アウターや下着など丈夫な洋服によく使われているナイロン。さまざまな衣類に使われているので、洗濯時にタグの記載を見て、どう洗ったらいいのかな…?と気になることもあると思います。
そこで今回は、ナイロンの素材の特徴と、どんな洗濯方法がいいのかをまとめて説明します。
もくじ
ナイロンってどんな特徴の繊維?
ナイロンは1930年代に生まれた世界で最初の合成繊維で、高価なシルクの代替品としてストッキングなどに使われていました。
当時のうたい文句は「クモの糸より細く、シルクより美しく、鉄より強い」で、今でもランジェリーなどのインナーウェア、傘やレインコートなどの雨具、コートなどのアウター、カバンなど、頻繁にこすれるような衣類にはよくナイロンの生地が使われています。
ナイロンの洗濯で気をつけることは?乾燥機はNG?
ナイロン素材を洗濯するときのポイントは2つあります。それぞれくわしくご紹介するので、必ずチェックしましょう。
① 洗濯表示を確認する
ナイロン素材だけなら、あまり気にせずにジャブジャブ洗濯しても問題ありません。ただ、ナイロン以外の繊維がまざっていると洗濯できないこともあるので、念のため洗濯表示で「水洗いできるか」を確認しましょう。洋服を購入して最初の洗濯はとくに注意してくださいね。
② 乾燥機を使わない
ナイロンは熱に弱いので、乾燥機を使って乾かすのはNG。自然乾燥させてください。また、温度の高い水を使うのもよくないので、お風呂の残り湯で洗わないようにしましょう。
乾燥機や高温の水を使うと、縮んでしまう恐れがあります。
ナイロンの洗濯に必要なものは?
- 必須
- 『アタック』などの弱アルカリ性洗剤
- 『レノア』などの洗濯用柔軟剤
- 手洗いの場合
- 『エマール』などのおしゃれ着洗剤
- 洗面器
ナイロンの洗濯は「洗剤」と「柔軟剤」の2つがあればOK。
ただし、おしゃれ着やランジェリーなどは手洗いがおすすめなので、洗剤も『エマール』などのおしゃれ着用洗剤を使って生地への負担を減らしましょう。
ナイロンの洗濯方法は?どんな洗い方をすればいい?
ナイロンは、基本的に洗濯機で洗って問題ありません。
洗剤をセットする
洗剤と柔軟剤をセットする。
洗濯する
通常モードで洗えば完了。
少し傷みが気になる場合は、洗濯ネットを使ったり、「ドライモード」や「手洗いモード」といったていねいに洗える方法を選んだりすると、トラブルが少なくすみます。
ネットにいれるときは、汚れが気になる面が外側になるようにたたんで入れると、汚れ落ちの効果を高められます。
ナイロンを手洗いで洗濯する方法
ランジェリーやおしゃれ着の場合には、手洗いしてあげると生地の傷みが少なくなって長持ちしますよ。
洗浄液をつくる
洗面器に30℃以下の水を張り、水量に合わせておしゃれ着洗剤を入れる。
押し洗いする
洋服を洗浄液に入れ、20回ほど押したり浮かせたりして洗う。
脱水する
洗濯ネットに入れて、洗濯機で10秒ほど脱水する。
洗剤をすすいで脱水する
洗面器にキレイな水を張り直し、押し洗いの要領で衣類についた洗剤をすすぐ。
柔軟剤をつける
キレイな水に柔軟剤を入れ、洋服を押し付けて柔軟剤を吸わせる。
洗濯ネットに入れて脱水する
仕上げに、再び洗濯機で10秒ほど脱水すれば完了。
脱水時間を短くするのがポイント。ナイロンは水切れがいいので脱水時間は10秒ほどでも十分。こうすることで強い力がかかるのが防げ、シワがつきにくくなりますよ。
洗濯したナイロンの干し方は?
はじめにご紹介した通り、「乾燥機で乾かすのはNG」です。自然乾燥させましょう。
日光にあたると黄ばみやすい特徴があるので、「陰干し」がおすすめです。
もし乾かしたあとにシワが気になるようならアイロンも使えます。90〜110℃の低温に設定し、必ずあて布をしてアイロンがけしてくださいね。
洗濯できないナイロンの洋服もある?
ほとんど水洗いできるナイロンですが、雨具やスキーウェアなど「防水加工」がされたものは水洗いに向きません。
汚れが軽いなら、洗濯はせずに薄めた洗剤液でたたくだけで十分キレイになりますよ。
もし全体をキレイにしたい場合はクリーニングに出し、オプションなどで防水加工も施してもらいましょう。
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ナイロンは「熱」に注意しながら洗濯しよう
ナイロンは「熱」に弱い性質があるので、少し注意が必要です。なかでも洗濯後の「干し方」に注意しましょう。
それ以外はとくに気にしなくてもキレイに洗えます。摩擦に強い丈夫な素材なので、神経質になる必要はありません。
キレイになったナイロンの洋服で、またオシャレを楽しんでくださいね。