ガンコな汚れやちょっとしたシミ汚れを落とすときに使える「つけおき洗い」。なんとなくやり方はわかっていても、具体的にどんな洗剤を使えばいいの?どれくらいの時間つければいいの?と疑問がたくさんあると思います。
そこで今回はつけおき洗いとは何か、やり方など、つけおき洗いのあれこれをまとめてご紹介します。
つけおき洗いとは?どんな服に向いてる?
つけおき洗いとは、洗濯機をつかわずに洋服を洗う「手洗い」と呼ばれる方法の一種で、名前のとおり洗剤を混ぜた水に洋服をつけこむことで汚れを落とします。
時間をかけて汚れをふやかすため「デリケートな服」「ひどく汚れた服」どちらの洗濯にも向いているのが特徴の洗い方です。
デリケートな服
つけおき洗いは水やぬるま湯につけるだけで、汚れをこすったり揉んだりしないため、「もっともデリケートな洗濯方法」です。
「手洗い」のマークがついたおしゃれ着や型崩れさせたくないデリケートな洋服を洗うのに向いていて、服を傷めずに汚れを落とせます。
ひどく汚れた服
つけおきは時間をかけて汚れをふやかすため、洗濯機洗いと組み合わせれば頑固にこびりついた汚れを落とす効果も期待できます。
どろんこになる子供の靴下や、皮脂汚れでシミができたシャツなどを洗うのにもピッタリですよ。
つけおき洗いのやり方|正しい洗濯方法は?
ここでつけおき洗いの手順をご紹介します。やり方はとてもかんたんで、次の3ステップです。
洗面器に水やぬるま湯を入れる
まずは洗面器などに水やぬるま湯を入れる。洋服の洗濯表示、汚れの度合いによって温度は調節が必要。
洗剤を入れる
洗剤を水やぬるま湯に溶かす。粉末洗剤なら溶け残りが出ないようしっかり混ぜる。
服をいれて放置する
洗いたい服をいれたらそのまま動かさずに放置する。時間は5〜10分ほどでOK。
水やぬるま湯で洋服をすすぐ
汚れた水は捨てて、新しい水で洋服をすすぐ。粉末洗剤など溶け残りが出やすい洗剤の場合は泡が出なくなるまですすぐのがポイント。
脱水する
終わったら短い時間洗濯機の脱水にかける。頑固な汚れがある場合はいつもどおり洗濯にかけて完了。
基本的には「洗剤を溶かした水に入れて放置する」だけでOK。手間はほとんどかからないので、ふだんの洗濯でも簡単に取り入れられそうですね。
つけおきするときのコツは「ぬるま湯を使う」というところにあります。汚れは水温が高いほうがふやけて落ちやすくなり、洗剤も汚れに活発に働きかけるので効果が高まるんです。「黄ばみがひどい…」「シミが濃い…」などのときは、ぬるま湯に洗剤を溶かしてみてください。
ただし、熱に弱い素材もあるので洗濯表示の確認を忘れないでくださいね。
つけおき洗いのやり方|おすすめの洗剤は?
つけおき洗いに使う洗剤は『アタック』などのふだん使いの洗剤で大丈夫です。さらに頑固な汚れには『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤をくわえると汚れがよく落ちますよ。
デリケートな服を洗う場合は、「おしゃれ着用洗剤」を使うのがおすすめ。『エマール』などのおしゃれ着用洗剤は繊維に負担が少なく、縮みなども起きにくいので安心して洗濯ができます。
ポイントは「各洗剤に記載の分量を守る」こと。洗面器の水の量にあわせて入れてあげましょう。
「洗剤をいっぱい入れた方が汚れが落ちるのでは…?」とよく勘違いされます。汚れと一緒に色や柄も落ちたり、すすぎ残しができやすくなったりとデメリットが多いので注意してくださいね。
つけおき洗いの時間は?長めにつけた方が汚れが落ちるってホント?
つけおきする時間も洗剤の量と同じように「長くつけた方が汚れが落ちる?」とよく勘違いされます。
しかし、長くつければつけるほど色柄を落としてしまう可能性があるので、様子を見ながらつけおきするのが正解です。
基本は5〜10分つけるだけで十分です。あとは汚れの程度によって20〜30分、1時間前後とつける時間を延ばしていきます。
長くつけおきすると溶け出た汚れが戻り、キレイな部分に移ってしまうことがあります。いきなり1〜2時間放置するのは避けてくださいね。特にはじめて洗う洋服は慎重に洗ってあげましょう。
つけおき洗いをかんたんにする方法は?
洗濯機をまわす前におけを用意してつけおき洗いをするのは面倒…と思ったことはありませんか?
実は洗濯機だけでもつけおき洗いができます。洗濯機の機種によって違いますが、「つけおきコース」の記載がないか確認してみてください。
もし「つけおきコース」のボタンがなくても、安心してください。洗いの途中で一時停止にすることで、洗剤が水に溶けた状態のまま放置できるので、つけおき洗いと同じ効果が得られますよ。
便利グッズでつけおき洗いが楽しくなる!
おうちにある洗面器や洗剤でつけおき洗いできますが、専用のグッズを使うとより楽しくできますよ。いくつか便利アイテムをご紹介するので、参考にしてくださいね。
『洗い桶 マミーウォッシュタブ』(イノマタ化学)
つけおき洗いに使えるおけです。底には栓がついているので、水を抜くのもかんたん。靴や洋服の洗濯のほかにも、こどもとの水遊びにも使えます。
『洗面器 折りたたみ 洗い桶 』(RULAYMAN)
たためるおけなので使わないときは、コンパクトに収納するだけでOK。アウトドアの持ち運びにも使えますよ。
『ドライニング液体タイプ 衣類洗剤』(ドライニング)
オレンジオイルを使った手肌にやさしい洗濯洗剤です。生地を傷めずにつけおきするだけでキレイに汚れが落ちます。
つけおき洗いでキレイな洋服を着よう
つけおき洗いは、洗濯のなかでももっともデリケートな洗濯方法です。一方で、下洗いとして使えば汚れの落ちがよくなるすぐれた方法でもあります。
洗剤の量とつける時間を意識すれば、洋服がスッキリきれいになりますよ。きれいな洋服だと毎日の生活も気持ちよく過ごせますね。