梅雨の時期にかかせないカッパやレインコート。しかし、きちんと手入れせず濡れたまま放置していると、カビが生えてしまいますよ。

まさかカッパやレインコートにカビが生えるなんて...と驚くかもしれませんが、決して珍しいことではありません。

今回はカッパやレインコートにカビが生える原因と取り方、予防する方法について詳しく説明します。

カッパやレインコートにカビが生える原因は?

雨の日

カッパやレインコートは雨で濡れても乾かしておけばカビは生えないと考えるかもしれません。

しかし、カビはエサとなる汚れがあり、湿度の高い環境であればどんな場所でも繁殖します。

雨にはホコリや排気ガスなどの汚れが含まれているので、その雨で濡れたカッパやレインコートは汚れた状態になります。乾きが不十分のままでしまうと、あっという間にカビが生えてしまいます。

カッパやレインコートにカビが生えてしまったときは、使ったあとのケアが不十分であることが考えられます。これを機にお手入れ方法を見直しましょう。

カッパやレインコートにつくカビにはどんな種類がある?

カッパやレインコートに生えるカビは大きく「白カビ」と「黒カビ」の2種類あります。白カビは落とすのは難しくありませんが、黒カビとなると落とすが少し厄介です。

白カビ

白カビ

ホコリのような見た目の白カビ。生地の表面に広がっている場合がほとんどなので拭き取るだけでキレイになります。

黒カビ

布団のマットレスのカビ

黒い斑点状に広がる黒カビ。繊維の奥深くまで根を下ろしてこすっても落ちない厄介なカビです。

次からはカッパやレインコートに白カビができたケースと、黒カビができたケースにわけて取り方を説明します。

カッパやレインコートのカビの取り方|白カビはアルコールで除菌する

パストリーゼ 拭き掃除

白カビはアルコール度数が70度以上のアルコール除菌スプレーで除菌すれば問題ありません。アルコールはカッパやレインコートの素材に負担が少ないので安心して使えますよ。

ティッシュにアルコールを含ませる

ティッシュやいらない布にアルコールを含ませる。

カビができた箇所をやさしく拭く

カビをやさしく拭き取る。広がらないように一度拭いたら、新しい面にかえる。

カビのできた周りも拭く

カビを落としたらできるだけ広い範囲もアルコールをつけて拭く。

干す

陰干しして完全に乾かしたら完了。

カビがあちこちにあるときは、カッパやレインコートに直接アルコールを吹きかけてもOKです。

ただ、素材によっては変色するなどのトラブルも起こることがあるので、気になる方は目立たない場所にアルコールをつけて確認してから使用してください。

カッパやレインコートのカビの取り方|黒カビは酸素系漂白剤で落とす

漂白剤の液を作る

黒カビは繊維深くまで染み込んで根を張るので、『ワイドハイター』などの衣類用の酸素系漂白剤で漂白して奥まで洗い流す必要があります。

酸素系漂白剤を溶かしたお湯で洗うので、あらかじめ洗濯表示は確認しておきましょう。

綿棒で漂白剤をカビに塗る

まずは綿棒で黒カビに酸素系漂白剤を直接塗る。

洗面器に漂白液を用意する

40〜50度のお湯に酸素漂白剤をくわえて液をつくる。カッパやレインコートが入る洗面桶があるとよい。

つけおき洗いする

酸素系漂白剤を溶かした液にカッパやレインコートを浸して30分〜1時間放置。汚れの落ち具合を都度確認する。

すすぐ

黒カビが落ちたのを確認したら取り上げて水でよくすすぐ。

干す

陰干しして完全に乾いたら完了。

漂白剤はお湯に溶かして使うと漂白力がアップします。

黒カビが落ちにくい時はさらに洗浄力の高い「粉末の酸素系漂白剤」を使うのがおすすめです。粉末の酸素系漂白剤は液体のものよりも強力で、汚れをしっかり落とします。

カッパやレインコートのカビを落とすのにカビキラーはNG

カビキラー

カビ取りといえば、お風呂などで使う『カビキラー』や『カビ取りハイター』といった塩素系漂白剤がありますね。

カッパやレインコートにカビが生えたら、この塩素系漂白剤を使えばいいのでは?と考える人もいると思います。

しかし、カッパやレインコートのカビ取りに塩素系漂白剤を使うのはやめましょう。たしかに強力な力でカビを除菌してキレイにすることはできますが、カッパやレインコートの素材まで傷めてしまいます。色柄ものであれば色素まで漂白してしまうこともあるのでおすすめできません。

カッパやレインコートにカビがつくのを予防するには?

シーツ 外 干す 洗濯

カッパやレインコートのカビを落としたら、今後はカビが発生しないように気をつけましょう。

使ったあとのケアが大切なので、次に紹介するポイントを守ってくださいね。

着たあとは汚れを拭き取る

カッパやレインコートを着たあとは、雨の汚れがついているので拭き取るようにしましょう。汚れを残さないことがカビの予防に繋がります。

乾かしてからしまう

濡れたまましまうと湿度が高くなり、カビが発生しやすくなります。必ずしっかりと乾かしてからしまうようにしましょう。

定期的に洗う

カッパやレインコートも着ていると皮脂汚れなども定着してきます。それぞれの取扱説明書を読んで、正しいケアをしてあげてください。

カッパやレインコートのカビを落として気持ちよく着よう

雨から身を守ってくれるカッパやレインコートも、カビが生えてしまったら袖を通したくなくなりますね。いつでも気持ちよく着られるように、カビはしっかりと落としておきましょう。

また、カビが生えないように普段の手入れも意識的に行いましょう。意外とぞんざいに扱いがちですが、手入れが行き届かなければすぐにカビが発生してしまいます。

カッパやレインコートはつねにキレイな状態を保ち、不意な雨でも気持ちよく着られるようにしておきましょう。