シンクや鍋など、キッチン周りでよく使われてるステンレス素材。口に入れるものを扱うだけに、できるだけ安全に掃除がしたいという方には「重曹」をおすすめします。
重曹を使ったステンレスのお掃除方法を覚えて、いつでもピカピカな状態に保ちましょう。
もくじ
ステンレスに重曹を使っても変色しない?
汚れたステンレス掃除には重曹を使ってOKです。ステンレスは丈夫な素材なので、重曹を使っても傷がついたり変色したりといったトラブルはほとんど起きません。
「重曹は金属に使っちゃダメ」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、それは「アルミや銅」に限ってのこと。アルミや銅に重曹を使うと、素材と重曹が反応して黒ずんでしまうことがあります。
ステンレスにアルミは含まれていないので安心して使って大丈夫。あらかじめ素材がアルミでないことを確認しておくと安心ですよ。
ステンレスのどんな汚れを重曹で落とせるの?
重曹はステンレスについた次の3つの汚れを落とせます。
① 油汚れ
重曹は弱いアルカリ性の性質をもつので、酸性である油汚れを分解するのを得意としています。油をよく使うキッチンにピッタリの洗剤といえます。
② こびりついたカス汚れ
重曹は水に溶けにくい性質があるので、これを逆手にとれば食材カスのようなこびりついた汚れが落とせます。粉をふりかけてこすれば汚れに粒子が絡みついて流しやすくしてくれます。
③ 焦げ付き
重曹は熱を加えると泡が出てアルカリ度が高まる性質があります。焦げなどのガンコな汚れも泡で浮かせて取れやすくしてくれます。
ステンレスシンクの黒ずみや油汚れを重曹で落とす方法
ステンレスシンクにできる茶色い筋のような汚れは食材カスや油分などが混ざり合って沈着した複合汚れです。いろんな汚れが混ざり合っているだけに普通の洗剤をかけてこすってもあまり効果がありません。
重曹の油汚れを分解する力、粒子で汚れをこすり落とす力を活用すれば簡単にキレイにできますよ。
シンク全体に重曹をふりかける
シンクの中はもちろん、作業台の上などもステンレス部分にまんべんなくふりかける。
軽く水をかけて放置する
重曹が湿るくらいに水をかけ、油汚れを分解するまでの間、15分ほど放置する。
こする
食器用のスポンジなどで汚れをやさしくこすり落とす。
すすぐ
汚れが落ちたら流水でよくすすいで完了。
ステンレスをよく見ると一方向に筋が入っています(筋が入っていない仕上げのステンレスもあります)。
重曹でこするときはこの「ステンレスの筋目」に沿うようにこするのがコツ。余計な傷がつかなくなります。
ステンレス鍋の焦げを重曹で落とす方法
ステンレスの鍋にできた焦げは重曹をふりかけたくらいではなかなか分解できません。熱を加えてふやかすのがコツです。
重曹水を作り、温める
鍋に焦げが浸るくらいの水を入れ、100mlあたり重曹大さじ1杯を目安に混ぜて火にかける。
15分ほど熱する
沸騰したら火を弱め、そのまま15分ほど保温する。
洗う
火をとめて冷めるまで待ったら、ふだんと同じように洗えば完了。
基本はこの3ステップ。熱したときの泡がこびりついた焦げを浮かせてくれますよ。
ステンレスのサビも重曹で落とせる?
ステンレスは錆びにくい金属とはいえ、別の金属からサビがうつってしまうことも。
重曹でこすれば落とせるかな?と思ってしまいますが時間がたったものだと落とすのはむずかしいです。重曹は研磨効果を持つとはいえ、サビをはがし取るほどの効きめはありません。
あくまで「表面にできたばかりの錆汚れ」に使うと覚えておきましょう。サビが奥まで浸透してしまった場合は専用の漂白剤を使えばしっかり取り除けます。重曹で落とせなければ使ってみてくださいね。
ステンレスを重曹でピカピカにして気分をあげよう!
ステンレスは手入れがしやすいことから、汚れの多いキッチンによく使われる素材です。毎日の食事の支度や片付けをする場所なので、自然由来の成分である重曹掃除とは相性がピッタリ。
ステンレスの汚れがスッキリ落ちればキッチンがもっと明るくなります。輝くキッチンなら料理がもっと楽しくなりそうですね。