洗濯の「セキユ系」ってなに？石油系溶剤とは？自宅で洗濯できる？

お気に入りの服を洗濯しようと思ったら、洗濯表示に「ドライ・セキユ系」と書かれたマークがあって、「これって一体なんだろう…洗濯してもいいのかな…？」と迷ったことはありませんか？

できればおうちで洗いたいので、このモヤモヤした気持ちを解消したいですよね。ここでは「ドライ・セキユ系」と書かれた洋服が洗えるのか、マークの意味について紹介します。

洗濯の「セキユ系」ってなに？

洗濯表示にある「セキユ系」とは洗濯方法を提示している絵表示の1つです。

具体的には、クリーニング屋さん向けの表示であり、「ドライクリーニングで洗うときは石油系の溶剤（汚れをとかす洗剤のようなもの）を使う」というクリーニングの方法を表しています。

セキユとドライに関しては、「ドライ」だけの場合、「ドライ・セキユ系」と書かれている場合があり、それによって使う溶剤が違います。

また、バツ印がついた「ドライクリーニング禁止」のマークなら「クリーニングに出せない」という意味になります。

自宅では石油系溶剤を使ったクリーニングが行えないため、実際にはそれほど帰にする必要はありません。

石油系溶剤とは？

それでは「セキユ系」と書かれた服に使う石油系溶剤とは一体何なのでしょうか。簡単にいえば、油で溶かせる汚れを対象としたセキユや洗剤などを合わせた洗剤です。

ただ、原料に油を用いるため引火の可能性があったり、沸点が低いため低温でしようする必要があったりと、制限が付いてきます。

そのため、クリーニング屋さんのように国から許可をもらっている専門業者のみが扱えるモノとなっているのです。

最近の服に「セキユ系」は記載されていない

実は、最近「ドライ」「セキユ系」とった表示のある服は減っています。なぜなら、洗濯表示が2016年12月に改定され、別の表示方法になっためです。

「ドライ・セキユ系」などの文言がなくなった代わりに「P」や「F」とアルファベットが書かれた表示になりました。

「ドライ・セキユ系」と表記と同じように、「P」も「F」もクリーニングするときに使う溶剤の指定をするマークなので、くわしく覚える必要はありません。「P」や「F」と書かれていたら「クリーニングに出せる」と覚えておけば大丈夫ですよ。

「セキユ系」マークがある服は自宅で洗濯できる？

おうちで洗濯ができるかは洗濯表示の「洗い方」の部分だけでわかります。

「洗濯機で洗える」か「手洗いできる」のどちらかであれば、おうちで洗っても問題ありません。

これらのマークがついていれば、「ドライセキユ系」と書かれた服でもおうちで洗濯できます。

「セキユ系」や「ドライ」服の洗濯！正しい手順は？

洗濯機洗いするとき

『アタック』などの液体洗剤

『レノア』などの柔軟剤

洗濯ネット

手洗いするとき

『エマール』などの中性洗剤

『レノア』などの柔軟剤

洗濯ネット

洗面器

「洗濯機で洗う」か「手洗いする」かで基本的な道具は同じですが、手洗いの場合には洗面器など水をためるものが必要になるので準備を忘れずに。

適当なものがなければ洗面台に栓をして水をためる方法もありますよ。

洗濯機洗いするとき

洗濯機洗いができる場合は、ふだんと同じ洗い方で大丈夫です。少していねいに洗いたい場合は、次の方法も試してみてください。

大切な服は単独で洗ったり、中性洗剤を使って洗濯したりすると上手に仕上がりますよ。

手洗いするとき

デリケートな服、大切な服であれば洗濯表示にかかわらず『エマール』などの中性洗剤で手洗いするのがおすすめ。

力加減をしながら直接手で汚れを落とせるので、生地への負担を最小にできますよ。

好みで柔軟剤をいれると、ふんわりとキレイに仕上がります。

水洗いマークのない「セキユ系」はクリーニングへ

水洗いのできない衣類はおうちでは洗濯できません。近くのクリーニング店に持ち込みましょう。

「ドライ・セキユ系」の表示をもとに素材にあった石油系の溶剤を使ってドライクリーニングしてくれますよ。

水に濡れると傷んでしまうデリケートな服も、クリーニングなら安心。新品のような姿になってもどってきます。

セキユ系の服の洗濯を見極めるには絵表示を確認しよう

ドライ・セキユ系表示があると、クリーニングしかできないのかなと不安になってしまいますね。

でも、おうちで洗えるかどうかは「水洗いできるかどうか」で判断できます。ドライ表示だけでは判断できないので覚えておくといいですよ。

これまでクリーニングに出していた服も、実はおうちで洗えるかも。衣替えなどのときに一つひとつ確認してみましょう。