重曹はおうちの汚れ落としに何かと便利と聞くことも多いアイテム。
フライパンなどについた焦げや油をスッキリ落とせるので重宝しますが、実はアルミのものには使えないんです。
ここではアルミに重曹が使えない理由や重曹以外のもので掃除する方法をご紹介します。
重曹はアルミに使えないの？
重曹はアルミ素材の掃除に使うと、「重曹とアルミが反応して黒ずむ」ことがあります。
重曹の正体は「炭酸水素ナトリウム」という物質で、弱いアルカリ性の性質をもち、熱が加わるなどのきっかけでこのアルカリとアルミが化学反応を起こしてしまうのです。
ごく弱いアルカリ性なので、ふれたらすぐに反応が始まるというわけではありません。ただ、無水鍋や煮物用の大鍋など、大切な鍋を傷めず長く使いたいなら、アルミの鍋には重曹を使わないようにしましょう。
重曹で黒ずんだアルミ鍋は元に戻せる？
重曹とアルミが反応するとかなり強く結びつくため、一度黒ずんでしまったアルミ鍋は元には戻せません。
ただ、黒ずんでも見た目が悪くなるだけで使えなくなるわけではないので、そのまま使っても問題はありませんよ。
重曹以外でアルミを掃除するには？
必要なもの
用意するもの- 必須
- 『ジフ』などのクレンザー
- スポンジ
- お湯
- あると便利
- スチールたわし
アルミの焦げ付きなどに重曹が使えないとなると、どうやって掃除したらいいのかと思ってしまうかもしれませんね。
アルミ素材は調理の熱で汚れがこびりつきやすくなっています。ちょっと洗ったくらいではなかなか落とせないので、汚れをはがし取る研磨剤が入った「クレンザー」を使うのがおすすめ。
無水鍋などメッキやコーティングのされていない鍋であれば、「スチールたわし」も用意しておくと便利です。
手順
お湯でふやかす
まずは鍋に水を入れて沸騰させ、鍋のなかの汚れをふやかす。
クレンザーでこする
触れるくらいになるまで冷めてきたらお湯を捨て、クレンザーをふりかけてスポンジでこする。
すすいで汚れ落ちをたしかめる
少しこすったら汚れ落ちを確かめるため一度すすぐ。汚れが残っていたらもう1度クレンザーで洗う。
すすぐ
汚れが十分に落ちたらキレイに洗い流して完了。
掃除に使うクレンザーは液体のものより粉末のものが効果的です。近くのドラッグストアで手に入るので試してみてくださいね。
アルミ以外で重曹を使えない素材はある？
アルミのほかにも重曹と相性が悪いものがあります。大きく分けると「水を吸い込む自然素材」と「デリケートなコーティングがされているもの」の2つ。そのなかでも、ここでは具体的にいくつか身近なものをご紹介します。
この機会にまとめて覚えておければ掃除で失敗が少なくなりますよ。
畳や生木
畳や生木などのデリケートな素材には重曹は使えません。重曹を使うと素材の中まで浸透し、取れない黒ずみとなってしまいます。
乾拭きや水拭きで十分キレイにできるので無理に重曹は使わず、まずは一番簡単な方法から試してみてくださいね。
漆・ワックス
漆器や油性のワックスなど、デリケートなコーティングがされているものも重曹と相性が悪く、粒がコーティングを剥がしてしまう可能性があります。
特に漆器類は重曹の研磨効果で傷が残ることもあるので絶対に使わないようにしてくださいね。
「アルミに重曹は使わない」を徹底しよう
無水鍋など毎日使う大切な鍋は、大事にしたい一心で重曹を使って丁寧に掃除したくなりますね。
重曹はたしかに掃除に重宝するアイテムですが、アルミなど反応を起こしてしまう相性の悪いものもあります。「アルミ素材に重曹は禁物」と覚えて、市販のクレンザーなどでやさしくこすり洗いしてください。
重曹が使えないのは「アルミ」「吸水性ある建材」「デリケートなコーティング」とセットで覚えておけば掃除で失敗することがなくなりますよ。
