アウターや下着など丈夫な洋服によく使われているナイロン。さまざまな衣類に使われているので、洗濯時にタグに書いてあるのを見て、どう洗うんだろう…?と気になることもありますね。
そこで今回は、ナイロンの素材の特徴と、どんな洗濯方法がいいのかをまとめてご紹介します。
ナイロンってどんな特徴の繊維?

当時のうたい文句は「クモの糸より細く、シルクより美しく、鉄より強い」で、今でもランジェリーなどのインナーウェア、傘やレインコートなどの雨具、コートなどのアウター、カバンなど、頻繁にこすれるような衣類にはよくナイロンの生地が使われています。
● 軽いのに丈夫
● 引っ張りや摩擦に強い
● 発色性に優れている
● 熱に弱い
● 吸湿性・吸水性が低い
ナイロンの洗濯で気をつけることは?
ナイロン素材を洗濯するときのポイントは2つあります。それぞれくわしくご紹介するので、必ずチェックしておきましょう。
① 洗濯表示を確認する

② 乾燥機を使わない

ナイロンの洗濯に必要なもの

- 必須
- 『アタック』などの弱アルカリ性洗剤
- 『レノア』などの洗濯用柔軟剤
- 手洗いの場合
- 『エマール』などのおしゃれ着洗剤
- 洗面器
ナイロンの洗濯は「洗剤」と「柔軟剤」の2つがあればOK。
ただし、おしゃれ着やランジェリーなどは手洗いがおすすめなので、洗剤も『エマール』などのおしゃれ着用洗剤を使って生地への負担を減らしましょう。
ナイロンの洗濯方法は?どんな洗い方をすればいい?

洗剤をセットする
洗剤と柔軟剤をセットする。
洗濯する
通常モードで洗えば完了。
少し傷みが気になる場合は、洗濯ネットを使ったり、「ドライモード」や「手洗いモード」といったていねいに洗える方法を選んだりすると、トラブルが少なくすみます。
ネットにいれるときは、汚れが気になる面が外側になるようにたたんで入れると、汚れ落ちの効果を高められます。
ナイロンを手洗いで洗濯する方法

洗浄液をつくる
洗面器に30℃以下の水を張り、水量に合わせておしゃれ着洗剤を入れる。
押し洗いする
洋服を洗浄液に入れ、20回ほど押したり浮かせたりして洗う。
脱水する
洗濯ネットに入れて、洗濯機で10秒ほど脱水する。
洗剤をすすいで脱水する
洗面器にキレイな水を張り直し、押し洗いの要領で衣類についた洗剤をすすぐ。
柔軟剤をつける
キレイな水に柔軟剤を入れ、洋服を押し付けて柔軟剤を吸わせる。
洗濯ネットに入れて脱水する
仕上げに、再び洗濯機で10秒ほど脱水すれば完了。
脱水時間を短くするのがポイント。ナイロンは水切れがいいので脱水時間は10秒ほどでも十分。こうすることで強い力がかかるのが防げ、シワがつきにくくなりますよ。
洗濯したナイロンの干し方は?

日光にあたると黄ばみやすい特徴があるので、「陰干し」がおすすめです。
もし乾かしたあとにシワが気になるようならアイロンも使えます。90〜110℃の低温に設定し、必ずあて布をしてアイロンがけしてくださいね。
覚えておきたい

洗濯できないナイロンの洋服もある?

汚れが軽いなら、洗濯はせずに薄めた洗剤液でたたくだけで十分キレイになりますよ。
もし全体をキレイにしたい場合はクリーニングに出し、オプションなどで防水加工も施してもらいましょう。
ナイロンは「熱」に注意しながら洗濯しよう

それ以外はとくに気にしなくてもキレイに洗えます。摩擦に強い丈夫な素材なので、神経質になる必要はありません。
キレイになったナイロンの洋服で、またオシャレを楽しんでくださいね。