空気が乾燥する季節、空気にうるおいを与えてくれる加湿器は手放せませんよね。でも、忘れてはいけないのがそのお手入れ。面倒に感じるかもしれませんが、クエン酸を使えばとても簡単にキレイにできるんですよ。
今回はクエン酸を使った加湿器のお掃除方法をご紹介します。
加湿器の洗浄にクエン酸がいい理由は?

加湿器の掃除で一番厄介なのが、フィルターにできる「水垢」です。水垢は水に含まれるミネラル分が濃縮して残った白い汚れで、つねに水に浸っているフィルターなどに硬くこびりついています。
この水垢はただこすったくらいでは落とせません。しかもフィルターは強くこすり洗いすると素材が傷んでしまうので、落とすのは簡単ではありません。
そこで大活躍するのが「クエン酸」です。水垢は「アルカリ性」の汚れで、クエン酸の「酸性」の成分とあわさると中和されてやわらかくなる特徴があります。そのため、クエン酸を使って掃除すれば、こすらなくても水垢だけをキレイに落とせるんです。
フィルターについた水垢をほうっておくと、加湿効果が弱まったり、不具合が起きたり本来のパフォーマンスを発揮できません。クエン酸を使ったお掃除方法を覚えて定期的にキレイにしてあげましょう。
クエン酸以外に加湿器洗浄に使う道具

- 必須
- 水
- 歯ブラシ
加湿器のフィルターについた水垢を洗浄するには、クエン酸以外に水と歯ブラシを用意するだけ。特別な道具はなにもないので、すぐに取りかかれますよ。
加湿器をクエン酸でキレイにする方法!

クエン酸を使った加湿器掃除は、水垢のできたパーツをクエン酸をつけた水に浸けておくだけです。
クエン酸水をタンクに入れて運転するのはNG。クエン酸を加湿器内に通すと故障の原因になるので、必ず汚れたパーツを取り外してクエン酸水に浸けましょう。
電源を切る
掃除前に電源を切る。余裕があれば外側を拭き掃除するとさらにキレイに。
部品を外す
水を溜めるトレイ(タンク)、加湿に使うフィルターなど水垢がついているパーツを取り出す。
洗面台のシンクでクエン酸水をつくる
シンクに水を張り、水1Lに対しクエン酸を大さじ1杯(15g)ほど入れて混ぜる。
部品をつけおき洗いする
外したトレイやフィルターを端までしっかりつけこみ、そのまま3時間ほど放置する。
すすぐ
時間がたったらキレイな水でよくすすぐ。細かい部分は歯ブラシでこする。
取り付ける
よく乾燥させてから、元の通りにパーツを戻せば完了。
これでこびりついていた水垢がきれいに落ちます。作業自体は最初と最後の10分ほどで、あとは放っておけばいいので、それほど手間がかかりません。
ガンコな水垢は一度では落ちないこともありますが、何度か繰り返しているうちに落ちていくので、定期的に掃除を繰り返してくださいね。
加湿器のクエン酸洗浄はどれくらいの頻度ですればいい?

クエン酸を使って掃除するのは、月に1回ほどでかまいません。水垢はすぐにできる汚れではないので、それほど頻繁にクエン酸で掃除しなくても大丈夫。
ただ、加湿器のフィルターの汚れは水垢だけではありません。放置していると雑菌が繁殖することもあります。そのため、水がなくなって補充するタイミングなどで、フィルターや受け皿を軽く水洗いしてあげると、よりキレイな状態をキープできますよ。
加湿器のクエン洗浄は面倒…洗う手間を減らす便利グッズはないの?
加湿器は水をあつかう家電なので、残念ながらどうしても水垢がつく可能性があります。ただ、それ以外の雑菌などは次のような便利グッズを使えば減らせます。タンクの水に混ぜるだけなのでとっても簡単に使えますよ。
『加湿器キレイ』(ブリッジメディカル)
スティックタイプの除菌剤で、使い方はタンクにポンっと入れるだけ。銀イオンの力で6ヶ月ほど雑菌の繁殖を抑える効果が続きます。
『タンクの除菌剤』(コジット)
ハーブの成分を使ってつくられた除菌剤。これもタンクの水に混ぜるだけです。アロマ効果もあるので加湿器がディフューザーとして使えますよ。
加湿器の臭いもクエン酸で落とせる?
加湿器を使っていると「雑菌による臭い」が出てくることもあります。
それほどひどい臭いでないなら、クエン酸の静菌作用である程度抑えられますが、クエン酸でも落ちないときは「重曹沸騰水」を使いましょう。
やり方は、まず水1Lに対して重曹60gほどを目安に混ぜます。それを沸騰させ、クエン酸でつけ置きした要領で、トレイやフィルターを熱い重曹水に入れて放っておくだけ。
加湿器の臭いが元通りに戻りますよ。
加湿器をクエン酸でキレイにしてお部屋の空気を清潔に保とう!

加湿器は冬の暮らしになくてはならない家電のひとつ。お部屋を快適に守るためにも清潔にしておきたいですね。
ふだんは水洗いで掃除、月に1回クエン酸で掃除すれば、楽にキレイをキープできます。加湿器が清潔に保てると、安心して毎日使えますよ。