結婚や転勤など、新生活への切り替わり。これまでやってこなかった家事に挑戦する機会も増えますね。

とくに毎日使う衣類の洗濯のマスターは欠かせませんね。

そこで今回は、洗濯のおおまかな流れから、どんなやり方だとキレイになるのかコツなどもまじえて、コジカジ編集部が基本的な「洗濯の仕方」を説明します。

正しい洗濯の仕方は?やり方と手順は?

洗濯物

洗濯をするときの基本的な手順は、以下4つのステップに分けられます。

それぞれコツやポイントがありますが、まずはおおまかな手順を確認しましょう。

洗濯の下準備

洗濯機にかける衣類を選び、一度に洗う衣類を分類する。

洗濯機のコースを選ぶ

洗濯物を洗濯機に入れたら、電源をいれてコースを選択する。基本は「標準」で、場合にあわせて他のコースを選び、洗濯機にかける。

洗剤をいれる

洗濯機が必要な洗剤の量をランプで教えてくれるので、それに従って洗剤を入れる。

洗濯物を干す

洗濯機から洗濯物をとりだし、洋服に合わせた方法で干して乾かせば完了。

全体の流れを把握したら、それぞれのステップについて順番に具体的なやり方やコツをご紹介します。

洗濯の仕方① 洗濯機に入れる前にやることは?

洗濯物をなんとなく洗濯機に放り込みがちですが、衣類を長持ちさせるのにもっとも重要なのが下準備です。

下準備をしておくと、洗濯機に任せただけでは落とせない汚れが落とせて、洋服の傷みも少なくすみますよ。

洗濯物を色で分ける

洗濯物

準備でまず気をつけることは、服を種類ごとに分けることです。これだけで洋服の縮みや色移りを防げます。

分け方はシンプルで、「濃い色のものかどうか」だけです。濃色の服は洗濯で色移りが起きやすく、白物などはくすんでしまうことがあるので注意しましょう。

ポケットやボタンをチェックする

ポケット

少し手間のかかる作業ですが、ぜひ確認しましょう。ポケットに入ったティッシュやペンなどを見つけられます。

また、「ボタン・ファスナー・ホックを締める」「表面の傷みを防ぎたい服は裏返す」などもできると洋服の劣化が防げます。

洗濯ネットも駆使すると服同士が絡まってこすれるのを防げます。

洗濯の仕方② 洗濯コースの選び方は?

洗濯機 ボタン

洗濯機に洗濯物を入れたら、電源を入れコースを選びましょう。

基本的には「標準コース」を選べば大丈夫です。コースを選んだら洗濯を開始しましょう。

最近の洗濯機にはいろんなコースがついています。洗濯物に合わせて使い分けることで、傷みにくくなったり、汚れが落ちやすかったりします。覚えておくと便利ですよ。

標準コース

何も選択せずにスタートボタンを押すと始まるのが標準コース。かかる時間と汚れ落ちのバランスがいいので、普段着の洗濯にぴったりです

念入り(つけおき)コース

ひどい汚れの洗濯物も、スッキリきれいにできるのが念入りコースです。洗濯機によっては2回洗いをして汚れを取るので、1回の洗濯では落とせない汚れにも対応できます。

ドライ(手洗い)コース

デリケートな素材のおしゃれ着におすすめのコース。洗うときの水流がやさしく、脱水時間も短いので洋服を傷めません。

スピードコース

スピードコースは時間がないときにおすすめです。軽い汚れならこれだけでもキレイにできますよ。普段の半分ほどの時間ですむのがうれしいですね。

洗濯の仕方③ 洗剤のいれ方は?

洗剤 棚 ラック 洗濯 洗面所

コースを選択すると、洗濯機が洗濯物の量を測って必要な洗剤の量をランプで教えてくれます。洗剤の量を付属のキャップで測り、専用の投入口に入れましょう。

洗濯用の洗剤はたくさん売られていますが、基本は2種類あれば大丈夫です。『アタック』や『アリエール』などの洗濯洗剤と、『レノア』などの柔軟剤です。

洗濯の仕方④ キレイに仕上げる干し方のコツは?

晴れた日に洗濯物を外干し

洗濯が終わったら、最後は干して乾燥させます。ここでのポイントは、「できるだけ時間をかけずに乾燥させること」です。

湿っている状態が長いほど、菌が繁殖して生乾きのイヤな臭いができやすくなります。

基本的には洗濯が終わったらすぐに取り出し、風通しのいい場所に干すを意識してやってみてくださいね。

上手に仕上がる洗濯のやり方は?

基本的には上で紹介した4ステップで洗濯は完了ですが、よりキレイな仕上がりにするにはちょっとした工夫も大切。

洗濯上手に近づくためにも、次の3点を知っておいてくださいね。

ひどい汚れは下洗いを

手洗い

ひどく汚れた服は洗濯機で普通に洗うだけでは汚れが落ちきらない場合も。他の洗濯物に汚れうつりすることがあるので、事前に下洗いして大まかな汚れを落とすのがおすすめです。

下洗いは「洗剤液に30分ほどつけおきする」か「石鹸などでこすり洗いする」の2通りのやり方があります。やりやすい方を選んでやってみてくださいね。

洗剤は入れすぎない

洗剤

洗剤を多くいれると洗浄力が高まるように思えますが、実は逆効果。洗剤がすすぎきれずに残ってしまい、臭いや黒ずみなどの原因になるので注意しましょう。

適量がベストなので、きちんと測って投入してくださいね。

干す前に形を整える

ハンガーで洋服を干す 外干し

脱水にかけたあとの洗濯物は絡まりあってしわくちゃに。そのまま干すとシワが残って着にくくなってしまいます。

干すときに軽く手で引っ張り、シワを伸ばしておくと乾いたときの仕上がりが格段に良くなります。アイロンがけの手間も省けて一石二鳥ですよ。

手洗い洗濯のやり方は?洗濯機洗いとの使い分け方は?

手洗い しみ抜き シミ

洗濯機で洗うのは簡単で便利ですが、洋服の種類や汚れ具合によって「手洗い洗濯」も活用するとグッと洗濯上手に近づきますよ。

手洗い洗濯のメリットは次の3つ。

メリット
● ていねいに洗えるので生地を傷めにくい
● 汚れにピンポイントで対応できる
● 水や洗剤を節約できる

「大切な洋服を洗うとき」「汚れがひどい洋服を洗うとき」は手洗いがおすすめです。

洗面器で洗濯液をつくる

洗面器に水をため、その量に見合った分量の洗剤を入れる。

服を入れて洗う

揉んだりこすったり、つけておくだけなど、洗い方は何通りもある。

洗濯ネットに入れて脱水する

洗濯ネットに軽くたたんで入れ、洗濯機で脱水する。

すすぐ

洗面器にキレイな水を入れ直し、泡がなくなるまですすぐ。

タオルドライする

大きめのバスタオルを用意し、服を乗せてはさみこみ水分を取れば完了。

クリーニングの洗濯の仕方は真似できるもの?

おうちの洗濯でとれない汚れがあれば、クリーニングに出すこともあると思います。仕上がりもパリっとしてて気持ちいいですね。

でも、普段のおうちでの洗濯とどんな違いがあるのか気になりませんか?

クリーニング店がしている洗濯は「ドライクリーニング」といって、専用の溶剤(石油)を使って水を使わない洗い方をしています。そのため、生地が伸び縮みせず傷みにくい、色落ちしにくいといった特徴があります。

どうしても落ちない汚れや、キレイに仕上げたい洋服があれば専門家の力を借りるといいですよ。

洗濯の仕方をマスターすれば洋服も長持ち

洗濯をしていると「汚れがうまく落ちない…」なんてことはたびたびあります。洋服ごとの特徴や汚れの種類を知って、うまく洗濯できれば洋服を傷めずキレイに洗えます。

スッキリきれいな洋服ですがすがしい毎日を送れるだけでなく、洋服自体が長持ちしてお気に入りをいつまでも楽しめますよ。