1年を通して手に入りやすいキャベツは、焼き、煮込み、炒め、蒸し、生とさまざまな調理法で楽しめる、身近で便利な野菜です。

今回はキャベツ料理に使える「くし切り」「ざく切り」「千切り」「みじん切り」の4種類の切り方を紹介します。

キャベツを切るときは「葉脈」を意識して


キャベツ 葉脈 繊維

キャベツには繊維があり「葉脈」といいます。葉脈とは、葉の中央にある芯から全体に広がる「水分や養分」が通う筋のことです。

この葉脈を断つ、沿って切ることで食感が異なります。

葉脈を断って切る→やわらかい食感

葉脈に沿って切る→食べ応えを感じる

キャベツの切り方は、正しい芯の取り方から!


キャベツは、正しく芯を取ることで、切り方も楽になりますよ。主に2つの方法があるので、玉の形や切り方に合わせて芯を取ってくださいね。

一玉の芯をくり抜く

一玉のキャベツの芯を取りたいときは、まずキャベツの中心に向かって、芯の周りに包丁を入れます。ぐるりと1周、5角形を作るように包丁を入れていき、最後に手で芯を回すように取り除きます。芯をくり抜きたいときは、小型の包丁を使うのがおすすめです。

半玉の芯を取る

半玉のキャベツの芯を取りたいときは、この方法が簡単でおすすめです。芯の周りをV字に包丁を入れて取るだけです。

キャベツの切り方は4種類!短冊切りやくし形切りとは?


さまざまなジャンルの料理に活躍するキャベツは、たった4種類の切り方を覚えておけばOKです。

1. キャベツのくし切り(くし形切り)

キャベツ 切り方 くし切り くし形切り

【くし切り(くし形切り)にしたキャベツを使う料理】
ポトフなどの煮込み料理、焼きキャベツ、蒸し野菜など

キャベツ 切り方 くし切り くし形切り

くし切り(くし形切り)の切り方(その1)
縦半分に切る
切り口の中央から包丁を入れて等分に切る(3〜4等分)
完成
くし切り(くし形切り)の切り方(その2)
縦半分に切る
半分に切った切り口を下に置き、中央に向かって放射状に包丁を入れて切る
完成

2. キャベツのざく切り(短冊切り)

キャベツ 切り方 ざく切り

【ざく切りにしたキャベツを使う料理】
スープ、野菜炒めや焼きそばなどの炒めもの、和え物

キャベツ 切り方 ざく切り

ざく切りの切り方(葉1枚ずつ使って切る方法)
キャベツの葉をはがして洗う
芯を切り取る
半分に切る
半分に切ったキャベツを重ねて、3〜4cm幅に切る
切ったキャベツを重ねて横に置き直し、3〜4cm幅に切る
完成
ざく切りの切り方(まるごとの状態から切る方法)
キャベツを1/4に切る
芯を切り取る
3〜4cm幅に切る
90度置き換えて、3〜4cm幅に切る
完成

3. キャベツの千切り

キャベツ 切り方 千切り

【千切りしたキャベツを使う料理】
サラダやとんかつの付け合わせ

キャベツ 切り方 千切り

千切りの切り方
葉をはがし洗う
芯を切り取る
半分に切る
半分に切った葉の繊維(葉脈)を断つようさらに半分に切る
1/4枚になったキャベツの葉を2枚重ねる
繊維(葉脈)が自分と並行になるよう、キャベツを巻く
端から1〜2mm幅に切る
はじめに切り取った芯も薄くし、千切りする
完成

4. キャベツのみじん切り

キャベツ 切り方 みじん切り

【みじん切りしたキャベツを使う料理】
コールスローサラダ、お好み焼きやギョーザ

キャベツ 切り方 みじん切り

みじん切りの切り方(葉を1枚ずつ使って切る方法)
葉をはがして軸を切り取り、半分に切る
葉脈を断つよう半分に切る
半分に切った葉を重ねて、葉脈がまな板と平行になるように丸め、端から1〜2mm幅に切る
できた千切りを90度回転させて置き、さらに端から1〜2mm幅に切る
完成
みじん切りの切り方(まるごとの状態から切る方法)
1/4に切る
外側の層と内側の層と半分に分ける
外側の層をなるべく平たくなるように押しつけ、端から1〜2mm幅に切る
できた千切りを90度回転させて置き、端から1〜2mm幅に切る
完成

キャベツ切り方を覚えて料理を楽しもう!


キャベツの切り方と保存

甘くて食べ応えのあるキャベツは、一年を通して楽しめる野菜です。

ビタミン類が豊富なキャベツを上手に摂るためにも、切り方を覚えて楽しく料理してくださいね。