普段から洗濯機で洋服を洗っているとなかなか馴染みのない「手洗い」。大事な洋服を洗うときや、洗濯表示に「手洗いマーク」がついていたときに、どうすればいいの…?と困ってしまうことも。
今回はそんな人のために、手洗いで洗濯する基本の方法をご紹介します。手洗いといっても、実はさまざまな洗い方があるんですよ。
もくじ
手洗い洗濯とは?どんなメリットがある?
手洗いとは「手で洋服を洗濯する方法」のことで、洗濯機を使った洗濯と区別して呼ばれます。
手洗いの特徴は次のとおり。
メリット
● ていねいに洗えるので生地を傷めにくい
● 汚れにピンポイントで対応できる
● 水や洗剤を節約できる
デメリット
● いくつか道具を準備する必要がある
● 洗濯に時間と手間がかかる
最近だと洗濯機での洗濯が主流なので、「どうしても大切な洋服を洗うとき」か「汚れた服を洗濯機で洗う前の下洗い」として使われます。
手洗いしたあとに洗濯機で洗えば、本来洗濯機の洗いだけだと落ちにくい汚れも落とせることがあります。うまく取り入れることで日々の洗濯の質が向上しますよ。
手洗いの洗濯が必要な洋服って?
ふだん洗濯機洗いが多いと、どんな洋服が手洗いに向いているのかわかりませんよね。手洗いが必要なのは、次の2つの洋服です。
「手洗い」の洗濯表示がついている洋服
洋服の襟や裾についているタグに書かれた「洗濯表示」を見れば、手洗いが必要かどうかわかります。「手」が描かれているか「手洗イ」の文字があるのでひと目で理解できますよ。
個人的に大切な洋服
洗濯表示に「手洗いマーク」がなくても、大切な長く着続けたい場合は手洗いが向いています。汚れ具合に応じて洗い方を変えられるので、洗濯機で洗うよりも生地を傷めません。
手洗い洗濯で準備するものは?
- 必須
- 『エマール』などのおしゃれ着洗剤
- 洗面器(洗面台のシンクでも可)
- あると便利
- ゴム手袋
手洗いで洗濯をするときは、通常の洗濯とちがっていくつか準備が必要です。
洗剤は基本的には『エマール』や『アクロン』といった「おしゃれ着用の中性洗剤」を使います。肌が敏感な人はゴム手袋も用意しておくと安心です。
洗面器に水をため、その分量に見合った量の洗剤を溶かして、洗浄液をつくれば準備完了。
洋服の特徴や汚れの度合いによって、次から紹介する8つの洗い方を使い分けましょう。
手洗い洗濯|① つまみ洗い
洋服の一部に食べ物などのシミ汚れがついた経験はだれにでもあると思います。そんなときは洗濯機ではなく手洗いの出番。次の方法なら、汚れをピンポイントで落とせて生地が傷みません。
つまみ洗いは、汚れを指先でつまんでこする洗い方。洗浄液にシミで汚れた部分を浸けて、指の腹でグリグリこすってみましょう。シミに直接洗剤をかけるともっと効果的です。汚れが落ちたら、キレイな水ですすげば完了。
手洗い洗濯|② つかみ洗い
つかみ洗いは、汚れた部分をグーパーと手で握ったり離したりする洗い方です。つまみ洗いと同じように、洗面器の洗浄液に浸け、手で握ったり離したりを繰り返して汚れを押し出しましょう。キレイになったところですすげば完了です。
手洗い洗濯|③ つけおき洗い
おしゃれ着などの素材がデリケートな洋服も手洗いがおすすめ。洗濯機でさまざまな洋服を混ぜて洗うよりも生地が傷みません。
つけおき洗いは、水に洋服をただつけておくだけの洗濯方法。洗浄液に洋服をすべて浸け、あとは30分〜2時間ほど待つだけ。水に浸しているだけなので、洋服にはほとんど負荷がかかりません。デリケートな洋服をもっともやさしく洗える方法です。
手洗い洗濯|④ 押し洗い
押し洗いは、洗浄液に入れた洋服を洗面器に押し付けるように洗う方法です。手の平で押したり浮かせたりを繰り返して、やさしく汚れを押し出していきます。
手洗い洗濯|⑤ 振り洗い
振り洗いは、洗浄液に入れた洋服を前後左右に振って汚れを落とす洗い方。水がハネないように注意しながら、洋服をやさしくゆすって洗います。
手洗い洗濯|⑥ たたき洗い
たたき洗いは、洗いたい部分を自分の手にたたきつける洗い方です。片手に洗濯物をもち、もう片方の手にたたきつけて洗浄液を染み込ませましょう。汚れが落とせたら、キレイな水ですすいで完了です。
手洗い洗濯|⑦ ごしごし洗い
丈夫で生地にひどい汚れがついたときは、洗濯機だと洗い残しが出る可能性があるので、手洗いで一度下洗いするのがおすすめです。
子供の靴下などについた泥などを落とすときに便利ですよ。
ごしごし洗いは、繊維同士をこすり合わせてついた汚れを落とす方法で、「手洗い」といって真っ先に思い浮かべる方法ではないでしょうか。洗浄液に洗濯物をいれて繊維同士をこすったり、洗濯板でこすったりして汚れを落とします。
手洗い洗濯|⑧ 足踏み洗い
洋服以外にシーツや毛布など大きめのアイテムを洗うときも手洗いが使えます。
手洗いといいつつも、足を使って洗う方法。大きめのタライを使ったり、お風呂の浴槽を洗面器に見立てて、そこに洗浄液をつくります。あとは洗いたい衣類を入れ、裸足で踏んで洗うだけ。途中でひっくり返して再度足踏みし、最後にすすげば完了です。
手洗い洗濯のやり方をマスターすれば、洗濯上手に近づける!
手洗いにはたくさんの洗い方があります。汚れや洋服の素材などに合わせて洗い方を選んであげましょう。
洗濯機洗いで洗いきれない汚れや素材をキレイにできるので、ぜひやり方をマスターしてくださいね。