お鍋やフライパン、土鍋など火にかける調理器具をうっかり焦げ付かせてしまうことってありますよね。だれでもお料理中に「あー、やっちゃった!」と思ったことは一度や二度ではないはず。

焦げ付いたものは力任せにこすっても傷がつくだけです。今回は鍋についた焦げの落とし方をご紹介します。

鍋の焦げってどうしてつくの?どうやって落とすのが正解?

鍋底の焦げ
鍋やフライパンにつく焦げは、調理中にハネた食材のクズや油が焼かれて冷えてを繰り返して固まったもの。ついてすぐなら、スポンジでこするだけでも比較的落としやすいですが、時間をかけて積み重なった焦げつきはなかなか落とせません。

こびりついた焦げを落とすには洗剤を使って「溶かし落とす」か、強い研磨作用をもった道具で「物理的に剥がし落とす」の2通りのやり方があります。

今回はそれぞれ2通りずつ、計4つのやり方をご紹介。おうちにあるものも活用できるので覚えておくと便利ですよ。

【鍋の焦げの落とし方①】重曹で溶かし落とす!

重曹
鍋の焦げを取るには、「重曹」を使うのがおすすめです。特に「鍋の内側」の焦げを落とすのに便利。重曹自体は口に入れても安全な素材なので、調理器具の掃除にももってこいです。

重曹はアルカリ性の性質をもつ自然由来のお掃除アイテムで、酸性の性質をもつ焦げを中和して落ちやすくしてくれますよ。

用意するもの
必須
重曹
スポンジ

焦げの位置まで水を張る

鍋の焦げを覆うように水を張る。底にしか焦げがなくても、蒸発しないように3cmほどの高さまで水を入れる。

重曹を大さじ1〜2杯入れて溶かす

鍋に張った水に重曹を溶かす。重曹をたくさん入れたからといって効果が高まるわけではないので、入れすぎないように。

火にかけて10分ほど煮る

重曹水を沸騰させる。沸騰してから10分経ったら火を止め、重曹と泡で焦げがゆるんでくるのを待つ。

十分に冷ましてからスポンジでこする

沸騰した重曹水を放置し、触れるくらいまで冷ましたら、焦げをスポンジでこすり落とす。金属製のタワシは鍋を傷つける恐れがあるので使わないように。

この焦げの落とし方は、ほとんどの素材の鍋に使えますが、「アルミ製」のものだけには使えません。重曹がアルミの成分と反応して黒ずんでしまうことがあるので注意しましょう。

【鍋の焦げの落とし方②】酸素系漂白剤で浮かせて落とす!

オキシクリーン酸素系漂白剤
重曹水を熱しても落とせないガンコな焦げや、真っ黒に焦がしてしまったようなときにおすすめなのが「酸素系漂白剤」です。

用意するもの
必須
『オキシクリーン』などの酸素系漂白剤
スポンジ

酸素系漂白剤は重曹と成分が似ていますが、熱すると汚れを強力に分解する力を持つ酸素の泡が出るのが特徴。焦げが含む油汚れを分解する上、焦げに泡が入り込んで浮かしてくれるんです。

市販品では「ワイドマジックリン」「オキシクリーン」などがありますが、100均などでも気軽に手に入ります。

水を張る

焦げを覆うくらい、3cm以上の水をためる。

酸素系漂白剤を溶かす

スプーン3杯ほどの酸素系漂白剤をいれ、よくかき混ぜる。

10分煮る

そのまま火にかけ、沸騰したら弱火にして10分煮る。

冷ましてからこすり洗いする

さわれるくらいまで冷やしたら一度すすぎ、スポンジでこすり洗いして落とす。

基本的なやり方は重曹と同じで「煮てからこすり洗いする」だけ。酸素系漂白剤は重曹よりもかなり強力な力をもっています。おうちの掃除にも活用できるので用意しておくと便利ですよ。

【鍋の焦げの落とし方③】クレンザーでこすり落とす!

クレンザー
次に紹介するのが「クレンザー」を使う方法です。「クレンザー」とは研磨剤入りの洗剤のことで、焦げのほかにも水垢やサビなどの「ガンコな汚れ」をスルッと落としてくれる掃除の便利グッズです。

これで鍋の内側はもちろん、外側の焦げもまとめてキレイに落とせますよ。

用意するもの
必須
『ジフ』などのクレンザー
布巾(洋服の切れ端など)
あると便利
歯ブラシ
ラップ

布巾にクレンザーをつける

布巾にクレンザーを直接つける。雑巾ではなく、洋服の切れ端などのほうが、焦げに密着して落としやすい。丸めたラップを使ってもOK。

焦げをこする

布をこすりつけて焦げを落としていく。溝などの細かいデコボコは歯ブラシでこすると効果的。

水で流す

水ですすぐとツルッとした面が表れる。クレンザーが残らないよう、キレイに洗い流せば完了。

鍋の外側の焦げはかなり頑固な汚れなので、スポンジも駆使してこすり落としてください。ただし、力を入れすぎると傷つく可能性があるので、力加減には注意しましょう。

【鍋の焦げの落とし方④】専用のタワシを使うと簡単!

焦げ落とし ボンスター タワシ
最近では鍋の焦げ落としに便利なタワシがたくさん販売されています。

とくにおすすめなのが「ボンスター」。極細のステンレスタワシに研磨粒子が入っているので、傷を残さず焦げをどんどんかき出し、キレイに取り除く力があります。

用意するもの
必須
専用のタワシ
あると便利
食器用洗剤

鍋とタワシを水で濡らす

鍋とブラシを水で濡らす。必要があれば食器用洗剤をつけてもOK。

焦げをこする

ゴシゴシこすって焦げを落としていく。傷つくことがあるので、力加減に注意。

水で流す

水ですすぐとツルツルに。あとはキレイにすすげば完了。

クレンザーと同じように、研磨剤が入っているので力いっぱいこすると傷つける可能性があります。力加減に注意しながらこすり落としましょう。

鍋の焦げを落とせる便利なアイテムとは?

鍋の焦げを落とすには、市販のグッズを活用するのが便利。

専用のものもいいですが、いろんな用途に使えるものを選ぶのがおすすめです。ここでは上で紹介した「酸素系漂白剤」「クレンザー」「タワシ」を中心にご紹介しますね。

『オキシクリーン』(グラフィコ)

酸素系漂白剤は「オキシクリーン」が大人気。成分はシンプルながら家中のガンコ汚れを落とす力を秘めているんです。

1.5kgの大容量パックなので、どんな場所の掃除にも気兼ねなく使えます。

『ハイホーム』(日本珪華化学工業()

クレンザーは「ハイホーム」がおすすめ。自然由来のやわらかい鉱石と石鹸成分が主な原料でできています。

研磨作用が高く、ガンコな焦げや水垢などもスルッと落としてピカピカに仕上がります。

『ボンスター』(ボンスター販売)

金タワシには「ボンスター」がおすすめ。極細のワイヤーが使われてるので傷を残しにくくつくられています。

汚れを分解する洗浄成分が配合されているので水だけでも汚れがサッパリ落とせますよ。

『がんこたわし』(スコッチブライト)

どうしても落とせない焦げ付きには、焦げ落とし専用に作られたグッズを利用しましょう。スコッチブライトの「がんこたわし」は業務用につくられたプロ仕様の焦げ取りタワシ。

研磨粒子が配合されて汚れが落ちやすくなっている上、化学繊維でできているのでサビの心配もありません。

コンパクトなので持ち運びに便利で、バーベキューのときの鉄板掃除などにも活躍する優れものです。

掃除のギモン

エコなわざあり

鍋の焦げはクエン酸やお酢でも落とせる?

お酢
鍋の焦げ落としにクエン酸やお酢を使う方法もあります。重曹が手元になければ試してみてください。

焦げを浸した水にクエン酸かお酢を大さじ1〜2杯入れて沸騰させるだけです。火を止めて冷ましてから一晩放置し、スポンジでこすり洗いしてください。

ただし、お酢は沸騰させると強い匂いを発します。部屋中に広がると、換気してもなかなか落ちないので、キッチンでやるのではなく、カセットコンロを使って外で沸騰させるといいですよ。

鍋の焦げを落とすときに注意することは?

焦げ
焦げの落とし方をご紹介してきましたが、実は鍋の素材によってできる方法とできない方法があります。ここでは素材別にどの方法ができるのかをご紹介します。

ステンレス、ホーロー製の鍋

一般的なステンレス、ガラス加工のホーローの鍋はどの方法でも焦げを落とせます。傷をつけないためにも①から順番に試していくといいですよ。

土鍋

ステンレス、ホーローの鍋と同じようにどの方法でも焦げを落とせます。

アルミ製の鍋

「③ クレンザー」「④ 専用のブラシ」のどちらかの方法で焦げを落としましょう。「① 重曹」「② 酸素系漂白剤」はアルミと反応して黒ずんでくる可能性があります。使わないように気をつけましょう。

テフロン加工など表面にコーティングされた鍋

焦げを落とす方法は「① 重曹」か「② 酸素系漂白剤」です。研磨剤入りのものを使うと表面のコーティングを剥がし、より焦げ付きやすくなってしまうので注意しましょう

鍋の焦げつきは落とし方を知れば怖くない

鍋の焦げ落とし
焦げを気にしすぎると調理中も神経質になってしまいますが、簡単に焦げを落とす方法を知ってさえいれば、たとえ焦げたとしてもすぐに対処ができるので気も楽になりますね。

重曹を入れて沸騰させるだけなので、それほど手間もかかりません。調理中に焦げたと思ったら、食後に食器洗いをしているときに重曹水を沸騰させておいて、最後に洗うだけで解決できます。

焦げつきに悩まされずにお料理を楽しんでくださいね。