丈夫で着心地のよいナイロン素材の洋服。ただ、無造作に扱っているとシワが目立ってくることもありますね。
アイロンを使いたいところですが、「熱で溶けてテカテカにならない…?」と不安に思うのではないでしょうか。
そこで、今回はナイロンの服にアイロンがけできるのか、方法やポイントなどをご紹介します。
もくじ
ナイロン生地の服にアイロンはかけられる?
「ナイロン」は合成繊維の一種で、ジャケットなどの上着によく使われています。
摩擦などに強く、軽くて水も弾きやすいため「丈夫さ」がウリの素材。
一方で、熱で溶けやすく、摩擦熱でも簡単に溶けてしまいます。アイロンをかけられないことはありませんが、温度に注意が必要です。
次で具体的な手順をご紹介するのでチャレンジしてみてくださいね。
ナイロン生地へのアイロンのかけ方|基本の手順は?
ナイロンの服にアイロンをかけるときは「あて布をする」「低温に設定する」の2点を守れば大丈夫。
まずは裾など目立たない場所にあて布をかけ、その上から低温のアイロンをあててテカリが出ないか確認しましょう。
問題なければ、時間をかけずササッと全体にアイロンがけしていきます。
ナイロンはそもそもシワができにくい生地なので、これだけでも簡単にシワを伸ばせますよ。
ナイロン生地のアイロンがけは何度まで?洗濯表示に注目
低音とはいってもどれくらいの温度なのか気になる人もいるかもしれません。また、一概にナイロンといっても、服によって傷みやすさが違う場合もあります。
心配な場合は、服のタグにある『洗濯表示』をチェックしてみましょう。アイロンがけするときの適切な温度を示す『アイロンマーク』を見れば、アイロンをかける際の上限温度がわかります。
上記のように、アイロンがけ自体がNGな服もあるので、ぜひかける前にチェックしてみてくださいね。
ナイロン生地へのアイロンのかけ方|シワ取りのコツは?
洗濯表示でアイロンがけOKなナイロンの場合、下記の3つのポイントに注意してアイロンがけをしていきましょう。「できるだけ生地に負担をかけない」を意識して取り組んでみてくださいね。
短時間ですませる
アイロンが当たる時間を長いほど生地に負担がかかります。低温設定であて布をしても、できるだけ短時間でササッとかけていきましょう。
傷みやすい部分・かけにくい部分は裏から
ファスナーやボタン周りなど、デコボコの大きな部分は裏からアイロンがけするのがおすすめ。裏は平坦なので均等にスムーズにシワが伸ばせますよ。
冷めるまで動かさない
アイロンをかけたら、冷めるまでそのまま放置しましょう。これでシワが伸びた形で定着し、たたんでもシワになりにくくなります。
ナイロン生地のシワをアイロン以外で伸ばす方法は?
ナイロンのシワ取りは、アイロンを使う以外の方法もあります。
実は一度びしょびしょに濡らしてから、脱水などはせずそのまま干すだけでもシワを伸ばせるんです。
ナイロンはシワが伸びやすい素材なので、吊り干しすると水の重みで自然と伸び、シワがなくなります。干すときに、シワが気になる部分を手でパンパンとたたくのも効果的。あとは軒先などに干せばすぐに乾きますよ。
ナイロンの性質を利用すれば、ムリに熱をかけなくてもシワが取れるので、ぜひ洗濯時から意識してみてくださいね。
ナイロン生地の洋服にアイロンワッペンはつけられない?
ナイロンの服にアイロンワッペンをつけたい場合もあると思います。
しかし、ナイロンの服にアイロンでワッペンをつけるのはおすすめできません。
ワッペンは中温以上の「熱」で接着剤を溶かし、繊維に染み込ませて固定するアイテムなので、どうしてもナイロンと相性が悪いんです。
ワッペンをつけたい場合はアイロンを使わず、針と糸で縫いつけてくださいね。
ナイロン生地のアイロンがけは温度に注意して
ナイロンの服についたシワが気になると、アイロンをかけたくなりますね。
ナイロンは熱にかなり弱い素材なので、あて布の用意と、温度設定には十分注意しましょう。
「低温であて布」とおぼえておけば大丈夫。素材に負担をかけずにシワを伸ばせますよ。