食事中に食べ物をこぼして服に油がついてしまった…という経験はありませんか?

放っておくと油染みになって普通の洗濯では落ちにくくなってしまいます。

今回は実際に汚れを落とす様子洗濯のコツをご紹介します。

服についた油汚れや染みを落とすコツは?

油は水に溶けにくい性質があるので、普通に洗濯するだけでは汚れが十分に落ちきらないことがあります。

軽い汚れであれば洗濯洗剤ですぐに落とせますが、食用油、マヨネーズなど食べ物の汚れはそうはいきません。油分を多く含むため洗浄液をはじいてしまい、洗濯機洗いだけではなかなか落ちてくれません。

そのため、油ジミをキレイに落とすには事前に下洗いすることが大切です。1回の洗濯でスッキリ落とすため、ここで紹介する方法を試してみてくださいね。

服の油染みの落とし方|必要な道具は?

油の染抜きに準備するもの

必須
『アタック』などの液体洗剤
『キュキュット』などの食器用洗剤
タオル
歯ブラシ

油汚れを取るには、食器の油を落としてくれる「食器用洗剤」を使います

食器用洗剤は油を多く含む食品の汚れを取り除く力がありながら、手肌にやさしくつくられているので衣類の染み抜きにも適しているんです。

ほとんどが中性に近い性質なので、風合いをそこねることもなくキレイにできますよ。

服の油染みの落とし方|基本の手順

油の染抜き

油汚れの洗濯では最初に油を溶かしてから、次に洗濯機で仕上げ洗いをするの順に進めていきます。

今回はサラダ油でシミができたTシャツの染み抜きをしながら紹介しますね。

①シミの裏にタオルを当てる

油のシミにタオルを挟む

洋服を裏返してシミの裏にタオルを当てます。

こうすることで、染み抜き中にほかの部分とこすれることがなくなって、汚れ移りを防げます。

②食器用洗剤をかける

油のシミに洗剤をかける

油のシミができたところに食器用洗剤を原液で数滴たらします

これだけでもジワッと汚れがにじみ始めます。軽くもんでなじませましょう。

③ たたいてシミを落とす

油を歯ブラシで染抜きする

洗剤がなじんだところで歯ブラシでとんとん叩きます。

汚れをタオルの方に移すイメージで。ゴシゴシこするとシミが広がることがあるので注意。

チョコレートなど固形分がついている場合は、歯ブラシでたたいたあとに、40℃くらいの流水を汚れの裏から勢いよくかけると落ちやすくなります。

④ 洗濯機で洗う

シーツ 洗濯

シミの色が薄くなるまで落としたら、普通の衣類と一緒に洗濯すればOK。

シミが完全に取り切れていなくても、洗濯機洗いで仕上げればスッキリ取り除けますよ。

油の染抜きをしたあと

染み抜き後はこんな感じに。どこにシミがあったかわからないくらいにキレイになりました。

服の油染みの落とし方|落ちにくいときは漂白剤

ワイドハイター 酸素系漂白剤

必須
『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
『アタック』などの液体洗剤
洗面器

ついてすぐの油汚れであれば食器用洗剤を使った方法でも十分ですが、べったりとついてしまったシミだと歯が立たないことも。

そんなときは、より強力な『ワイドハイター』などの漂白剤を使ったつけおき洗いを試してみましょう

自転車の油汚れ

今回は自転車の機械油で汚れたTシャツのシミを取り除いてみます。

① 洗面器にお湯を張る

洗面器

温かいほど油はゆるみやすいので50℃ほどのぬるま湯を使うのがおすすめ。

洗濯機の洗濯槽は高温には弱いので、必ず洗面器で作業しましょう。

② 洗浄液をつくる

洗面器 染み抜き

ぬるま湯の量に合わせて『アタック』などの洗濯洗剤と『ワイドハイター』などの漂白剤を入れ、よく混ぜます。

今回は少し多めに、洗濯に使う半量ほどの洗剤と漂白剤を加えました。

③ つけ置きする

自転車の油汚れを洗面器につける

油汚れがついた部分を洗浄液に2時間ほどつけます。時間をかけることで洗剤がどんどん汚れをふやかし、はがしとってくれます。

④ 洗濯機で洗う

洗濯機で洗う

汚れがふやけたところで洗濯機で洗えば、落ちなかったシミもしっかり落とせますよ。

チェーンの油染みアフター

チェーンオイルの汚れなどガンコな汚れは、1回のシミ抜きではこれくらい落とせました。これくらいなら目立ちませんが、気になる場合はもう一度洗濯すれば落とせます。

服の油汚れの落としにおすすめの洗濯グッズ3選

洗濯で油汚れを落とすときはいくつか便利グッズを活用するといいですよ。

『WORKERS 作業着専用洗い』(ワーカーズ)

調理服や作業着、子供の運動着などにつくガンコな油汚れ、泥汚れをしっかり落とすプロ仕様の液体洗剤。天然植物由来の洗浄成分を使っていて、色柄物にも問題なく使えます。

『A ベンジン』(大洋製薬)

ベンジンは石油からつくられた溶剤で、油をふくむシミを落とすときに便利な道具です。歯ブラシなどに含ませてトントン叩くだけでどんどん油を溶かします。火気の近くを避けて、換気しながら作業しましょう。

『トップ シミとりレスキュー』(ライオン)

出先にも持ち運べるコンパクトサイズのシミ取り剤。水分を含むシミ・油分を含むシミどちらにも使えるので、これ1本でシミがついたらすぐに対処できますよ。

落ちにくい油染みにしないための予防策って?

ハンカチ

食事中に服に油染みをつけてしまったときは、放置せずにすぐに対処すると後々の汚れ落ちが違ってきます

応急処置の方法は、持っているハンカチやおしぼりで汚れを包みこむようにつまみとったら、色が薄くなるまで裏から叩くだけです。

きれいな布などで押さえてシミを吸い上げます。

慌てて汚れをこすると、かえって汚れが伸びてしまうので注意してください。

服についた油汚れは洗濯でキレイに落とそう

油のシミが洋服につくと、跡が残ってしまいそうで不安になりますね。ただ、たくさんついてしまっても、ちゃんとした洗濯方法をすればキレイにできます。

ガンコな汚れはつけおきにすると洗濯槽に汚れを残すことなくスッキリ落とせます。適切な染み抜きの方法を覚えて、あわてず落ち着いて対処して汚れを落としましょう。