ハンバーグやカレーといった定番料理に欠かせない食材、玉ねぎ。利用頻度が多いものの、切るときに涙が出るのは困り物ですよね。
そこで今回は、玉ねぎで涙が出ない方法は何か、噂の5つの方法を実践し、何が効果的なのか検証してみました。
そもそも玉ねぎで涙が出る理由は…?
玉ねぎで涙が出る理由は、玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分にあります。
玉ねぎを包丁で切ると細胞が破壊され、硫化アリルが空気中に出てきて気化します。この硫化アリルが目や鼻から体内に入って催涙効果をもたらしてしまうんです。
そこで今回は、次の5つの方法で硫化アリル対策を実施し、どれが効果的かチェックしました。
①「ゴーグル」をつけて切る
②「扇風機」をつけて切る
③「切れ味のよい包丁」で切る
④「冷蔵庫で冷やし」てから切る
⑤「レンジで温め」てから切る
ゴーグルをかけると玉ねぎで涙は出ない…?
まずは玉ねぎを切るときに「ゴーグル」を着用する方法から試してみました。ゴーグルや水中メガネで硫化アリルが入り込むのを防ぐわけです。
その効果は…残念!効果に乏しい。
実は目だけを守っても意味がなく、「マスク」を併用して鼻から入ってくるのをさえぎらないと効果がありません。
さらに問題なのが、手元が見にくくなる点。色つきのゴーグルだと、みじん切りなど細かい作業をするのは不向きでした。
もしこの方法を取り入れるなら、「水中メガネ」と「マスク」の組み合わせがよさそうです。
玉ねぎの涙成分は「扇風機」で飛ばせる?
次にチェックしたのが、扇風機を使って空気の流れを作ってあげる方法。空気中に散らばった「硫化アリル」を飛ばして上げるわけです。
ゴーグルやマスクをせず、扇風機だけで効果を確認したところ…これも残念!効果に乏しい。
硫化アリルがさらに散らばったのか、周囲にいる人まで涙が出る始末…。
換気扇なども併用して、硫化アリルを外に追い出すところまでできれば効果はあるようでした。
切れ味のいい包丁だと玉ねぎを切っても涙は出にくい?
続いては、「切れ味のいい包丁」で玉ねぎのみじん切りを試してみました。切ったときの細胞の破壊範囲を抑え、硫化アリルが出てくるのを最小限にするというわけです。
その効果は…おしい!やや効果あり。
研いだ包丁とそうでない包丁を比べた場合、研ぎたての包丁のほうが効果がありました!
ただし、玉ねぎを切っている時間が長いと、どうしても硫化アリルの量が増えてしまうのか、涙が出てきました。短時間の作業であれば切れ味のいい包丁があれば問題なさそうです。
玉ねぎを冷やすと涙が出にくくなる?
さらに検証を続けます。続いては玉ねぎを冷蔵庫で数時間冷やしてから切る方法。玉ねぎを冷やすと硫化アリルが気化しにくくなり、涙が出ないという方法です。
効果は…大成功!!涙が出ない。
ゴーグルやマスクを着けずに切っても、ほぼ涙はでてきませんでした。
ちなみに、玉ねぎは冷凍してからすりおろすと、まったく涙が出ません。「冷やす」はとても効果があるようです。
電子レンジで玉ねぎを温めると涙が出にくくなる?
最後に、電子レンジで600Wで20〜30秒ほど温めたあとに切ると涙が出ないのかチェックしました。
効果は…大成功!!涙が出ない。
ただし、しんなりして風味が少し変わってしまう点は注意。玉ねぎに火を通す料理であれば、この方法がよさそうです。
玉ねぎで涙を出にくくする方法はある!
玉ねぎを切るときの涙対策はほかにもたくさんの方法があります。ただ、今回試した方法のなかでは、「冷蔵庫で冷やす」「電子レンジでチンする」の2つが効果的でした。
これから玉ねぎを切るときは、ぜひ試してみてくださいね。