寒い季節になると気になる「結露」。朝起きてカーテンを開けるときに、窓まわりがビショビショになっていたという経験があるママも多いのではないでしょうか?
結露はただの水滴と思って放置しがちですが、実はカビの温床になります。カビの繁殖を防ぐためにも、ここでは結露によるカビ予防のコツと落とし方をまとめてご紹介します。
結露とカビの関係って?
カビは湿度の高い場所が大好き。特に湿度70〜80%を超えるジメッとした環境を好み、あっという間に増殖します。
結露は湿度が100%を超え、空気中に含みきれなくなった水蒸気が水滴となって現れたものなので、結露がある場所=カビが発生しやすい環境といえます。
「カーテンをめくったら真っ黒なカビ汚れがびっしり!」ということにならないように、ふだんから湿度調節や掃除といった対策が欠かせません。
結露が原因で発生する窓のカビ
「結露」というと窓まわりをイメージしますが、「気温差が激しい場所」であればおうちのあちこちで起こります。外気の影響を受けて冷えやすい場所は要注意。
たとえば、次のような場所は朝の時間に触ってみて冷たくしっとりした感触があるかもしれません。カビが生えていないかチェックしましょう。
①窓・カーテン
一番結露しやすい場所といえば「窓まわり」。冷え込んだ日などは窓一面にびっしり水滴がつくこともあります。
窓の近くで結露が起こったということは、カーテンもかなりジメッとしています。窓のカビを防ぐことはカーテンを清潔に保つことにもつながりますよ。
②壁
壁は白くてわかりにくいですが、裏側が外壁だと外の冷気の影響ですぐに結露します。
窓ガラスに結露が起きた日に、近くの壁をさわって確認してみましょう。結露は腰から下の高さでできやすいので床近くをさわってみると結露しているかどうかがわかりやすいですよ。
③押し入れ・クローゼット
実は長く締め切っている押し入れやクローゼットも結露対策が必要です。その理由は、気温が下がると衣類が含んでいた湿気が出て、押し入れ内の湿度がいっきに高くなるから。
一度収納したら長い期間そのままにすることも多いので、壁や床がジメッとしていないか確認すると安心です。
結露が原因の窓のカビ取り|掃除の方法
結露対策していても、カビが発生することを完全に防げるわけではありません。見つけたときにはできるだけ早く対処することが大切です。
もしカビができてしまったら、窓枠のゴムパッキンのように、水を吸い込まず、薬品にも強い場所なら『カビキラー』などの塩素系漂白剤で除菌漂白しましょう。
壁紙や押し入れなど、デリケートな場所にカビができたら、塩素系漂白剤を薄めた液で何度か拭き掃除すればキレイに落とせます。素材を傷めることもあるので必ずテストしてから使ってくださいね。
結露が原因の窓のカビ取り|予防する方法
結露によるカビを防ぐには「湿度を下げる」「カビの胞子を退治する」の2つを一緒に取り組むのが効果的です。ふだんの生活のなかでもできるので、次の点に気をつけてみてくださいね。
①加湿しすぎない
冬になり空気が乾いてくると、加湿器をフル稼働するというおうちも多いと思います。でも、「加湿のしすぎ」はカビの元。空気中の水分が増えて、外の気温の変化でいっきに水滴に変わる可能性があります。
お部屋の湿度は40〜50%あれば十分なので、自動コースを選んで湿度の上がり過ぎを防止しましょう。
②結露をすぐに拭き取る
冬場など冷え込む朝はどうしても結露が起こります。カビを防ぐにはできた結露を拭きとって乾燥させるのが一番です。
朝起きたらクロスなどで水滴を拭き取り、できれば窓をあけるなどして風に当てておきましょう。これだけでカビが広がるのを予防できます。
③こまめにアルコール消毒する
カビ対策には、アルコールスプレーを使ってカビ自体を除菌するのが一番安心。
『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレーを用意し、結露が気になるところに吹きつけておきましょう。よく乾かせば除菌は完了です。
結露対策でカビの発生を抑えて空気を清潔に
結露は冬の間ずっと気になる汚れのひとつ。カビの発生源となるのでこまめにケアしていきたいですよね。
カビの繁殖を防ぐには「外の空気を取り込んで乾燥させる」のが一番手っ取り早い方法です。
換気はカビ対策に効果的な上、暖房を繰り返して悪くなった空気も外に追い出せます。気分もリフレッシュされて気持ちいい空間に戻りますよ。