玉ねぎといえば、身近な野菜でさまざまな料理で活躍します。
今回は、料理に使いやすい「輪切り」「半月切り」「くし切り(くし形切り)」「角切り」「薄切り」「みじん切り」の6種類の切り方を紹介します。
もくじ
玉ねぎの切り方で大切なのは繊維の向き
玉ねぎは切る向きによって味が変わり、火の通りの早さも変わります。それに関係するのが「繊維の方向」です。
玉ねぎは、中心から木の年輪のように層が重なってできている野菜です。繊維は、頭部分から根に向かって通っています。
そんな「繊維」に対して、「沿って切る」「断って切る」の2パターンの切り方は、半月切りや薄切りで行います。
切り方の違いの特長は以下のとおりです。
繊維に沿って切る
・シャキシャキした玉ねぎ特有の食感を活かせる
・加熱しても形が崩れにくい
繊維を断って切る
・口当たりがやわらかく、火の通りが早い
・玉ねぎの辛み成分が出るので甘みを感じやすい
玉ねぎの切り方|①輪切り
- 輪切りを使った料理(分厚さ)
- サラダ、南蛮漬けやマリネ(1〜3mm)
- オニオンリング、バーベキューや焼き肉(1cm)
- 皮をむく頭と根部分を切り落としてから皮をむく
- 1cm幅で切る頭部分を右側になるように置いて1cmの厚さで切る
- 固定したいときはつまようじを挿す切り終えた玉ねぎの輪が崩れないよう、つまようじを挿して固定する
玉ねぎの切り方|②半月切り
- 半月切りを使う料理
- 焼肉やバーキュー、野菜炒めなど
- 皮を剥く頭・根部分を切り落として、皮をむく
- 半分に切る頭を真上にして半分に切る
- 等間隔で切る切った断面を下にし、頭部分を右側にして1cm幅で等間隔に切る
- 完成崩れを防ぎたい場合はようじを挿す
玉ねぎの切り方|③くし切り(くし形切り)
- くし切りを使う料理
- シチューや肉じゃがなどの煮込み料理
- 皮を剥く頭・根部分を切り落として、皮をむく
- 半分に切る頭を真上にして半分に切り、芯を切り取る
- 三等分にする切り口の中央から三等分くらいになるように切る
- 完成
玉ねぎの切り方|④角切り
角切りはみじん切りの基本的な切り方と同じで、簡単に覚えられますよ。一般的な切り方のほか、しっかりとサイズをそろえたい場合の切り方も紹介します。
- 角切りを使う料理
- カレーなどの煮込み料理や、クラムチャウダーやミネストローネなどのスープ
- 皮を剥く頭・根部分を切り落として、皮をむく
- 半分に切る縦半分に切る
- 繊維を1cm幅で断ち切る切った断面を下にし、繊維を断ち切るように1cm幅に切る
- 3層に切る半月状になった玉ねぎを3層ずつくらいに分けてそれぞれ1cm幅に切る
- 完成
玉ねぎの切り方|⑤薄切り
- 頭・根部分を切り、玉ねぎの皮をむく頭頂部を起点にすると皮がむきやすい
- 縦に半分に切る丸いので転がらないよう左手でしっかりおさえながら切る
- 芯を取る包丁の「刃元」「あご」と呼ばれる根元近くの部分を使ってVの字に切り込みを入れる
- 薄く切る頭部分を奥に置いて薄く切る
- 完成
玉ねぎの切り方|⑥みじん切り
玉ねぎのみじん切りの基本的な切り方を紹介します。
- みじん切りを使った料理
- ボロネーゼ、ハンバーグ、ドレッシングなど
- 頭・根部分を切る玉ねぎの皮をむく
- 縦半分に切る切り口を下にし根元部分を左側にする
- 切り目を入れる下から順に水平に3ヶ所ほど切り目を入れる
- 縦に細かく切り目を入れる根元が体の反対側にくるように置き、根元部分を2cmほど残して切り目を入れる
- 端から細かく切り刻む根元を左側にくるように置き直し、左手でしっかりと玉ねぎを押さえながら切る
- ③〜⑤を繰り返す芯は切残し、切り込みの入っていない残った根元は寝かせて細かく刻む
- さらに細かく切る包丁の刃先上を抑えて軸にし、握っているほうを上下に動かして刻む
- 完成
玉ねぎの切り方を覚えて料理を楽しもう!
甘さやコク、味に深みが出る玉ねぎは、体にもいいので積極的に摂りたい野菜です。料理の幅を広げるためにも、今回紹介した切り方をぜひ覚えてくださいね。