快適な暮らしをさまたげる「カビ」。

カビというと、お風呂にできる赤っぽいものや黒っぽいものなどを連想しますが、部屋のなかでも「白いカビ」が生えてしまうこともあるんです。

ここでは白カビの正体とその原因・対策についてくわしくご紹介します。きっちり予防できれば繰り返し発生することもなくなりますよ。

白カビとは?

「白カビ」は食品などによくできる、身近なカビの1つです。ふわふわした見た目は、ホコリと見間違えることも多いほど。

見た目(色)以外の基本的な特徴は、他のカビとほとんど変わりません。ふだんは空気中に漂っていて、繁殖できそうな場所を見つけるとどんどん増えていきます。

放っておくと木を傷めたり、アレルギーを引き起こしたりと悪い影響があるので、見つけ次第退治するのがベスト。まずはどんな場所に白カビができるのかを確認していきましょう。

白カビを放置すると?健康に影響がある?

クエスチョンマーク 疑問

白カビを放っておくと、ダニなどの害虫を呼び寄せてしまい、建物や家具に悪影響を与えることがあります。

また、白カビを吸い込んでしまうと、喘息や鼻炎など、アレルギーを引き起こす原因になることも。

体や家具に悪影響を与えないためにも、見つけたら正しく取り除くことが大切です。

白カビができる原因や、できやすい環境は?

カビが好むのは「ジメッとしてホコリっぽい場所」です。

下駄箱 カビ 環境

締め切ったままで空気がうまく循環しない場所だと、久しぶりに扉を開けて白カビがびっしり!なんてことも…。

とくに白カビは畳や木材、食品など自然素材にできやすい性質があります。

下記で、おうちのなかでもとくに注意したい場所について説明します。

白カビができやすい場所|おうちの中をチェック!

おうちの中でもとくに白カビが生えやすい場所は下記のとおりです。こまめにチェックして、清潔な状態を保つようにしましょう。

押し入れ

押入れ 衣装ケース 布団 ふとん

布団や衣類などの布製品が多く収納される押し入れは、おうちの中でもとくに湿気がたまりやすい場所の1つ。布団に含まれる寝汗が押し入れ内に湿気をはこび、意外とカビができやすいんですよ。

白カビは木材でできた床や壁にできやすく、押し入れの奥でカビが繁殖していることもあります。なんとなくカビ臭さを感じたら一度収納しているものをすべて取り出し、確認してみましょう。

布団や洋服にカビがうつってしまうので早めに対処することが大切です。

下駄箱

靴を下駄箱にしまう

下駄箱も雨や汗で濡れた靴が収納されているので、想像以上にジメッとしています。

靴に薄っすらとホコリのような汚れが見えたら要注意。靴の出し入れでカビ菌が舞ってしまうので、下駄箱全体にうつってしまう前にキレイにしましょう。

畳

畳は湿気を吸い取る「調湿作用」を持っています。新しい畳ほどこの作用が強く、梅雨時期などでは湿気を吸い続け、白カビが発生してしまうことも。

できてすぐなら、表面についているだけで奥に入り込んでいないので、簡単に取り除けますよ。

白カビの取り除き方は?

パストリーゼ アルコール

白カビの落とし方はとっても簡単。『パストリーゼ』などのアルコールスプレーがあればキレイに除菌ができます

表面につくことが多いので、アルコールを含ませた布などで拭き取るだけで十分。カビに直接吹きかけるとスプレーの勢いで菌が舞うため、布に吹きかけてから拭き取るのがポイントです。

念のため白カビがあった場所よりも広めに拭き掃除すると、拭き残しがなく再発防止になります。拭いたあとの布はすぐに捨てられるものがいいので、キッチンペーパーや着古したTシャツなどを使いましょう。

カビができるのは木材や畳などのデリケートな部分に多いので、『カビキラー』や『ハイター』などの強い洗剤はNG。どうしても使いたいなら目立たない場所で傷みや色落ちがでないかを確認してからにしましょう。

白カビ退治でやりがちな間違いに注意!

水拭き

白カビは「掃除機で吸い取る」「水拭きで拭き取る」と簡単に取り除けそうですが、実はこのやり方は間違い

どちらもカビを別の場所に広げるだけになってしまうので、避けてください。

カビが生きているとすぐに再発生してしまうので、消毒液を使ってしっかり除菌し、キレイにしましょうね。

白カビを予防する方法は?

白カビをできにくくするには、「白カビが好む環境を作らない」ことが1番です。ポイントは「風通しをよくすること」。意外と簡単に予防できるので次の方法を試してみてください。

白カビ 予防法

干してから収納する

下駄箱や押し入れにモノを収納するときは、半日ほど干すと湿気がない状態で収納できます。イヤな臭いも予防できて一石二鳥ですよ。

扉を少しあける

押し入れや下駄箱の扉を少しだけ開けておくだけで、中に風が入りやすくなります。空気がこもらなくなってカビの発生を抑えられます。

すのこを敷く

布団など、どうしても湿気がたまりやすいものは下にすのこを敷いて風が通るようにするのがおすすめ。下駄箱ではつっぱり棒などを活用すると底を浮かせた収納ができますよ。

白カビを木や畳に繁殖させないよう、普段から「風通し」を意識しよう

窓 寝室 ベッド 

生活しているとどうしてもできてしまうカビ汚れ。ただ、カビ菌自体はふだんから空気中に漂っているものなので、完全に防ぐことはできません。

カビができにくい環境をつくるのはそれほどむずかしくないので、「風通しをよくする」を意識して実践してみてくださいね。

1日1回窓を開けておくだけでも十分効果があります。白カビに悩まされることから解放され、快適なお部屋を保てますよ。