食事中にワインをこぼして焦った経験のある人は多いですよね。ちょっと洗ったくらいじゃ落ちないイメージのある赤ワインのシミですが、ここで紹介する適切なやり方をすれば落とせますよ。

シミの取り方を覚えて洋服をキレイにしましょう。

赤ワインのシミは染み抜きできる?

ワイン シミ カーペット

ワインのシミと聞くと、洗濯しても落ちにくいイメージがあると思います。

でも、そんなことはありません。ワインの汚れ自体は水に溶けやすい「水溶性の汚れ」といい、シミの中では比較的とりやすい部類に入ります。

服に合った方法で染み抜きすれば、おうちでもスッキリと落とせることが多いんですよ。

ワインを染み抜きできるのはどんな服?

吊るす 服 シャツ 

家庭でも落とせるとはいえ、服によってはむずかしいものもあります。

まずは洋服の洗濯表示をチェックしてみましょう。

洗濯表示

おうちで染み抜きができるのは、洗濯機洗いか手洗いといった「水洗い」のできる洋服だけ。そもそもおうちで洗濯できない服は、水で濡らすと縮んだり、ギュッと固まったり別のトラブルにつながるため、染み抜きできません。

白いYシャツなどであれば、綿やポリエステルなどの丈夫な素材が使われているので、問題なく水洗いできるはずですよ。

赤ワインの染み抜きで必要なものは?

洗濯洗剤

用意するもの
必須
『キュキュット』などの食器用中性洗剤
『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
タオル

ワインに限らず、オレンジジュースやコーヒーなど水溶性の汚れには『キュキュット』などの食器用洗剤が効きます

ただ、赤ワインのシミは色素が濃いために手洗いだけでは残ってしまうことも。元通りに戻すなら、『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤も用意すると安心です。

赤ワインの染み抜き!シミの正しい落とし方は?

染み抜きはスピードが肝心なので後回しにせず、ついてしまったらできるだけすぐに取り組みましょう。

外出中で帰るまで時間がかかる場合でも、その日のうちならキレイに落とせる可能性が高まります。

① 軽く濡らす

タオルを挟む

シミに水気を含ませて洋服を裏返し、シミの部分にタオルを当てるようにして置く。

② 食器用中性洗剤を塗る

油のシミに洗剤をかける

食器用中性洗剤を原液のままシミの部分につける。

③ シミをたたく

紅茶のシミを揉んで洗剤をなじませる

シミの裏から手でたたき、汚れをタオルに移していく。こするとシミが広がることがあるので注意する。

シミをタオルに移していくとき、タオルに移ったシミが再び服につかないようにキレイな面にこまめに変えること。

④ 水ですすぎ、漂白剤をつける

洋服のシミに漂白剤をかける ワイドハイター

1度洗剤をすすぎ、今度は漂白剤を原液のままシミに塗りこむ。

⑤ 洗濯する

洗濯表示にしたがって洗濯機で洗えば完了。ガンコな赤ワインもこの手順ならキレイに落とせる。

デリケートな服に赤ワインのシミがついたら染み抜きはどうやる?

ブラウス 

お気に入りの服など、とくに傷めたくない衣類は丁寧な作業が必要です。

タオルにシミを移していく作業は、手でやるよりも歯ブラシや綿棒を使ってトントンたたくと服を傷めずにすみます。漂白剤も目立たない場所で色落ちしないか事前にチェックしておくと完璧です。

洗濯表示 水洗い不可

ただし、お気に入りの洋服といえど「水洗い不可」のマークがついているものは家庭では染み抜きできません。また、「手洗い30」のマークがついた服もできれば避けたほうが無難です。

そもそも家で染み抜きできる服かどうか、自分でできそうかを見極め、必要があれば早めにクリーニング店に相談しましょう。

覚えておきたい

エコなわざあり

外出中に赤ワインのシミが…取り方は?

ワイン

外出中だと、すぐに染み抜き!というわけには行きませんよね。

出先で完璧にシミを取り除くのはムリなので、応急処置をして、あとの染み抜き作業を楽にしてあげましょう。

やり方はハンカチやおしぼりで軽くたたくだけ。服にしみ込んだワインをハンカチに移すイメージです。こすると余計に広がるのでたたくときには注意してください。

応急処置をしたあとは、帰ってすぐに先ほどの方法で染み抜きをすればOK。あわてずに対処しましょう。

ワインのシミがカーペットや絨毯についたときはどうする?

カーペットにワインをこぼす

ワインがカーペットや絨毯にこぼれて汚れることもありますね。

洗濯できるサイズなら、洗濯表示を確認して先ほどの手順で染み抜きすればOK。もし、洗濯できない大きさや素材なら、次の方法でキレイにしましょう。

雑巾に『マイペット』などの洗剤をつける

雑巾に『かんたんマイペット』などの住居用洗剤を1〜2回ほど吹きかける。カーペットに直接かけない。

上から抑えるように拭く

雑巾で汚れの上から叩く。雑巾に汚れをうつすイメージで。

水溶性の汚れは水に溶けやすい性質があるので、水だけでポンポンたたくと十分に落とせます。このときに雑巾をこするように動かすとシミが広がるので注意してください。

住居用のアルカリ性洗剤がないときは、『キュキュット』などの食器用洗剤を薄めて使ってもいいですよ。食器用洗剤を使う場合は、仕上げに水拭き・乾拭きをして、洗剤が残らないよう気をつけましょう。

染み抜きで赤ワインのシミを取ろう

ワイシャツの洗濯

会食などで赤ワインは飲む機会があると思います。外出中でどうしても手当が遅れてシミが残ってしまいますよね。

でも大丈夫。その場でどうにもできなくても、できるだけ早く処置することを心がけてください。染み抜きの方法を覚えて洋服をキレイに戻し、またおしゃれを楽しみましょう。