キッチンは水や油を使うので、おうちのなかでも特に汚れものが出やすい場所。掃除が追いつかないこともあるのではないでしょうか。そんなときに活躍するのが『オキシクリーン』です。

オキシクリーンを使えばキッチン掃除は手間をかけずにいっきに進みます。シンクもコンロも『オキシ漬け』でまとめてキレイにできますよ。

オキシクリーンでキッチン掃除ができる?

キッチン オキシクリーン オキシ漬け ゴム手袋

オキシクリーンは、アメリカ生まれの漂白剤入りの洗剤。酸素の力で汚れを分解する効果を持っていて、どんなガンコな汚れもスッキリ落としてくれると、ママたちの間で人気です。

そんなオキシクリーンは「油汚れの分解」「漂白」「除菌」の3つの作用をもっているのが特徴。3つの力の相乗効果で効率よく汚れを落とすので、油汚れや焦げ付き、雑菌による汚れなど、キッチンにできるさまざまな汚れをキレイにできます。

いろんな汚れができる、キッチンにピッタリの洗剤というわけなんです。

オキシクリーンでキッチン掃除|オキシ漬けがおすすめ!

オキシクリーンをキッチンの掃除で使う際におすすめなのが「オキシ漬け」と呼ばれるつけおき洗いです。

やり方はとてもシンプルで、シンクを大きなバケツに見立てて洗浄液をつくり、汚れ物をつけこんでいくだけ。オキシクリーンが効いてどんどん汚れを分解してくれるので手を動かすことなく、ラクしてキレイにできますよ。

シンク自体にこびりついていた汚れや雑菌も除去できるので一石二鳥です。


使う道具と所要時間
使うもの
オキシクリーン
ゴム手袋
所要時間
最短で2時間20分(つけ置き:2時間・準備と掃除:20分)
  1. 排水口に栓をする排水口に栓をして水がたまるようにする。栓がないシンクなら、水を入れたビニール袋の口をしばり、排水口の受け皿に置けばOK。さらに上からビニールで補強しておけば、簡易的ながら強力な栓代わりに。
  2. お湯をためる40〜50℃ほどの熱いお湯を蛇口から出し、シンク半分ほどまでためる。オキシクリーンは溶かす水の温度が高いほど効果が高まるが、火傷には注意!
  3. オキシクリーンを溶かす付属のスプーンすりきり1〜2杯のオキシクリーンを溶かす。ガンコな汚れのものは多めに溶かしてもOK。かき混ぜると、熱で反応して酸素の泡がどんどんと出てくる。
  4. 汚れ物を入れるコンロの五徳や食器、鍋など水洗いできるものなら何でもいれてOK。ただ、アルミ製のものは劣化するのでNG。心配な場合はテストしておくと安心。
  5. つけ置きする汚れ物を入れたら2〜6時間を目安に放置する。時間をかけることでゆっくりとオキシクリーンが作用し、汚れを分解してくれる。
  6. すすぐ栓を外して洗浄液を流し、1つ1つキレイにすすいだら完了!

  • 排水口に栓
  • お湯をためる
  • キッチンシンクでオキシ漬け
  • キッチンシンクでオキシ漬け
  • すすぐ

いつもはゴシゴシ苦労してこすり洗いしていた汚れ物も、これだけでピカピカに戻りますよ。

オキシクリーンでキッチン掃除|オキシ漬けついでに拭き掃除にも

コンロの拭き掃除

オキシクリーンの活用法はつけおき洗いだけではありません。つくった洗浄液はそのまま洗剤として拭き掃除に活用できるんです。

シンク周りや作業台のくすみ、コンロ周りや床の油汚れなどなど、大抵の汚れはひと拭きでスッキリ。みるみるうちにキッチン全体がピカピカになります。

オキシ漬けしているときの液を使えば、同時進行でキレイにできますね。仕上げに水拭きをして洗剤を拭き取るのを忘れずに。

オキシクリーンでキッチン掃除|どんなものがオキシ漬けできる?

オキシクリーンによる「オキシ漬け」は水洗いできるものであればほとんどのものに使えます。特に次のようなアイテムがおすすめなので参考にしながら選んでみましょう。

キッチン オキシ漬け ぴったりなもの

油で汚れたもの

五徳のつけおき

オキシクリーンは油の分解が大の得意。コンロの五徳や換気扇の部品、オイルポットなど、油でギトギトに汚れたものも数時間放置するだけでピカピカにしてくれます。

五徳のように入り組んだ形の部品も多いので、しっかり浸かるように液は多めにつくっておくといいですね。

焦げや茶渋がこびりついたもの

鍋底の焦げ

鍋の焦げ付きやカップの茶渋など、こびりついてこすっても取れない汚れにもオキシクリーンが効果的。酸素の泡が汚れの中に入り込んで内側からふやかしてくれるんです。

焦げを分解するには時間がかかるので、ひと晩ほど放置してオキシクリーンの効果を最大限活かしてあげると、翌日にはスルッと落とせます。

雑菌で汚れたもの

生ゴミ 三角コーナー

オキシクリーンは除菌効果ももっているので排水口のフタや三角コーナーなど、雑菌によるヌルヌル汚れも退治できます。

水回りで気になる汚れがあったらついでに浸すだけなので簡単ですよ。

オキシクリーンでキッチン掃除|注意点もチェック!

オキシクリーンはうまく使えるとかなり心強い洗剤です。ただ、使いこなすためには注意点も。下記に気をつけて、失敗のないように使ってくださいね。

キッチン オキシ漬けの注意点

アルミ製品には使わない

オキシクリーンは強い洗剤なので、なかには相性の悪い素材もあります

特にアルミ製のものはオキシクリーンと反応し、黒ずんだりもろくなったりするので注意しましょう。はじめて使うときは目立たない場所につけて変色などが起こらないか確認しておくと安心です。

手袋をする

オキシクリーンが油を分解する力はかなり強力。肌にふれると必要な油分まで分解して肌荒れの原因になるので、触るときにはゴム手袋を忘れずに。オキシ漬けで少しふれる分には問題ありませんが、拭き掃除のときは必ずつけるようにしてくださいね。

熱いお湯を使う

オキシクリーンは50℃ほどのお湯に溶かすのが一番効果的。酸素の泡が一気に出て汚れに働きかけます。つけおきしている間に冷めてしまったら、追加でお湯を入れると洗浄力が持続します。

オキシクリーンで落とせないキッチンの汚れはある?

水垢

これだけ便利だとオキシクリーンは万能洗剤と思ってしまいますが、実はひとつだけ苦手とする汚れがあります。それは「水垢」

シンク周りにたまる白いウロコのような汚れは水に含まれるミネラル分が蓄積されたもので、オキシクリーンでは分解できません。この汚れは「クエン酸」などの酸性の洗剤を使って落とします。

逆にいえば、オキシクリーンは水垢以外には高い効果のある洗剤です。まずはオキシクリーンを使って掃除し、残った汚れをクエン酸で落とせばキッチンをピカピカにできますね。

オキシクリーンでキッチンをまるごと掃除できちゃう!

キッチン オキシクリーン オキシ漬け

キッチンはこまめに掃除していても、取りきれなかった汚れが次々に出てきてしまうものです。

毎回完璧に掃除することはできないのでふだんの掃除は最低限にし、たまってきたらオキシクリーンで一網打尽にするのがおすすめ。新品の輝きを失った鍋などもオキシ漬けでびっくりするくらいピカピカに戻せます。

汚れの落ちる様子を見ていると、キッチンの本格掃除も楽しくなりますよ。

オキシクリーンでキレイになるものまとめ

  1. コンロ周りの油で汚れた部品
  2. 焦げついた鍋
  3. 茶渋で汚れたカップ
  4. 雑菌で汚れた排水口の部品・三角コーナーなど