おうちのなかでも使う頻度が高いキッチン。いろんなところが汚れていて、どこをどう掃除すると効率的にキレイにできるのかわかりませんよね。
そこで今回は、キッチン掃除のコツを徹底解説!場所別の掃除方法を詳しくご紹介します。
もくじ
キッチン(台所)の掃除で落としたい汚れって何がある?
家のなかでもキッチンの汚れは特に多岐にわたりますが、大きく「水の周りの汚れ」と「火の周りの汚れ」の2つにわけられます。
水の周りの汚れ
シンクなどの水周りは、食材や食器を洗うときに出た「生ゴミ」や雑菌が繁殖してできた「ドロドロ汚れ」、水が乾いてできる「水垢」で汚れます。
生ゴミやドロドロ汚れは臭いなどのさらなるトラブルを引き起こすので、これを機にキレイにしましょう。
火の周りの汚れ
火を使うコンロ周辺は、調理中にはねた「油汚れ」や吹きこぼれが加熱されてできた「焦げつき」などで汚れます。
汚れはコンロ上だけにとどまらず、壁や床、家電にまで広がっていて、時間とともにガンコになります。
キッチン(台所)掃除のコツは?
水周りの汚れも火の回りの汚れも、キッチンの掃除は次の3つのコツが応用できます。覚えておくと便利ですよ。
コツ①|ガンコな汚れは物理的に削ってから洗剤を使う
ガンコな汚れは洗剤をかけてもなかなか浸透しません。なので、ヘラやタワシなどで大まかな汚れを削ってから洗剤をかけるとより効果的です。
コツ②|酸性にはアルカリ性、アルカリ性には酸性の洗剤を使う
汚れには「酸性の汚れ」と「アルカリ性の汚れ」があり、それぞれに対し反対の性質の洗剤を使うと中和されて落としやすくなります。酸性汚れの代表は油汚れ、アルカリ性汚れの代表は水垢です。
コツ③|困ったときは時間を味方に
ガンコにこびりついた汚れになると、削るのでも溶かすのでも不十分な場合があります。そんなときは「時間」を味方につけるのがコツ。少し放置して洗剤を染み込ませると汚れが落ちやすくなります。
キッチン掃除│水周りの汚れはどう落とすといい?
- 必須
- 『キュキュット』などの食器用洗剤
- スポンジ
- 布巾
- あると便利
- 『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤
- クエン酸
「スポンジ」と「布巾」の定番掃除道具にくわえて、『キュキュット』などの「食器用洗剤」があれば十分キレイにできます。
水回りでやっかいなのが白いウロコ状の汚れ、「水垢」です。アルカリ性の汚れなので、酸性の「クエン酸」があると便利ですよ。
シンクや蛇口
シンクと蛇口の汚れは中性洗剤をつけたスポンジでこすれば、ある程度の汚れはとれます。
サッと水で流したあとは、仕上げに布巾で水分を拭き取るのがポイント。これで湿気が減り、菌の繁殖を抑えられます。
水垢は落ちにくいので、水200mlとクエン酸小さじ1杯を混ぜたクエン酸水を使いましょう。洗剤と同じように吹きかけて、30分ほど時間をおいてからスポンジでこすれば頑固な水垢もスルッと落ちます。
排水口
ドロドロした汚れは、台所用中性洗剤をつけたスポンジでこすれば落ちます。
あまり手で触りたくない人は、『キッチンハイター』や『カビキラー』などの塩素系漂白剤をかけて5分ほどおき、すすぐだけでピカピカに。
クエン酸水を使った後すぐに塩素系漂白剤をかけるのは有毒なガスが発生して危険です。クエン酸水をしっかりと洗い流して時間をおいてから使うようにしてくださいね。
キッチン掃除│コンロ周りの汚れはどう落とすといい?
- 必須
- 『キュキュット』などの食器用洗剤
- スポンジ
- 布巾
- 「重曹スプレー」などのアルカリ性洗剤
- あると便利
- 『キッチンマジックリン』などの油汚れ用洗剤
コンロまわりにつく油汚れは「酸性」なので、アルカリ性洗剤の出番。重曹を水で溶いた重曹スプレーなどが使いやすくて便利です。
念入りに掃除したいときは『キッチンマジックリン』などの油汚れに強い洗剤を用意しましょう。
コンロ
コンロには油汚れと焦げつきが目立ちます。放置された汚れはどんどん頑固になるので、ちょっとこすっただけでは落ちません。
アルカリ性洗剤をまんべんなくしっかりかけて、2時間ほどおいてからこすり洗いするのがおすすめです。
五徳やバーナー部分の焦げがひどいときは、まずヘラやプラスチック製のカードなどでガリガリと表面の焦げを落とします。
その上から『キッチンマジックリン』などの強力洗剤を吹きかければ、油がジワッと溶け出し、落としやすくなります。
魚焼きグリル
魚焼きグリルの油汚れは食器用中性洗剤でも落とせますが、放置していた頑固な油汚れや焦げつきは『キッチンマジックリン』などの洗剤を使いましょう。
レンジフード・換気扇まわり
基本的には、重曹スプレーを吹きかけて拭き掃除するだけでキレイにできます。汚れがひどいときは、重曹スプレーをかけた上からキッチンペーパーをかぶせパックし、10分ほど置いてから拭くとキレイになります。
換気扇のファン
換気扇のファンも頑固な油汚れがついています。分解が必要で大掛かりな掃除になるので、時間のあるときに行いましょう。
取扱説明書を読んでファンを外し、『キッチンマジックリン』をつけてスポンジでこすれば落ちます。洗剤をかけてから少し放置し、成分がなじんだところでこすると効果的です。
キッチンの掃除│それ以外の場所はどう掃除する?
そのほかにもキッチンで汚れている場所はたくさんあります。それぞれの手順を見ていきましょう。
キッチンの壁や床
- 必須
- 『キュキュット』などの食器用洗剤
- 布巾
壁や床は飛び散った油やこぼれた食材などいろんな汚れがついています。壁や床の油汚れなであれば、食器用中性洗剤を垂らした雑巾で水拭きすることで落とせます。洗剤が残らないように水拭きすれば、ベタつきもありませんよ。
電子レンジなどの調理器具
用意するもの
- 必須
- 重曹
- ボウル
- 布巾
電子レンジなど調理器具の中は油汚れや焦げつきなどが目立ちます。アルカリ性の性質をもつ重曹を使うのがおすすめです。
水200mlに重曹大さじ2杯を入れて溶かした重曹水を作ります。これに浸した布を1分ほどレンジで温めてください。重曹水が蒸気となって汚れについて中和してくれますよ。その布で庫内を拭けば汚れはキレイに落ちます。
冷蔵庫
- 必須
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
- 布巾
冷蔵庫は食材や料理の汚れで雑菌が繁殖しやすい場所。消毒用のアルコールをかけ、キレイな布巾で拭き取れば菌の繁殖を防げます。
除菌ができるウェットティッシュでササッと拭くのも手軽でおすすめです。
キッチン(台所)の掃除は「ちょこっと」をこまめに!
キッチンの汚れは時間を置けば置くほど落ちにくくなるものなので、「汚れがついたときにすぐ拭く」のがキレイなキッチンを保つコツ。
毎回掃除するのは面倒くさい…と思うかもしれませんが、掃除用のスポンジや台拭きを手が届く場所に用意しておいて、使ったらすぐに拭き取る「ちょこっと掃除」をするくらいならそれほど手間ではなりません。
ちょこっと掃除をしながら、週に1回くらいのペースでアルカリ性洗剤やクエン酸を使ってしっかりと汚れを落とせばキレイな状態をキープできますよ。
キッチン(台所)は掃除で汚れをためないことが大事!
キッチンは頑固な汚れがたまりやすい上に掃除する場所もたくさんあって大変。
一度にすべてをキレイにするのは難しいので、掃除する場所をいくつかのブロックにわけて順々に掃除するのもいいかもしれません。
こまめな『こそうじ』を習慣化すれば、大掛かりな掃除が必要なくなるので楽になりますよ。