ こすって重曹を落とす

重曹で換気扇掃除
汚れが落ちていることがわかったら、そのまま全体をこすって重曹を落としていきます。茶色い汚れは重曹が吸い込んでいるので、どんどんフィルターがピカピカになっていきました。

⑤ すすぐ

重曹で換気扇掃除
最後は重曹と残った油汚れを落とすためにスポンジでこすり洗いしてすすいだら完了。

重曹で換気扇掃除
茶色くなっていたフィルターは、こんなにピカピカに。少し時間はかかるものの、洗剤と遜色ない汚れ落ちになりました。

【換気扇の掃除法③】セスキ炭酸ソーダを使ったやり方!

おうちにセスキ炭酸ソーダがある場合は、即席の洗剤代わりにできます。

水に溶いてスプレーボトルに詰めておくと、あちこちの掃除にも使いやすいですよ。

① セスキスプレーをつくる

セスキスプレー
空のスプレーボトルにスプーン1杯ほどのセスキ炭酸ソーダとコップ1杯ほどの水を入れてよく振ります。これだけで即席の洗剤ができあがり。

市販の洗剤に負けないくらいのアルカリ性を持っているので、油汚れを分解する力はかなり強力です。

② フィルターにかける

換気扇をセスキで掃除
できたセスキスプレーは洗剤と同じように、直接フィルターに吹きかけて使えばOK。

洗剤とはちがい、泡立たず水のようにサラサラですがしっかり汚れを分解できる力を持っていますよ。吹きかけたら5〜10分ほど待って油汚れが分解されるのを待ちましょう。

③ 換気扇本体を掃除する

換気扇をセスキで掃除
フィルターの汚れを落としている間、換気扇本体を掃除していきましょう。セスキ水を含ませたクロスで拭いたり、ガンコな汚れは直接吹き付ければどんどん汚れが落ちていきます。

④ こすり洗いする

換気扇をセスキで掃除
こすり洗いで汚れを落とします。

換気扇をセスキで掃除
スポンジで軽くこするだけでピカピカになりました。セスキ炭酸ソーダを水に溶いて使うだけなので、とっても簡単に進められますよ。

換気扇掃除におすすめの洗剤は?

換気扇の油汚れがひどくて「こすってもこすってもキリがない…」というときは油汚れに強い洗剤を使うといいですよ。ここではおすすめの洗剤をいくつかご紹介します。

『マジックリン ハンディスプレー』(花王)

今回ご紹介した、キッチンの油汚れ専用に作られたマジックリン。こびりついた頑固な油汚れもあっという間にキレイに分解してくれますよ。

『スクラビングバブル激泡キッチンクリーナー 泡スプレー』(ジョンソン)

ノズルを押すと泡がモコモコ。汚れにしっかり吸着して、油汚れを分解します。汚れが浮き上がってくるので、力を入れてこすり落とす必要もありません。これ1本で、コンロやグリル、換気扇の掃除がカバーできますよ。

『業務用超強力油用洗剤 技・職人魂 油職人』(技・職人魂)

清掃業者も使っている業務用の強力な洗剤が「職人」シリーズです。こちらの洗剤は、ハウスクリーニング会社の社長が作ったもの。五徳やガスコンロまわりのこびりついた油汚れにおすすめです。

換気扇を掃除する手間は省ける?

キッチンの換気扇フィルター
換気扇の掃除はとても大変なので、一度キレイにした後は汚れないようにしたいですね。

レンジフード用フィルターが販売されているので、使ってなかった人はぜひこの機会につけてみてください。換気扇のタイプに合わせてたくさん種類があり、100円ショップでも簡単に購入できます。

フィルターを取り付けておくと汚れをキャッチし、奥まで入り込まなくしてくれます。掃除後に取り付ける一手間をくわえるだけで、大変な換気扇掃除をしなくて済みますよ。

換気扇掃除の頻度は?

カレンダー 日付 頻度
キッチンの換気扇はこまめに掃除する場所ではないので、汚れがびっしりついてしまいますね。

基本的には換気扇は油汚れが入り込むことを考えてつくられているので、こまめな掃除は必要ありません。

ふだんの手入れはとくに必要なく、半年〜1年に1回ほどカバーをあけてフィルターやファンまでキレイにできればOKです。

目安は大掃除と梅雨明けに1回。少なくとも1年に1回は点検もかねて手入れしてくださいね。

換気扇は家族で協力しながら掃除しよう!

キレイな換気扇
キッチンの換気扇を掃除するときは、高いところに手を伸ばしたり、ネジを外したりと、力仕事になります。ママ一人で取り組むのはなかなか大変なので、ぜひ旦那さんや家族にも協力を求めてください。

ただ、換気扇の構造によってはパーツを外して掃除するのがむずかしいこともあります。そんなときは換気扇カバーの汚れだけをとって、中の掃除は専門の掃除業者にお願いするのもいいですよ。

無理はせず、自分なりの換気扇掃除の形を見つけてくださいね。