メイク中に、口紅が服についてしまうことってありますよね。そんな場面でも口紅の落とし方さえ知っていれば慌てる必要はありません!

今回は、おうちにあるものを使った口紅の落とし方をご紹介します。

口紅やリップの汚れの落とし方は油汚れと同じ

口紅のシミ

口紅が洋服について汚れると、なかなか落ちなさそうなイメージがありますね。

それもそのはずで、口紅には色素や香料、ワックスなどさまざまな成分が含まれていて、水で濡らすだけだと弾いて汚れを落とせません。

ただし、この水を弾く「油分」がポイントで、水とは相性が悪いですが、油を使えば油同士が混じりあって溶けやすくなるんです。毎日のメイク落としにオイルを使うのをイメージすると分かりやすいですね。

口紅は油に溶けやすい油溶性の汚れなので、上から油を混ぜることで問題なく落とせますよ。

口紅の落とし方|事前に確認することは?

口紅がついた…と急いで汚れを落としたくなりますが、次の2点だけは事前に確認してください。

口紅の汚れを落とす前に確認すること

① 洗濯表示

まずはその服やタオルなどが「水洗い」できるものなのか確認しましょう。いつも洗濯しているものであれば問題ありませんが、洗面器のマークに☓がついた「水洗い不可」のマークがついたものはデリケートな洋服なので、クリーニングに出してプロの力を借りた方が安心です。

② 色落ちの可能性

もう1つ確認することが「色落ちしない洋服かどうか」です。水洗いできるけど、もんだりすると色が落ちてしまうものもあります。大切な洋服なら、目立たない部分に洗剤をつけてもみ込み、色落ちしないかチェックしてから汚れを落としにかかりましょう。

口紅の落とし方|用意するものは?

口紅の落とし方 用意するもの

口紅の汚れがついたときは、メイクを落とす要領で「クレンジングオイル」を使うとキレイに落とせます。色がそれほど濃くなければ『キュキュット』などの食器用中性洗剤でもOKです。

また、油は温かいと溶けやすいので水よりもお湯を用意するとグッと洗浄効果が高まりますよ。

特別に準備するものはないので、すぐに取り掛かりましょう。

口紅の落とし方|基本の手順は?

口紅の染抜き

準備が整ったら、あとは落とす作業を始めましょう。次の手順にしたがって進めてください。

① 汚れた部分にクレンジングオイルをかける

口紅にクレンジングオイルをかける

まずは汚れた部分にクレンジングオイルをかける。色がそれほど濃くなければ食器用洗剤でもOK。机などに置いてかけると下の生地にまでシミが移ってしまうので、手で汚れた場所だけ持ち上げるのがポイント

② タオルを当てて洋服を裏返す

口紅にタオルを当てる

タオルを当て、そのまま洋服を裏返す。洋服を裏返したあとにタオルを当てるのでもいいが、裏返すときにほかのキレイな場所にシミがくっつかないように注意が必要。

口紅のシミにタオルを当てる

口紅とタオルをしっかり密着させるように当てて、机の上に置く。

③ 歯ブラシでたたく

口紅のシミをブラシでこする

歯ブラシでとんとんたたいて、タオルに口紅の汚れを移していく。ゴシゴシこすると汚れが広がるので注意。さらにクレンジングオイルをかけてたたくと効果的に。どんどん色が薄くなってタオルに移っていくので、タオルの位置を変えながら薄まるまで何回か試す。

④ 洗面器にお湯を入れてすすぐ

洗面器 手洗い

洗面器に手で触れる程度のお湯を張り、シミの部分をつけてすすぐ。温められてクレンジングオイルの効果が高まり、どんどん汚れが落ちていく。

⑤ 少ししぼって完了

口紅を染抜きしたあと

少ししぼって汚れ落ちを確認。これだけでほとんど落ちている。あとは洗濯機で洗えば完了。もしまだ口紅のあとが残っていれば、再度①から繰り返す。

口紅の落とし方|時間がたったらクレンジングオイルを使う

ファンデーション

クレンジングオイルなどの「油」を使えば、口紅以外の化粧品が洋服についたときも染み抜きできます。

ファンデーションを落とすときは、まず粉をできるだけはらって落とし、クレンジングオイルを塗り込めばキレイに落とせます。

応用がきくのでぜひ覚えておきましょう。

口紅の落とし方|頑固な汚れはベンジンで落とす

口紅の染み抜きは「ベンジン」という溶剤を使う方法もあります。

ウールなどの水洗いがむずかしい洋服でも、このベンジンを含ませたタオルでポンポンたたくだけでも汚れを落とせます

ただし、ベンジンはすぐに手に入らないうえに、可燃性が高いので取り扱いにくいのが難点です。

頻繁に使うものでもないので、「水洗いできない洋服はクリーニングに出す」と決めておくといいですよ。

落としきれない口紅やリップ汚れへの対処方法は?

ワイドハイター 酸素系漂白剤

口紅がついてから時間が経っていたり、ついた色が濃すぎたりすると、先ほどの方法で洗っただけでは落ちないこともあります。

そんなときは、『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤を用意しましょう。

先ほどの②のステップのあとに、指の腹をつかってもみ洗いをしっかりし、お湯ですすぎます。これを繰り返した後、酸素系漂白剤を直接シミの部分にかけて洗濯してみてください。

これで、口紅のあとが薄くなるはずですよ。

口紅やリップ汚れの落とし方を覚えて染み知らずに!

口紅の染抜きに使う道具

口紅の落とし方はとってもシンプル。「メイク落とし」のシーンを想像するとすぐにピンと来ます。

油に溶ける汚れには、同じく油の「クレンジングオイル」を使って簡単に落とせますよ。

おうちにあるものでスタートできるので、気になる汚れがあればすぐに試してみてくださいね。