玉ねぎは、毎日といっていいほど料理に使う野菜なので、調理しやすく保存できたらうれしいですよね。
そんなときは冷凍保存がおすすめ。料理の時短はもちろん、玉ねぎの甘みがアップする効果もあるんですよ。
今回は、玉ねぎの冷凍保存のやり方やメリットなどをくわしく紹介します。
カット済みの玉ねぎは冷凍保存がいいの?
カットした玉ねぎは空気に触れる切り口が多いので、なるべく早く食べなければいけませんが、冷凍保存すれば長期で保存できます。
ただし、まるごと冷凍すると包丁で切りにくくなってしまうので、みじん切りや薄切りなどカットしてから冷凍してください。
保存期間が長くなる以外にも、以下ようなメリットがあるんです。
調理時間が短縮できる
玉ねぎを切る時間がなくなるのはもちろんですが、炒めてあめ色にする時間も短くなります。
通常は、玉ねぎを加熱すると、熱で少しずつ細胞が壊れて水分が出ていきます。
しかし冷凍されていると、玉ねぎ内の水分が凍って膨張し、細胞が壊れます。水分が出やすくなった状態で炒めるので、あめ色になるまでの調理時間が短縮できるんです。
甘みが増す
玉ねぎは辛味成分が強いので、生で食べると甘みがあまり感じられませんが、冷凍しておくと細胞が壊れて水分が出やすくなっています。
その水分とともに辛味成分も出ていくので、甘みが凝縮された状態になるんですよ。
玉ねぎの冷凍保存の方法は?
玉ねぎの冷凍方法は、「生で保存する」「少し調理をしてから保存する」の2通りあります。
写真を交えてそれぞれのやり方をご紹介しますね。
生の玉ねぎの冷凍保存方法
生で保存するときは、薄切りやみじん切りなど、使いやすいサイズにカットしてから保存しましょう。
① 玉ねぎをカットする
調理で使う大きさにカットします。
② 少量ずつラップに包む
切った玉ねぎは、少量ずつラップに包むといいですよ。調理のときに適量取り出しやすくて便利です。
③ 保存袋に入れ冷凍庫へ
小分けしたものを保存用袋に入れます。なるべく空気を入れないように袋を閉めるのがコツ。小分けしたものは、1つの保存袋にいくつか入れても大丈夫です。
そのまま冷凍庫へ入れたら完了です。
軽く調理した玉ねぎを冷凍保存する方法は?
炒めたり加熱したりしたものも冷凍保存できます。やり方は、次の手順で進めましょう。
① 玉ねぎをカットする
目的の形にカットします。
② 調理する
炒めるときはあめ色になるまで炒めるのがポイント。食べるときに、生のときと比べて甘みやうま味がアップしますよ。
③ 保存袋に入れ冷凍庫へ
調理した玉ねぎは、必ず冷まして保存袋に入れましょう。
保存袋に事前に日付を書いておくと◎。なるべく空気を抜いて閉め、冷凍庫に入れたら完了です。
冷凍した玉ねぎはどのくらい保存できる?
冷凍した玉ねぎの保存期間は1ヶ月程度。
カットした野菜は、生の状態だと早めに使う必要がありますが、これなら長期保存が可能です。
まとめて冷凍しておけば、普段の調理がぐんとラクになり、時短ができますよ。
冷凍した玉ねぎの解凍方法は?
煮たり炒めたりする場合は解凍せず、そのまま料理に使います。
加熱しない場合は、常温で解凍しましょう。水にさらすと水っぽくなり、栄養素も流れるので避けてくださいね。
玉ねぎの冷凍保存で味も効率もアップ
冷凍保存をすれば、甘みの強い玉ねぎになり、よりおいしい料理ができます。保存期間も長めで、調理時間の時短にもなりますね。
ただしシャキシャキとした食感は生のときに比べて失われるので、ハンバーグやスープなどに使用するのがおすすめです。
正しい冷凍方法でおいしく玉ねぎを保存して、快適に料理を楽しんでくださいね。