食器棚を開けると、カビのような臭いが...。
もしかしたら食器棚のなかでカビが繁殖しているかもしれませんよ。食器棚は見過ごされがちですが、意外とカビが発生しやすい場所なんです。
今回は食器棚にカビができる原因とその取り方、予防方法について詳しく説明します。
食器棚にカビができる原因は?
食器しか置いていないのに、どうして食器棚にカビが生えるの?と疑問に思うかも知れません。しかし、カビは条件がそろえばどこにでも発生します。
カビはエサとなる汚れがあって、湿度が60%を超える環境だと繁殖します。
食器棚のなかはめったに掃除することがなく、ホコリなどの汚れが溜まっています。しかも、水滴が残ったままの食器が収納されることもあり、湿気がこもって湿度が高くなっています。
食器棚の中は意外とカビが繁殖しやすい環境になっているんですよ。
食器棚のカビを落とす方法は?カビ取り剤は使える?
食器棚にできたカビを退治するのにまっさきに思い浮かべるのは、カビキラーやカビハイターといったカビ取り剤ではないでしょうか?お風呂や洗面所にできた黒カビもしっかり落とせるので、食器棚でも活用できそうですよね。
たしかに塩素系漂白剤を使えば食器棚にできたカビも退治できます。ただ、食器棚は耐水性の高いものでもないので、塩素系漂白剤を使うのであれば水で薄める必要があります。また、薄めた塩素系漂白剤で拭き掃除したあと、水拭きして漂白剤が残らないようにする必要があり、手間がかかります。
そこで食器棚のカビを取るときは、『パストリーゼ』といったアルコール度数70〜80%のアルコール除菌スプレーを使うことをおすすめします。
アルコールにはカビを除菌する力があり、その後は蒸発してあとに残らないので二度拭きする必要もありません。食器棚の素材を傷めずにカビだけを除菌できます。
食器棚のカビの取り方
食器棚のカビを取るときは、アルコールを含ませたティッシュで拭き取ればOKです。
食器を取り出す
食器棚に入っているモノはすべて外に出す。
ティッシュにアルコールを含ませて拭く
カビに直接スプレーすると、カビの胞子が舞い上がり、カビ菌が広がる。やさしく拭き取るように。
カビの周りも拭く
カビが生えていた場所だけではなく、周りも拭き取る。目に見えないカビ菌が残っている可能性があるため。
食器棚のなかを換気する
扉を開けっ放しにして食器棚のなかを換気する。空気中のカビ菌も外に逃げていく。
カビがあった場所近くの食器はすべて洗い直すことをおすすめします。カビ菌が付着していると再発しやすくなるからです。
ちなみに、アンティークの食器棚などデリケートな素材でできているものにはアルコールを使ってはいけない場合があります。お使いの食器棚がアルコールに対応しているかは予め確認しておきましょう。
食器棚がカビ臭いときの対処法は?
食器棚のカビを取り除けば、カビ臭いニオイもなくなるはずです。ただ、取ってしばらくはこれまでの臭いが残っていることもあります。
掃除してもカビ臭いのが取れないときは、食器棚向けの消臭グッズを使いましょう。
『脱臭炭 キッチン・流しの下用』(エステー)
脱臭炭は炭の力で臭いを強力に吸い取ってくれます。色々種類がありますが、この流しの下用は食器棚にも最適です。なかの消臭剤がどんどん減っていくのでひと目で交換時期がわかるので便利ですよ。
『住まいの消臭・除湿シート』(ワイズコーポレーション)
棚の底に敷いて使うシートタイプの除湿剤です。好きな大きさにカットできるので、どんな食器棚にもあわせられますよ。
食器棚をカビから守るには?
食器棚のカビを取り除いたら、再発させないための工夫をしましょう。カビが繁殖するのは、湿度が高く、エサとなる汚れが多い場所です。
湿度を下げて、汚れをためないようにすることが大切ですよ。
食器を詰め込みすぎない
食器棚に物を入れすぎると、空気の流れが悪くなって湿気がこもりやすくなります。適度に隙間をあけて収納しましょう。そのほうが出し入れするのにも便利です。
こまめに換気する
定期的に食器棚の扉を開けっ放しにして換気しましょう。空気を入れ替えることで湿気が逃げていくので、湿度も低くなりますよ。
食器をしっかり乾かす
食器に汚れを残さないように洗ったら、しっかり乾かしてから食器棚に入れましょう。水滴が残っているとその分湿度が高くなります。
定期的な掃除
食器棚のなかにホコリなどがたまっていないかチェックして、必要があればハンディモップを使ってホコリを取りましょう。汚れがなければカビが生えにくくなります。
食器棚を掃除してカビから守ろう
食器棚にカビが生えるなんて考えたことのなかった人は驚いてしまいますよね。でも、食器棚は意外とカビが発生しやすい空間で、きちんとケアする必要があるんです。
カビが生えたときはアルコールでしっかり除菌すれば問題ありません。再発しないように食器棚全体を掃除するつもりで取り組みましょう。
食器棚がキレイになったらこまめに換気したり、濡れた食器ろを入れたりしないように響きをつけてカビを防いでくださいね。