キッチンシンクなどのステンレスに、気づいたら茶色っぽいサビ(錆)汚れができていた経験はありませんか?
今回は、ステンレスにできたサビに悩んでいる人のために、ステンレスをキレイにするサビ取りの方法やサビさせないための予防法についてくわしくご説明します。
もくじ
ステンレスにサビができる原因
ステンレスは基本的に錆びにくい金属ですが、サビにくいとはいっても以下のような原因でサビが発生する可能性があります。
原因①|サビた金属に触れていた
空き缶やヘアピン、包丁などは水気を含むと鉄分が溶け出してサビになります。これをステンレスのシンクの上に放置すると、どんなにサビにくいといっても移ってしまいます。これを「もらいサビ」といって、金属同士が接しているときに起こります。
原因②|こすり傷からサビが発生した
ステンレスに傷がつくと、表面の膜が剥がれてなかに水分が入り込むようになり、サビの原因に。金属タワシなどで強くこすったり、調理器具などが当たったときにできた傷が発生源になります。
ステンレスのサビ取り|必要な道具は?
- 必須
- 重曹
- 『キュキュット』などの食器用中性洗剤
- スポンジ(いらない布も可)
- あると便利
- 『ジフ』などのクレンザー
ステンレスのサビ取りは軽いものなら重曹で落とせます。頑固なものになると『ジフ』などのクレンザーが必要になるので、サビの状態を見ながら道具をそろえてくださいね。
ステンレスのサビ取り|重曹での落とし方
ステンレスにサビを見つけたら、以下の手順でサビ取りをしてみましょう。全部で5〜10分あれば終わりますよ。
- シンク全体の汚れを落とすどこにサビがあるかを把握するために、シンク全体の汚れを落とす。『キュキュット』などの食器用中性洗剤をスポンジに含ませて軽くこすり洗いしてから水で流す。
- サビに重曹やクレンザーをかけてこする銀色のステンレスに茶色いところが見られれば、そこがサビ。重曹やクレンザーをサビにかける。
- スポンジでこするスポンジで軽くこする。メラミンスポンジなど研磨力の強いスポンジを使うと効果的。こすり終わったら最後に水ですすぐ。
- 乾拭きするサビを流し忘れるともらいサビの原因になるので、すすいだあとに布巾などで乾拭きすれば完了。
サビを落とすのは大変そうですが、実はそれほどむずかしくありません。
というのも、サビは金属が酸素や水分と反応しあってできた化合物なので、酸素や水分と触れるステンレスの「表面」にしかできません。そのため、サビの部分だけを削ってあげればキレイになるんですよ。
ステンレスのサビ落とし|注意点は?
ステンレスのサビ取りをする際は、下記の点に注意してください。
強い力でこすりすぎない
ステンレスは傷がついた部分から錆びができたり、もらい錆びをしたりしやすくなります。こする際は強い力を入れずにくるくる撫でるように優しくこすりましょう。
サビ取り後はきちんと洗い流す
サビ落としをしたあと、落としたサビが残っていると他の部分がもらいサビしてしまいます。しっかり流し、さらに乾拭きしておくと安心です。
塩素系漂白剤は使わない
強力に汚れを落としてくれる塩素系漂白剤ですが、ステンレスに使うと錆びやすくなる原因になるので使うのは避けて下さい。漂白剤を使う場合は『酸素系漂白剤』を選びましょう。
ステンレスのサビ取り|頑固なサビには専用洗剤を!
長い時間サビを放置していると、赤く変色した頑固なサビに変化し、重曹やクレンザーでもなかなか落とせなくなります。この「赤サビ」を無理してこするとステンレスをもっと傷めてしまう可能性があります。
こういった場合は無理にこすらずに、ステンレス専用のサビ落としを用意することをオススメします。
『ハイドロハイター』
『ハイドロハイター』は衣類についた錆汚れ、赤土の汚れを取るための粉末漂白剤ですが、シンクなどについたサビを落とすのにも使えます。
使い方は、サビにハイドロハイターをふりかけたあとに水をたらし、スポンジなどでこするだけ。がんこにこびりつくサビもこれだけでウソのようにキレイにできますよ。
『シンクまわり用 ステンレスのサビ・水アカ 汚れ落とし』
こすって落とすタイプのシンク用サビ落としです。高い研磨力のある素材でできており、水をつけてこするだけでサビを落とせます。
『ピカールケアー』
錆びついた金属のケアに欠かせないのが『ピカールケアー』。シンク磨きに最適で、やわらかい布に付けて拭き取るだけと使い方も簡単ですよ。
まっ黒に焦げたやかんなども元通りに戻せる研磨力が特徴です。
『技 職人魂 サビ取り職人 錆除去剤 100ml 』
液体タイプの洗剤でサビを溶かし出してくれます。業務用にも使われている商品で、サビにかけると反応して紫色になります。あとは溶け出したらブラシやスポンジでこすれば簡単に落とせますよ。シンクだけでなく、家中のサビに使えるのでひとつあると安心です。
ただ、臭いも強いので使うときには換気を忘れないでください。
『蛇口まわりのクリーナー』
水回りの設備メーカーTOTOから販売されているステンレスの磨き剤で、ミクロの粒子がシンクを傷めずに汚れをかき出してキレイにしてくれます。もとのピカピカの状態に戻りますよ。
ステンレスのサビは予防できる?
サビが一度できてしまうと、落とすのが大変。そのため、日頃からサビができないように予防する必要があります。以下の2点を意識してみてください。
● 残っている水分はすべて拭き取る
「もらいサビをふせぐこと」、そしてサビのもとになる「水分を取り除く」ことでサビる回数はグッと減らせますよ。
意外とやってしまいがちなのが、缶詰などを使ってそのままシンクに置きっぱなしにしておくこと。一晩でサビついてしまうこともあるので気をつけましょう。
ステンレスのサビ取りは専用のグッズで簡単!
どんなに気をつけていてもサビが発生することはあります。そんなときには、できるだけ早い段階でクレンザーなどを使って落としましょう。サビもできたばかりなら簡単に落とせます。
もしガンコにこびりついても焦ることはありません。サビ取り専用のグッズを使えばスルッと落とせます。ピカピカに戻したら、これを機にキレイなキッチンを保てるよう、予防に努めてくださいね。