とてもシンプルで、覚えやすい玉ねぎの切り方の一つに「半月切り」があります。そんな「半月切り」には「繊維に沿う」「繊維を断つ」の2種類の切り方があり、食感や味が少し変わります。
そこで今回は、「玉ねぎの半月切り」のやり方を実践解説。繊維の向きの違いもあわせて紹介します。
玉ねぎの半月切りってどんな切り方?いちょう切りとの違いは?
「半月切り」は、切り口が半円状(半月の形)になる切り方です。
玉ねぎの半月切りは、厚さ1cmほどに切るのがポイントで、「繊維に沿って切る」か、「繊維を断って切る」かで食感が違ってきます。
いちょう切りは、半月切りをさらに半分に切った切り方で、4分の1の大きさになります。
玉ねぎの半月切りのポイントは?
玉ねぎは切る向きによって味が変わり、火の通りの早さも変わります。それに関係するのが「繊維の方向」です。
断面を見ると、下の写真のように玉ねぎは中心から木の年輪のように層が重なってできている野菜です。繊維は、頭部分から根に向かって通っています。
半月切りにする際は、料理に合わせて、繊維の方向を決めることがポイントです。
切り方の違いの特徴は以下のとおりです。
●繊維に沿って切る・シャキシャキした玉ねぎ特有の食感を活かせる
・加熱しても形が崩れにくい
●繊維を断って切る・加熱しても形が崩れにくい
・口当たりがやわらかく、火の通りが早い
・玉ねぎの辛み成分が出るので甘みを感じやすい
・玉ねぎの辛み成分が出るので甘みを感じやすい
玉ねぎの半月切り|正しい手順は?
玉ねぎの半月切りを2通り紹介します。
①繊維を断つ半月切り
- 頭・根部分を切り落とし、皮をむく
- 縦に半分に切る
- 1cm幅で等間隔に切る切った断面は下向き、頭部分を右側にして1cm幅で等間隔に切る
- 完成崩れを防ぎたい場合はようじを挿す
②繊維に沿う半月切り
- 頭・根部分を切り落とし、皮をむく
- 縦に半分に切る
- 1cm幅で等間隔に切る切った断面を下にし、頭部分を体の反対側に置き、1cm幅で等間隔に切る
- 完成崩れを防ぎたい場合はようじを挿す
玉ねぎの半月切り|どんな料理に使う?
玉ねぎの半月切りは、玉ねぎ特有の食べ応えや食感、味を堪能できる切り方です。シンプルに味わえる、焼肉やバーキューや、野菜炒めなどに向いています。
繊維に沿って切る切り方、断って切る切り方のいずれも、火の通りが均一になるように同じ厚みにそろえるようにしてくださいね。
玉ねぎの半月切りを覚えてレシピの幅を広げよう
食べやすいサイズながら、玉ねぎのおいしさを存分に楽しめる「半月切り」はとてもシンプルな切り方なので、すぐに覚えられますね。
切り方のレパートリーを増やして、料理を楽しんでくださいね。