キッチンにはコンロの周りの油汚れ、シンクの水垢やカビ、床に落ちた食材の切れ端などさまざまな汚れがありますね。
今回は、そんなキッチンに見られる汚れがそれぞれどんな方法で落とせるのか、対処法をまとめてご紹介します。
キレイな状態をキープし、毎日おいしい食事をつくるためにも、汚れについての知識を身に着けましょう。
キッチンの汚れにはどんなものがある?
食事の準備をするキッチンには「流し台」「加熱調理用の設備」がそろい、さらには「食品」も扱うので、おうちのなかで特に汚れがたまりやすい空間です。
キッチンにできる汚れは大きく次の5つです。
② 焦げ付き
③ 水垢
④ ヌメリ
⑤ 食品の残りカス
これらの汚れを放置しているとイヤな臭いを引き起こしたり、カビが発生したりと別の問題も引き起こしてしまいます。
頻繁でなくても大丈夫ですが、定期的に掃除してキレイにする必要があります。
キッチンの汚れを落とすポイントは?
5つの汚れをご紹介しましたが、いくつか落とし方には共通するポイントがあります。ここではそのポイントを3つご紹介します。
1. 固形の汚れは取り除く
床の隅やコンロ周りに落ちている食材のカス、鍋や五徳についた焦げなど、固形の汚れはたくさんあります。これらは取り除けるので、まずはこする・つまむなどして処分するのがキッチンをキレイにする第一歩です。
2. 酸性汚れには「アルカリ洗剤」、アルカリ汚れには「酸性洗剤」
油や水垢などこすってもつまんでもうまく取れない汚れには洗剤を使います。洗剤と汚れには相性があり、油や皮脂などの酸性の汚れには「アルカリ洗剤」、水垢などのアルカリ性の汚れには「酸性洗剤」を使うとキレイになります。
3. 頑固な汚れは「時間」と「熱」を味方につける
頑固にこびりついた汚れは洗剤を使えば必ず落ちるというものではありません。多くの汚れは「熱」を加えると柔らかくなり、洗剤を「時間」をかけて浸透させることで落としやすくなります。そのため換気扇やグリルなどの油汚れは「つけおき」が有効なのです。
キッチンの汚れにあわせた掃除の方法は?
ここでは具体的に汚れ別にどんな落とし方ができるのかをご紹介します。
① コンロやレンジフードの油汚れ
- 必須
- 重曹(または、アルカリ性洗剤)
- スポンジ
- 容器
- あると便利
- 使わないプラスチック製カード
コンロ周りやレンジフードには油がびっしり。ここでは換気扇のファンやグリルを想定して汚れの落とし方をご紹介します。油汚れはアルカリ性の洗剤を用意して次の手順で進めましょう。
目に見える汚れを取る
固形の目に見える汚れ、焦げを取り除く。使わないクレカなどのプラスチック製カードをヘラ代わりに、ガリガリこすると焦げが落とせる。
洗剤でつけおきする
洗面器などに重曹やお湯を入れ、換気扇やフィルターをつけおきする。
汚れをこすり落とす
時間がたったらスポンジなどで汚れをこすり落とす。すすぐか乾拭きすれば完了。
そのほかの、コンロの脇についている油汚れなどは重曹と水を混ぜて作った「重曹スプレー」が便利。汚れに吹きかけて拭くとキレイになります。
② 五徳や鍋についた焦げ付き
- 必須
- 重曹(または、アルカリ性洗剤)
- スポンジ
- あると便利
- 使わないプラスチック製カード
五徳や鍋には焦げ付きがたくさんついています。これも油汚れと同じでアルカリ性洗剤で落とせます。
目に見える汚れを取る
焦げを取れる範囲で取り除くと洗剤の浸透が早くなる。
洗剤でつけおきする
熱湯で洗剤の効果を高め、そこにつけおきする。
汚れをこすり落とす
時間がたったらスポンジなどで汚れをこすり落とす。すすぐか乾拭きすれば完了。
アルカリ性洗剤だけでは落としきれないときは、『ジフ』などのクレンザーを使うのがおすすめ。クレンザーには研磨剤が入っているので、ゴシゴシこするとこびりついた汚れをこそぎ落とせます。
③ シンクや蛇口の水垢
- 必須
- クエン酸(または、酸性洗剤)
- スポンジ
- キッチンペーパー
- あると便利
- スプレーボトル
シンクや蛇口に白っぽい汚れができたら、それは「水垢」です。水道に含まれるミネラル分が固まってできる、水回りには付き物の汚れです。
今度は酸性洗剤として「クエン酸」を用意して掃除を進めます。
クエン酸水をつくる
水200mlにクエン酸小さじ1を加えクエン酸水を作る。スプレーにすると使いやすい。
水垢にかけてつけおきする
キッチンペーパーに染み込ませて貼り付けると効果的。
汚れをこすり落とす
時間が経ったら、そのままキッチンペーパーで汚れをこすり落とす。
④ 排水口のヌメリ
- 必須
- 『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤
- あると便利
- スポンジ
排水口のヌメリもやっかいな汚れの1つ。できれば触りたくないですよね。
キッチンの排水口には生ゴミなどがつまり、それをエサに雑菌が増えてヌメリが出てきます。これには『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤か『パイプユニッシュ』などのパイプ洗浄剤を使うのが効果的です。
ゴミ受けのゴミを取る
食品のカスなどがついていればキレイに取り除く。
洗剤でつけおきする
塩素系漂白剤やパイプ洗浄剤などをかけ、規定の時間つけおきする。
キレイにすすぐ
キレイに水で洗い流せば完了。
ほうっておくと汚れがたまってイヤな臭いがしてくるので、定期的に洗浄剤を使ってキレイにしましょう。
⑤ 床やシンク周りの食品の残りカス
- 必須
- 掃除機
床や壁、シンクの周りなどには調理中に飛んだ食品などが気づかないうちにたくさん落ちています。これらは固形なので取り除くのは簡単。掃除機で吸うだけでOKです。
目に見える汚れを取る
大きなカスなら手で取り除いて捨てる。
掃除機で吸う
細かいカスは掃除機で吸ってキレイにする。
水拭きする
最後に水拭きでまでできれば完璧。
キッチンの汚れ落としをして快適な調理空間を
キッチンにはさまざまな汚れがありますが、ポイントさえ抑えてしまえばあとは簡単。難しいことは何もありません。いろいろな汚れがあるように感じますが、種類はそれほど多くないので、掃除方法はすぐに応用できます。
定期的に掃除し、調理をする場をキレイな空間に保てば、気持ちよく料理できますね。