服の洗濯表示を見ると、「エンソサラシ」という見慣れない文字が記載されていることがありますよね。馴染みのない言葉なので、普通に洗っても大丈夫なのかな?と心配になる人もいると思います。
今回はコジカジ編集部が、「エンソサラシ」のマークの意味や、どんな洗い方をすればいいのかくわしく説明します。
「エンソサラシ」とはどんな意味?
「エンソサラシ」とは、「塩素」と「さらし粉」の2つを組みあわせた言葉で、「塩素系漂白剤を使えるかどうか」を示すマークです。
「塩素」はカビ取り材などに使われる漂白剤で、「さらし粉」はその粉タイプのことで、それらを使っていいかを表したのが「エンソサラシ」マークなんです。
上図左のマークがついていればエンソサラシを「使えます」が、右のようにバツ印が入っていれば「使えません」。2種類のマークだけなので、ここでしっかり覚えちゃいましょう。
「エンソサラシ」マークはどんなときに確認するといい?
衣類がひどく汚れて、「洗濯では落とせないシミがあるとき」や「臭いやカビがひどいとき」に、エンソサラシで除菌・漂白する必要があります。その場合に「エンソサラシ」マークをチェックしましょう。
ただ、塩素系漂白剤は色素を取ってしまうほど強力な除菌・漂白剤で、衣類に使わなければいけないケースはまれです。ふだん生活していれば塩素系漂白剤が必要なほど汚れることはほとんどありません。
万が一のケースに確認する必要があるマークなんだということだけ覚えておいてください。
「エンソサラシ」の漂白の仕方は?
- 必須
- 『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤
- 洗面器
- あると便利
- ゴム手袋
塩素を使った漂白はいたって簡単。『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤を使ってつけおきするだけで大丈夫です。
ほとんど手にはふれませんが、塩素は強い薬品なので念のためゴム手袋をしておくと安心ですよ。
漂白液をつくる
洗面器に水をはり、キャップ1杯ほどの漂白剤を溶かす。
つけおきする
汚れたタオルなどをいれ、30分ほど放置。
すすぐ
水を入れ替え、流水でよくすすぐ。
脱水して干す
洗濯機の脱水にかけ、乾かしたら完了。
手洗いする必要はなく、放置するだけで大丈夫。時間が経つと汚れが消えていきます。
ただ、塩素による漂白は肌だけでなく、生地への負担がかなり大きい方法です。衣類に使う場合は、捨てる前の最終手段と考えましょう。
「エンソサラシ」禁止の服は漂白できる?
「エンソサラシ」にバツ印がついていたら、塩素系漂白剤を使うことができません。
ただ、『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤なら使えます。酸素系漂白剤の最大の特徴は、色柄物でも問題なく使えること。
塩素よりも漂白力は弱いですが、除菌・漂白効果を高める方法があるので取り入れてみましょう。
つけおき液をつくる
シンクか洗面器に40〜50℃の熱いお湯を張り、漂白剤を溶かす。
つけおきする
2〜6時間を目安につけおき。気になるシミには漂白剤を直接なじませておくと効果的。
洗濯
普段どおりに洗濯して乾かしたら完了。
酸素系漂白剤を使うときは「お湯で長時間つけおきする」のがコツ。ギリギリさわれるくらいのお湯を使い、ひと晩ほどつけおきするのがおすすめです。
覚えておきたい
「エンソサラシ」マークは最近の衣類にはついていない!
最近の洋服やタオルなどには「エンソサラシ」の表示がないものも多いんです。その理由は2016年12月に洗濯表示が新しくなったから。
新しい表示だと、漂白にかかわるマークは「△」で表されます。
「無地の三角は塩素系漂白剤が使える」「斜線の入った三角は酸素系漂白剤だけ使える」「バツ印は漂白剤不可」の意味。「エンソサラシ=無地の三角形」と覚えておけば大丈夫ですよ。
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「エンソサラシ」の意味を覚えてガンコ汚れをスッキリ落とそう!
「エンソサラシ」の薬品っぽいマークを見ると、特殊な洗い方なのかな?と不安に思う人もいたかもしれませんね。
エンソサラシは「塩素系漂白剤が使えるかどうか」を判断するマーク。洗濯では落とせないガンコな汚れがついても、塩素の力なら簡単に元通りにできるんです。
ふだんの洗濯で意識する必要はありませんが、マークの意味だけ覚えておけばいざというときも安心ですよ。