なかなかこまめに掃除しない場所のひとつであるキッチンの換気扇。油汚れがびっしりついていて、毎年末にお掃除で苦労している人も多いと思います。
実は、ポイントさえおさえればガンコな油汚れもスッキリ落とすことができるんですよ。今回はコジカジ編集部が実際に試した換気扇の油汚れの落とし方をご紹介します。
もくじ
換気扇の油汚れはアルカリ性の洗剤で落とす
- 必須
- 『キッチンマジックリン』などのアルカリ性洗剤
- ゴム手袋
- いらない布
- 歯ブラシ
- ドライバー
換気扇の掃除には『キッチンマジックリン』などの、油汚れに効くアルカリ性の洗剤を使うのがおすすめです。油汚れは酸性の性質があるので、反対のアルカリ性の洗剤を使うと落としやすくなります。
アルカリ性洗剤がなければ食器用の洗剤と重曹を混ぜて使う方法もありますが、換気扇の油汚れはかなり手強いので、専用の洗剤を使ったほうが手間をかけずにキレイにできます。ほかの場所への掃除にも使えるので、お試しで1本用意しておくと便利ですよ。
換気扇の油汚れの落とし方|①基本の手順
換気扇の油汚れは、本体だけでなくまわりのカバーにも付着しています。
内部まで掃除できればベストですが、基本的には分解は不要。手の届く範囲の掃除だけでOKです。
- 掃除前の準備まずは掃除中にファンが動きださないように電源を切っておきます。頑固な油汚れを強力に落としてくれるアルカリ性洗剤は、直接触れると肌に必要な油分まで落とすことがあるので、あらかじめゴム手袋を着用すると安心。
- フード部分の裏表を拭くフードの内側と外側に洗剤を直接吹きかけ、いらない布でふき取ります。こびりついた油汚れは5〜10分ほどおいてから拭き取ると汚れが落ちやすくなります。ガンコな汚れも時間をおくことでスルスル落とせるようになりますよ。一見それほど汚れていなさそうでしたが、軽く拭き取っただけでもクロスは真っ黒に。ベタベタした感触だったのが、サラサラに戻りました。
- 金属のフィルターを外して洗う吸い込み口にあるフィルターを外しましょう。機種によって外し方は異なりますが、ドライバーを使ってネジを外すだけで大丈夫でした。外したパーツはシンクなどの洗い場に移し、油汚れに直接マジックリンを吹きかけます。ここでも5〜10分くらい放置して洗剤が浸透するのを待ちましょう。外した部品はどこに取り付けるのかわからなくってしまうので、写真をとっておくと元に戻すときに便利ですよ。
- フィルターを洗ってから取り付けるつけおきしていたフィルターは、食器洗いと同じようにスポンジでこすり洗いして油汚れを落としましょう。ベタベタで汚れていた換気扇フィルターも、5分ほど待っただけでこんなにピカピカになりました。軽く乾拭きして水気を拭き取ったら、元通りに取り付ければ完了です。
換気扇の油汚れの落とし方|②内側の汚れ
換気扇のファンなど、内側まで念入りに掃除したい場合もありますね。むずかしそうに思える掃除ではありますが、やり方さえ知っておけばおうちでもできます。
大掃除などのタイミングで点検をかねて実践してみてくださいね。
- ファンを外すまずはフィルターを取り外し、さらにファンを覆うカバーを取り外します。カバーが取れたら、中央のネジを反時計回りにひねってファンを外しましょう。ファンは油汚れでかなり滑りやすいので要注意。フィルターやファンを外すのがむずかしいときは、誰かに手伝ってもらうか、レンジフードの内側と外側の油汚れだけを取るだけでも十分ですよ。
- ファンをつけおきしながらフィルターを洗う取り外したファンはフィルターと同じように洗剤をかけて5〜10分くらい放置します。フィルターについた油汚れの掃除と一緒に行うと効率的ですね。
- ファンが設置されていた内側を洗うファンのついていた場所にも油汚れがあるので、アルカリ性洗剤を吹きつけた布で拭き取ります。ただ、分厚い油汚れが固まって掃除しにくい場合も。多少汚れていても動作には問題ないので、無理に掃除しなくても大丈夫です。今回は洗剤で湿らせた布で軽く拭き取るだけにしました。
- つけおきしていたファンを洗い流すつけおきしていたファンの汚れをスポンジでこすり落とし、ぬるま湯ですすぎます。スポンジはかなり汚れるので、使い古しのものにするのがおすすめ。流し終わったらフィルターと同じように乾拭きして乾かしましょう。
- ファンとフィルターを戻すファンとフィルターを乾かしたらもとに戻して完了。スムーズにいけば30分ほどで終わりますよ。ファンの汚れはかなりガンコなので「つけおきする」のがコツ。ひどく汚れている場合は洗剤を多めにかけたり、つけおき時間を長めにとるなどの工夫をしてみてくださいね。
換気扇の油汚れは重曹でも掃除できる!
強い洗剤を使いたくない人は、アルカリ性の性質をもつ「重曹」を洗剤の代わりに使って掃除するのがおすすめ。重曹は自然由来の成分で、口に入れても害がないほど安全です。
やり方はお湯と混ぜてつけおきするのがおすすめ。少し時間はかかりますが、しっかりキレイにしてくれますよ。
つけおき液をつくる
フィルターやファンが入る大きさの容器を用意し、お湯を貯める。お湯500mlに対して重曹大さじ2.5を溶かしておく。
つけおきする
外したパーツをまとめてドサッと入れ、ひと晩つけおきする。
こすり洗い
取り上げてスポンジでこすって油汚れを落とす。
乾かす
乾かして水気を切ったら完了。
重曹よりもアルカリ性が強い「セスキ炭酸ソーダ」を使うとさらに汚れ落ちがよくなります。セスキ炭酸ソーダも自然由来の掃除グッズなので、興味がある人はぜひ試してみてください。
換気扇の油汚れの落とし方|おすすめの洗剤3選
換気扇の掃除に苦労しているのなら、使っていた道具が合っていなかったのかもしれません。大掃除をスムーズに進めていくためにも、使う道具選びはとても大切。
掃除の手間を省くために、洗剤などを検討してみてくださいね。
『マジックリン ハンディスプレー』(花王)
キッチンまわりのしつこい油汚れを、泡の力で浮かせて強力に落としてくれるマジックリン。近くのドラッグストアなどでも売られています。買い物ついでに準備しておくといざというときも楽ですよ。
『換気扇レンジクリーナー』(リンレイ)
スプレータイプで使いやすい換気扇クリーナーです。泡で出てきて奥に詰まった汚れも浮かせてくれます。つけおき時間も必要なく、スムーズに進められます。
『換気扇ファンブラシ』(アズマ工業)
換気扇の細かな場所の汚れを落とすのに便利なブラシです。どうせやるなら念入りにやりたい!という人におすすめ。詰まった汚れをたくさんかき出してくれますよ。
換気扇の油汚れの落とし方|汚れ予防グッズ2選
汚れを落としたら、あとは汚れをつけないように予防策を考えることも大切です。
換気扇を汚れから守るには、不織布のフィルターが便利。100均でも手に入るアイテムで、油を吸収してくれる優れものです。
高いものではないので機能が落ちてきたと感じたらこまめに交換するといいですよ。
フィルターが1枚あるだけでも年末の掃除の手間をぐっと減らせます。
『超厚手30cmに切れてるふんわりフィルター』(東洋アルミ)
多くの換気扇のサイズに合う30cmに切り取ってあるフィルターです。磁石で取り付けるタイプで、落とさずしっかりと支えてくれます。厚手なのでしっかり油を吸い取り、長く使えますよ。
『レンジフード用 フィルター』(パール金属)
自由な長さに切って使えるフィルターです。46cm幅で11mの長さがあるので、頻繁に取り替えるおうちにぴったりですよ。
換気扇の油汚れの落とし方を覚えて換気扇を長持ちさせよう
換気扇はすぐに手が届くところにあるわけではないうえ、掃除が難しそうでついつい後回しにしがちな場所ですよね。
でも、コツを掴めば効率よく汚れを落とすことができます。便利グッズも活用しながら換気扇がきれいな状態を保てば、キッチンに立つ気分も上向きになりますよ。