油性のボールペンを使っていると「うっかり」ペン先を出したままポケットに入れてしまったり、不意にテーブルに書いてしまったりといったミスはどうしても起こってしまうものですね。
ここでは間違ってついた油性ボールペンのインクの落とし方をご紹介します。実は簡単にスッキリ落とせるんですよ。
もくじ
ボールペンのインクって時間がたっても落ちる?
油性と聞くと落としにくいイメージがありますが、実は、落とすのはそれほどむずかしくありません。
油性ボールペンは、名前の通り「油分」を含んだペンなので、インクを落とすときはその「インクの油分ごと溶かし出す」とキレイにできます。
時間がたって乾いてしまったインクでも、油性ならすぐに溶かせます。染みになってしまうと慌てて対処したくなりますが、まずは落ち着いて準備するものから確認してみましょう。
ボールペンの落とし方|必要なものは?
- 布についた場合
- 『手ピカジェル』などの消毒用アルコール
- 固形石鹸
- 不織布やタオル(汚れてもいいもの)
- 歯ブラシ
油性ボールペンの油分は「アルコールに溶けやすい」特徴があります。掃除などに使うアルコール消毒スプレーで十分キレイになるんですよ。より繊維に密着するよう、ジェル状のものを用意すると効果的です。
広範囲についてしまったときや、かなり時間がたっている場合は固形石鹸もあわせて使うと効果が高まりますよ。
ボールペンの落とし方|基本の手順を解説!
洋服や敷物などの「布」についた油性インクはアルコールをかけるだけでみるみる浮き出してきます。ほかの場所に移さないように必ず汚れてもいいタオルなどを裏に敷いて進めましょう。
- 裏返してタオルを当てるシミの裏からアルコールをかけられるように、シミの部分を裏返してタオルを差し込む。シミに直接タオルを当て、そのまま裏返しても。
- アルコールを含ませるシミの裏からアルコールをかけ、軽くなじませる。じわっとインクが溶け出してくるのがわかる。
- 歯ブラシで叩くタオルに移すように歯ブラシで細かく叩いていく。こするとにじんで広がってしまうので注意!
- すすぐ流水ですすぎ、汚れの落ち具合を確認する。アルコールをふくませて叩くだけでたいていのシミは取れているはず。
- 洗濯する最後の仕上げに、普段どおりに洗濯したら完了!多少シミが残っていても、洗濯でキレイに洗い流せる。
ボールペンの落とし方|落ちないものはクリーニングに
基本的にはアルコールを使えばほとんどの油性インクは落とせますが、素材によってはインクがしみ込んでしまって取れないこともあります。
とくに「スーツなどの水洗いできない服」や「革製品」についた油性インクは取れない可能性が高いです。これらにアルコールを使うと余計に広がったり傷んでしまったりとトラブルの原因にもなります。
家庭では落とせないと割りきって、クリーニングに出しましょう。
ボールペンの落とし方|水性インクの場合は注意!
服についたインクがなかなか落ちないときは、そもそもペンの種類が「油性」ではなく、「水性」や「ジェルタイプ」でないか疑ってみてください。『フリクション』や『サラサ』などの水性・ジェルタイプのボールペンは、インクが一度乾いてしまうと落とすのはかなり難しくなります。
水性・ジェルインクの場合は、何度も試さないと落とせないケースが多いので気をつけてくださいね。下記の記事も参考にしてみてください。
ボールペンの落とし方|油性インクが壁に付いたときの対処
テーブルや床などの硬い表面についたインクを落とすのは服の染み抜きよりもずっと簡単です。壁や床など、硬い表面についた油性インクは消しゴムでもはがしとれます。
消しゴムだけでも落とせますが、壁紙など傷みやすい場所には先にアルコールで大まかなインクを落としましょう。
拭き掃除
アルコールを含ませたタオルで叩くように拭く。こすると広がるので注意。
汚れ落ちを見る
目立たないくらいに落ちていればこれで終わらせても大丈夫。
消しゴムでこする
汚れ落ちが完全でなければ消しゴムでこすって仕上げるとキレイに。
硬い表面についた油性インクなら、消しゴムを使ってスッキリ取り除けます。これならうっかり書いてしまったときも安心ですね。
ボールペンのインクが油性なら意外と簡単に落とせる!
油性ボールペンはふだんからよく使う文房具なので、うっかりインクがつくことは多々ありますね。
「油性」と聞くと落としにくそうに思えますが、意外にもアルコールと消しゴムさえあればスッキリ元通りにできます。油性インクは乾くのも遅いのでその日のうちであれば十分キレイに落とせますよ。
一度試してやり方を覚えてしまえば、次にインク汚れをつくってしまったときも焦らず対処できますね。