掃除や洗濯で活躍する『オキシクリーン』。ガンコな汚れもスルッと落とせるので、広く使われるようになってきました。ただ、「洗浄力が強いから色落ちしちゃうんじゃ…」と心配して、使うのをためらっているママも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、オキシクリーンを使うと洋服が色落ちすることはあるのかについてくわしく説明します。
もくじ
オキシクリーンは色落ちしない?
もともとは洗濯用の漂白剤として販売された経緯があるため、オキシクリーンは服についたガンコな汚れを洗い落とすのにとても便利な洗剤です。
「漂白剤」というと「色落ちしないの…?」と心配に思いますが、オキシクリーンは色物・柄物の衣類に使っても色落ちさせず、汚れだけを落とすすぐれもの。
その秘密は、オキシクリーンの主成分である「過炭酸ナトリウム」にあります。水に溶けると酸素の泡を発生させ、この泡が反応を起こして汚れを分解してくれます。この酸素の泡は汚れだけに反応するので、色や柄を落とさずにスッキリきれいに戻せるわけです。
一般で販売されている『ワイドハイター』などと同じ、いわゆる「酸素系漂白剤」という種類に分類され、色柄まで落として白くする「塩素系漂白剤」とはまったくの別物なので安心して使えますよ。
オキシクリーンで色落ちする可能性のある服
色柄物の洋服でも色落ちしないと紹介しましたが、特殊な素材の服の場合は色落ちすることもあります。次の洋服を洗うときはオキシクリーンを使わない方が無難です。
洗濯表示に「手洗い」の表示がついた服
手洗い表示のものは洗濯機の強い水流で傷んでしまう生地が使われています。オキシクリーンなどの漂白剤を使うと色落ちしたり傷んだりする可能性があるので注意しましょう。
洗濯表示に「水洗い不可」の表示がついた服
おうちでの洗濯も向いていないほどデリケート服なので、オキシクリーンは使えません。シルクなどのデリケートな素材に多く、染み抜きなど部分的に使うだけでも元に戻せないダメージが残ってしまうので避けましょう。
刺繍などの細かな装飾がついた服
色落ちとは少し違いますが、刺繍などの細かな装飾がついたものはオキシクリーンで風合いを損ねる可能性があります。刺繍部分に直接かからないよう、部分洗いにするなど工夫して使うといいですよ。
オキシクリーンでの色落ちを防ぐ方法は?
オキシクリーンでの洗濯時にどうしても色落ちさせたくない洋服は、次の3つのポイントをチェックしてから洗うと失敗を防げます。
汚れ具合を確認する
オキシクリーンはガンコな汚れを落とすのに便利。普段使いしても問題ありませんが、目立った汚れのない色物にはあえて使う必要はありません。必要なときにだけ使えば、色落ちの心配が減りますよ。
色落ちを一部でチェックをする
色落ちが心配な素材であれば事前に色落ちしないかチェックしましょう。ぬるま湯に少量のオキシクリーンを溶き、その液をタオルにつけて服の目立たない場所につけます。5分ほどたっても色に変化がなければ、問題なく洗えます。
よく溶いてから入れる
粉のまま洗濯物にふりかけるとオキシクリーンが直接服にふれ、漂白力が強めに出てしまうことも考えられます。40℃ほどのお湯で溶いてから洗剤の投入口に入れましょう。
オキシ漬け後の洗濯で色落ちはしない?
オキシクリーンは洗濯槽の掃除にも便利で、数時間つけ置きすることで洗濯槽の裏につくカビなどもキレイに落としてくれます。
洗濯槽をオキシ漬けしたあと、オキシクリーンを使う予定のない色物・柄物の服を洗濯して色落ちしないのかな…?と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、心配はいりません。
オキシクリーンと水が混ざると発生する泡は6時間ですべて出てしまうので、それ以降は効果を失います。少なくとも一晩あければ、色落ちを心配をする必要はありませんよ。
オキシクリーンは色物・柄物の洋服でも色落ちさせずキレイにできる!
オキシクリーンの洗浄力を知っていると、大切な服を洗うときに色落ちしないか気になりますね。
オキシクリーンは酸素の力で汚れだけを落としているので、生地自体にはほとんど何も影響がありません。特殊な素材でない限り、色物や柄物、プリント物の洋服でも問題なくキレイにできます。
万能なオキシクリーンを活用すれば、思い通りの仕上がりに近づきますよ。