洗濯槽の掃除ってしていますか?洗濯しても「なんだか洗濯物が臭う…」「汚れの落ちが悪い…」と感じたら、それは洗濯槽の汚れのせいかもしれません。
今回は、市販の「酸素系漂白剤」を使って洗濯機に潜む汚れをキレイに掃除する方法についてご紹介します。
もくじ
酸素系漂白剤が洗濯槽の掃除に向いているのはなぜ?
酸素系漂白剤とは、「過炭酸ナトリウム」という物質をベースとした漂白剤のことです。「オキシクリーン」や「シャボン玉」などが有名です。
過炭酸ナトリウムは水と混ざると酸素の泡を発生させ、その泡で汚れを剥がし取るのが特徴。
この効果が、洗濯槽の裏側につく洗剤カスやカビといった汚れを浮き上がらせてくれるんです。
酸素系漂白剤で洗濯槽を掃除するときのポイント
ご紹介した通り、酸素系漂白剤の特徴は「汚れを剥がし取る」点。そのため、洗濯槽の裏側に張り付いた汚れが、剥がれていっきに浮き出てきます。
この汚れの処理がポイントで、しっかり取りきらないと洋服を洗ったときにくっついてしまうことも。
酸素系漂白剤をしっかり浸透させて「汚れを剥がしきる」こと、「浮いた汚れをていねいに取る」ことが重要です。
洗濯槽の掃除には酸素系漂白剤の他に何を使う?
- 必須
- 「シャボン玉」などの酸素系漂白剤
- 目の細かい網
- あると便利
- ゴム手袋
- 洗面器
- 歯ブラシ
酸素系漂白剤以外に用意するのは、ゴミをすくう「網」だけ。
100均などで販売されている魚すくいの網を用意しておくと作業がラクですよ。手荒れが気になる人はゴム手袋をつけると安心です。
酸素系漂白剤を使って洗濯槽を掃除!手順は?一晩つけていいの?
道具をそろえたところで、さっそく掃除の手順を見てみましょう。
実際に手を動かす時間は30分程度ですが、待ち時間なども含めると全体だと3時間ほどかかるので、時間のある週末などに取り組むといいですよ。
① 電源を入れて、お湯をためる
電源を入れ、水量が高水位になる設定をする。「槽洗浄」などのコースがある場合はそれでもOK。
洗濯槽を洗うときは冷たい水よりも40〜50℃のお湯の方が、酸素系漂白剤が活発にはたらき、汚れもゆるんで落ちやすくなる。ただし熱すぎると洗濯機が壊れるので温度に注意。
お風呂の残り湯を使ったり、シャワーを洗濯槽まで伸ばしてそのままお湯を入れたりするとスムーズ。
このときに、洗剤や柔軟剤の投入口にもお湯をかけてあげると、たまった洗剤カスが溶けてキレイに。
② 酸素系漂白剤を投入する
漂白剤の量はお湯10Lに対して50〜100gほどを目安に入れる。
決まった量の酸素系漂白剤を洗面器であらかじめ溶いておくのもおすすめ。こうすることで溶け残りを減らせる。
スプーンなどでしっかり混ぜたら洗濯槽に入れる。
③ 2〜3時間ほど放置する
お湯がたまったら「一時停止」ボタンを押す。
酸素系漂白剤で洗濯槽を掃除する場合、つけおきでしっかり汚れを剥がし取るのがポイント。泡がどんどん出てきて汚れを落としてくれる。
最低でも2〜3時間、汚れがひどければ一晩は放置すること。
時間がたつにつれて泡が落ち着き、水面に汚れが浮いてくる。
④ 浮いてきた汚れをとる
用意した網を使って浮いてきた汚れをすくい取る。
洗濯槽の裏側にこびりついていた汚れがこの通り。
⑤ 槽洗浄を再開する
槽洗浄を再開すると洗濯槽が回転し、その勢いでふたたび汚れが浮き出てくる。
総洗浄コースでは、「回転→つけおき」が交互に何度か繰り返される。そのたびに一時停止してマメに汚れをすくい取ると、槽内に汚れが残らずキレイに仕上がる。
しっかり取りきらないと、完了後に槽内に汚れが残るので注意。
最後の脱水まで終わると、ゴミ取りネットに大量の汚れが残るので、ゴミ箱に捨てる。細かい汚れは歯ブラシでこすり落とす。
これで洗濯槽の汚れが落ちてピカピカに!
酸素系漂白剤でドラム式の洗濯槽を掃除する場合は?
酸素系漂白剤で槽洗浄する場合、縦型の洗濯機とちがって、ドラム式洗濯機は少しだけ手間がかかります。
ドラム式の場合、水がたまるのはドラムの下側だけで、上部の槽はお湯に浸かっていない状態になります。そのため、定期的に回してまんべんなく浸けてあげる必要があります。
おまけに、浮いてきたゴミをすくうのにも手を奥まで伸ばさなければいけません。
簡単にすませたい人は、別の洗濯槽クリーナーで溶かし流す方法がおすすめですよ。
酸素系漂白剤以外で洗濯槽を掃除する方法はある?
洗濯槽の掃除に使える洗剤は、酸素系漂白剤のほかにも「塩素系漂白剤(塩素系クリーナー)」があります。
塩素系の漂白剤は除菌力・漂白力が強く、汚れを分解してくれるのがメリット。わざわざ網で汚れをすくう必要がありません。
ドラム式洗濯機はこの塩素系漂白剤で掃除するのもいいですね。
少し臭いがキツイなどの欠点もあるので、使う環境によってどちらの漂白剤が好ましいか選びましょう。
洗濯槽の掃除に使える酸素系漂白剤にはどんな種類がある?
洗濯槽の掃除に使える酸素系漂白剤は、ドラッグストアなどでさまざまな種類が販売されています。どんな商品があるのかここで確認しておきましょう。
『シャボン玉石けん 酸素系漂白剤』(シャボン玉石けん)
酸素系漂白剤の成分である「過炭酸ナトリウム」が100%の漂白剤です。余計なものが含まれていないので掃除はもちろん、おうちのいろいろな用途で使えるのが特徴です。食器や衣類の漂白、調理器具の洗浄などと幅広く使えますよ。
『アリエール 洗たく槽クリーナー』(P&G)
カビ胞子除去率99.9%の洗濯槽用酸素系漂白剤です。除菌、消臭効果もあるので、使ったあとはスッキリきれいな洗濯槽になりますよ。
『ワイドハイタークリアヒーロー クレンジングパウダー』(花王)
洋服の漂白や除臭に使える『ワイドハイター』。実は粉末タイプにかぎって、これも洗濯槽の掃除に使えます。水50Lに対して250gほどを入れてしばらく放置すると汚れが浮き上がってきますよ。
『オキシクリーン』(グラフィコ)
最近話題の万能洗剤『オキシクリーン』も過炭酸ナトリウムが主成分。洋服の染み抜きやお部屋の掃除でよく使われますが、洗濯槽もキレイにできる優れものです。
酸素系漂白剤で洗濯槽を掃除する頻度は?
洗濯槽の奥は見えない場所なだけに、手入れをおこたりがち。できれば2ヶ月に1度は掃除できるとキレイな状態をキープできます。
洗濯機本来の洗浄力を保つためにも、酸素系漂白剤を使って定期的に掃除してあげましょう。