和・洋・中とどんな料理にも活躍する玉ねぎ。よく使う野菜だからこそ日持ちさせたいですよね。
玉ねぎは、3種類の保存方法をうまく使い分けるのが、長持ちさせるポイントなんですよ。
そこで今回は、玉ねぎの保存方法について、写真を交えてくわしく説明します。
玉ねぎの正しい保存方法は?
玉ねぎは、湿度に弱く温度が低い環境を好む野菜なので、風通しがよく日の当たらない場所での常温保存が適しています。最適の環境下で置いておけば、長期間保存できる野菜なんですよ。
ただし、玉ねぎの状態などによっては、常温保存が好ましくない場合も。
「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」の3種類を正しく使い分けるのが、長持ちさせるポイントです。
玉ねぎの保存方法の使い分け方は?日持ちはどれくらい違う?
保存方法が3つあるのはわかりましたが、どのように使い分けたらいいのでしょうか?
以下を参考にしてみてくださいね。
丸ごと保存なら「常温保存」
玉ねぎを丸ごと保存しておくなら、風通しのよい冷暗所での常温保存が最適。
ネットなどに入れて吊るしたり、かごやダンボールに入れたりして、玉ねぎの好む環境に置いておけば、2ヶ月くらいの長期保存が可能です。
ただし、夏場の常温保存はNG。外気温が高く、かえって玉ねぎを傷めるので、冷蔵保存をするようにしましょう。
また新玉ねぎの場合も常温保存は適していません。新玉ねぎは水分量が多いので、こちらも冷蔵庫で保存しましょう。日持ちは1週間程度です。
夏場の保存・使いかけの保存は「冷蔵保存」
玉ねぎはもともと冬野菜で、適温は0〜5℃と低いのが特徴の1つ。冷蔵庫の中の温度は問題ありませんが、玉ねぎは50〜70%くらいの湿度を好み、乾燥している庫内にそのまま置いておくとしなびてしまいます。
新聞紙で包むなどの湿度を一定に保つ対策をしておけば、冷蔵室での保存でも1ヶ月くらい日持ちします。
カットしたあとの使いかけの玉ねぎは、切り口にラップをして保管します。ただし空気に触れている面が大きいので、3〜4日くらいで食べるようにしてくださいね。
細かくカット・加熱後なら「冷凍保存」
みじん切りや薄切りなど細かくカットした玉ねぎは、冷凍庫で保存しましょう。これなら1ヶ月くらい日持ちします。炒めたりレンジで温めたものも、同じように保存してください。
冷凍すれば辛味が抜けて甘みが凝縮し、よりおいしく食べられるメリットがあります。
ただし、生のときと比べてシャキシャキ感がなくなるので、サラダなどには向いてません。ハンバーグやスープなどに使う場合がおすすめですよ。
玉ねぎの保存のやり方は?
玉ねぎを保存するときは、大きく分けて3種類の方法がありました。ここからはそのやり方を、それぞれ写真を交えてご紹介します。
もくじ
玉ねぎの常温保存のやり方
玉ねぎの常温保存の方法は「吊るして保存」「かごやダンボールに入れて保存」の2通りあります。おうちに吊るす場所がない場合は、かごやダンボールに入れて保存しましょう。
① 吊るして保存
風通しがよく、日が当たらない場所に吊るしましょう。ネットやストッキングなどがあると、通気性をキープできるので便利です。
結び目を作って1個ずつ入れておけば、玉ねぎの自重で傷むのを避けられますよ。
② かごやダンボールに入れて保存
おうちのなかに吊るす場所がないときは、風通しのいい場所にかごを置いて保存する方法もあります。新聞紙などの吸湿性のあるものを底に敷いてから置きましょう。
玉ねぎを新聞紙で1つずつ包むと◎。新聞紙は、温度や湿度がある一定に保つ手助けをしてくれますよ。そのとき、玉ねぎどうしをギチギチに置くのではなく、すき間を空けて通気性を確保するのが長持ちのコツです。
玉ねぎの冷蔵保存のやり方
冷蔵保存では、丸ごと保存する場合と使いかけを保存する場合があります。
① 丸ごと保存
丸ごと保存するときは、新聞紙とポリ袋を使用します。
やり方は、玉ねぎを1つずつ新聞紙で包んでポリ袋に入れ、そのまま冷蔵庫に入れれば完了です。
ポリ袋の口は、ギュッと結ばず軽く結ぶのがポイント。固く結ぶと、袋の中に湿気がこもり、玉ねぎを傷めてしまうので、注意しましょう。
② 使いかけを保存
半分にカットしたような使いかけは、キッチンペーパーとラップ、ジッパー付きの保存袋を使って保存します。
まず、切り口の水分をキッチンペーパーで拭き取り、ラップで覆います。それを保存袋に入れて口を閉じ、冷蔵庫に入れたら完了です。
保存袋の空気は、なるべく抜いてから閉じるようにしましょう。
玉ねぎの冷凍保存のやり方
冷凍保存では、カット後と軽く調理した後の2通りのやり方を紹介します。どちらもジッパー付きの保存袋を使いますが、保存袋のなかには冷凍に対応できないものもあるので、使用する前に確認してくださいね。
① カット後の保存
みじん切りや薄切りなどにした玉ねぎは、少量ずつラップに包み、保存袋に入れて保存します。料理で使う1回分に分けておくと使いやすいですよ。
袋はできるだけ空気を抜いて閉じましょう。小分けしたものは、1つの保存袋にいくつか入れても大丈夫ですよ。
② 軽く調理した後の保存
炒めたり加熱したりしたものは、しっかり冷ましてから保存袋に入れましょう。
炒めるならあめ色になるまで炒めておくのがポイント。食べるときに、生のときと比べて甘みやうま味がアップしますよ。
袋を閉じるときは、できるだけ空気を抜いてくださいね。
覚えておきたい
冷凍したものは水にさらさずそのまま使う
冷凍した玉ねぎを料理に使うときは、煮たり炒めたりする場合は解凍しないでそのまま使いましょう。
加熱しない料理に使うときは、常温で解凍してください。
水にさらすと水っぽくなり、栄養素も流れてしまうので、避けてくださいね。
玉ねぎはりんごと一緒に保存しない
玉ねぎを保存するとき、りんごと一緒に置くのはNG。
りんごからはエチレンガスが放出されていて、玉ねぎの成長をうながし、味や風味を落としてしまいます。
おいしくキープするためにも、かならずりんごとは違う場所に置くようにしてくださいね。
玉ねぎは3種類の保存方法を使い分けよう
「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」を使い分ければ、玉ねぎは日持ちする野菜です。
正しい方法を知っていれば、調理の時短や節約にもつながるので、ぜひこの機会に玉ねぎの保存方法を覚えて、料理をよりラクに楽しくしてくださいね。