換気扇の掃除を進めていくとファンの汚れはどうしても目につきますね。とくにシロッコファンは羽が細かくついていて、ギトギトの油汚れを落とすのはひと苦労に思えるものです。
そこで今回は、シロッコファンの掃除方法について実践しながらご紹介。意外と簡単にできるので、大掃除で入念に汚れを落としたい人はぜひ確認してみましょう。
もくじ
シロッコファンは掃除が必要?
キッチンの汚れのなかでも一番手強いのが「換気扇のシロッコファン」。換気扇のなかでも奥まった場所にあって取り外しにくい上、ガンコな油汚れでベトベトになっています。
シロッコファンはこまめな掃除は必要ありませんが、料理でできた油汚れがたっぷり付いているので点検も兼ねて年に1回くらい掃除するのがおすすめ。
大変そうに思えるかもしれませんが、使う道具や洗剤に工夫ができればとっても簡単。ゴシゴシこすって苦労することなくピカピカにできるんです。
今回は実際に掃除してみた写真と一緒に、やり方をご紹介しますね。
シロッコファンの掃除で用意するものは?
- 必須
- 『キッチンマジックリン』などのアルカリ性洗剤
- 汚れてもいい器
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
- あると便利
- 換気扇用のブラシ
- 大きめのビニール袋
換気扇まわりの大掃除は汚れがガンコで手がかかります。専用の洗剤やブラシなどを用意しておくと苦労せずにスッキリ落とせますよ。
シロッコファンの掃除におすすめのアイテム
シロッコファンの掃除に使う洗剤は、油汚れを効果的に分解できる「アルカリ性」のものがおすすめ。ここでは換気扇用のブラシなどと合わせておすすめをいくつかをご紹介します。
『マジックリン ハンディスプレー』(花王)
キッチン用のスタンダードな洗剤がこちら。キッチン専用だけあって汚れ落ちは抜群。油に強いのでコンロ周りの汚れ全般に使え、大掃除がはかどりますよ。
『換気扇レンジクリーナー』(リンレイ)
換気扇用のクリーナーです。スプレータイプなので扱いやすく、泡が行き届いてこびりついた油汚れを浮かして落とします。
『親方棒』(技・職人魂)
細かなすきまに入り込んだ汚れをかき出すためのブラシです。シロッコファンは羽のすき間が細いので、この絶妙な角度で作られたブラシなら汚れがキレイに落とせますよ。
シロッコファンを掃除する方法は?
シロッコファンの油汚れを一掃したいのなら、洗剤を活用した「つけおき」での掃除がおすすめです。
手強い油汚れも時間を味方につけて洗剤をよく浸透させることで、流しやすくなりますよ。ゴシゴシこすっているうちに休日が終わった…なんてことがなくなります。
換気扇によって外し方が異なるので、事前に取扱説明書を読んで確認しておきましょう。
① 準備
長く掃除してない換気扇は、分解している間に油汚れが滴り落ちて来る場合も。他の場所に汚れを広げないためにも、ビニール袋をかけて養生しておきましょう。
あとは掃除がスムーズにいくよう道具を手元に揃え、ゴム手袋を着用しておきます。
② カバーを開き、シロッコファンを外す
フィルターなど表面のカバーを外した奥にあるのがシロッコファンです。料理の最中に上がった油を含む蒸気はこのファンを通って外に排出されます。
一見すると外側はあまり汚れていませんが、のぞいてみると油の蒸気が通るプロベラ内側には汚れがべったりとついています。
ファンを固定しているカバーのネジを外したら、いよいよファンを外していきます。
真ん中のピンをぐるぐると回すとネジがゆるみ、筒状のプロベラが外せるようになります。油で滑りやすいので、落とさないよう注意しながら取り外しましょう。
③ 洗剤を吹きかけつきおきする
外したフィルターやシロッコファンはシンクなどに移します。そこに、まんべんなく洗剤を吹き付けていきます。惜しみなくたっぷりと使うのがコツです。
さらに汚れてもいい器にいれ、お湯をかけてつけおきします。今回は浅い器を使いましたが、できればファン全体が浸る大きなものを使うのがおすすめ。
浸したらそのまま5〜10分ほど染み渡るのを待ちましょう。汚れがかなりひどい場合は、つけおきの時間を伸ばして1〜2時間にしてみてください。
時間がたつと、ファンについていた汚れがどんどん溶け出してきます。汚れがぐんぐんふやけて、落としやすくなります。
④ 本体の汚れを落とす
シロッコファンをつけ置きしている間は、本体を軽く掃除しましょう。
ファンが取り付けられていたダクトを外した内側は、洗剤をつけたクロスなどで拭き掃除していきます。入り組んでいるので完全には落とせなくて大丈夫です。
今回は洗剤をつけたクロスで軽く拭き掃除するだけにしました。
レンジフードも同じように、洗剤で拭き掃除しましょう。油汚れ用の洗剤ならスルスルと汚れが落とせますよ。
⑤ ファンの洗剤と汚れを流す
つけ置きしたいたファンを取り出して軽くすすぎましょう。スポンジやブラシでこすり、いったん水で流して汚れ落ちを確認します。
細かな場所はブラシなどを使うと隅々までキレイに仕上がります。
⑥ すすぐ
最後にすすいで汚れ落ちを確認します。汚れが残っていたら再度洗剤で軽く掃除して仕上げましょう。
⑦ 乾かして取り付け
クロスなどで水気を拭き取るか、自然乾燥で乾かします。汚れがキレイに落ちて新品同様になりました。
最後に、外したのと逆の手順で取り付けたら完了です。
シロッコファンの掃除は洗剤を使わなくてもできる?
換気扇はおうちにある重曹を使ってキレイにすることも可能です。ここでも「つけおき」が効果的。
ただ洗剤に比べると洗浄力は劣るので、「つけおき」に加えて「熱を加える」という工夫が必要。時間と手間はかかりますが、自然由来の成分を使ってキレイにできますよ。
重曹水を沸かす
水1Lに対して重曹大さじ2〜3杯ほどを溶かし、鍋で加熱する。
ファンをつけおきする
耐熱性の容器に重曹水を入れてファンを数時間つけおきする。
洗い流す
冷めるまで待って洗い流せば完了。
重曹はただ使うよりも沸騰させた方が油汚れを落とす力が増します。繰り返しになりますが、「熱を加える」そして「つけおきする」という2つがポイントです。
シロッコファンを掃除したくても外せないときは?
シロッコファンは基本的に真ん中のピンを回せば取り外しできますが、構造がよくわからないと不安にもなりますね。
ファンが外れないときは手がとどく範囲の拭き掃除だけでも大丈夫です。雑巾などに洗剤を吹き付けてよく拭き取りましょう。
どうしても洗いたい場合は、ハウスクリーニングに依頼するのもひとつの手です。
シロッコファンの汚れを防止する方法は?
換気扇の掃除はとても大変。せっかくキレイにした後は汚れないように対策しましょう。
レンジフード用フィルターが販売されているので、使ってなかった人はぜひこの機会につけてみてください。ファンに届く前に油をふくんだ蒸気をキャッチし、油汚れがつきにくくなります。
換気扇のタイプにあわせてたくさん種類があり、100円ショップでも簡単に購入できるので、サイズがあうものを探してみてくださいね。
『60cmに切れてるレンジフードフィルター』(東洋アルミ)
多くの換気扇のサイズに合う60cmに切り取ってあるフィルターです。磁石で取り付けるタイプで落とさずしっかりと支えてくれます。
『レンジフード用 フィルター』(パール金属)
自由な長さに切って使えるフィルターです。46cm幅で11mの長さがあるので、頻繁に取り替えるおうちにぴったりですよ。
シロッコファンの掃除でレンジフードがピカピカになる!
毎日料理するために使っているとキッチンはどうしても汚れてしまうものです。とくに換気扇の汚れはガンコで、落とすのが大変。
でも、専用の洗剤と「つけおき」で時間を味方にすれば大変そうな掃除が半日で終わります。
シロッコファンのつけおき中は時間が空くので、レンジフードの外側や内側、カバーなども掃除すればまるっと全体がピカピカになりますよ。
関連記事